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076 うっかり

【ダケタ王国 王宮 国王執務室】


 そこでは国王、宰相、軍統合本部長の3人が長い事話し込んでいた。


 「今回の攻略で時間的猶予を得た訳ですが・・・ 当初の計画通り、更なる戦力増強及び敵拠点への攻略を行う事でよろしいでしょうか?」

 「それしかないだろう・・・ 正直なところ敵の正体も規模も不明なまま戦い続けることに不安もあるが・・・ かと言って他にどうしようもない。」

 本部長の発言に宰相が答えつつ陛下へ視線を向けると「うむ、それについてはその通りだと言いたいところだが・・・ 実はロアから提言を受けている。」


 「「何と?」」 ロアからの提言と聞き、2人が食いつく。


 「ロアは、都市船もしくは移民船の大量建造と移住も1つの方法だと言ってきよった。 敵の進行速度は速くないので、地球という拠点の防衛を止め逃げに徹すれば逃げ切れると・・・  そうすることで更なる時間的猶予を作り敵の分析や自軍の戦力の増強をすればいいと・・・ 少なくとも人類が滅ぶことは無くなるだろうとな。」

 「「・・・」」


 「それは・・・ 理屈としては解かるのですが・・・ 感情が邪魔をします。 到底実現出来るとは・・・」

 「確かに、国民の賛同を得るのは難しいかと・・・ 特に貴族達は反発しましょう。」


 「まぁの・・・ その辺りは後日改めて話すとして、先ずは辺境軍という壁を作る事を優先せねばなるまい。 これなら反対する者も早々居ないだろうしの・・・」

 「確かに、直近の方策としてはそれで良いかと・・・ 軍の再編を急がせます。」

 「たのむぞ。 よし、今日はここまでとするかの。」


 「「はっ、失礼します。」」

 

 

【辺境宙域 三神伯爵領軍艦隊旗艦『あまつかぜ』 艦橋】


 ロアはモニター越しに、D-51宙域の伯爵領に造られた三神関連企業による製造拠点基地の会議室に集まった担当者の面々と話し合いをしていた。


 「今回の辺境軍創設と指揮官就任にあたり、D-51宙域と辺境宙域を結ぶ直通ゲートの設置が認められた。 これは辺境に生産拠点を置くことの危険性を説明しながらも生産・整備の必要性を説きゲート設置が認められたものだ、もちろんその言葉に嘘は無い。 が、それは表向きの理由であり、本当の目的は別にある。 

 付近宙域には100万隻に届こうかという大量の敵艦の残骸がある。 特に三神が撃破した敵艦はコア以外の損傷も少ない。

 これらを全て回収し、D-51宙域の製造拠点に運ぶ。 何せ三神の新型艦はその船体の4分の3が敵残骸の再利用だからな。 

 ゲート設置を最優先とし、早急に作業を開始してもらいたい。」


 「「・・・」」


 「皆どうした?」 モニター越しの面々が黙っているので尋ねると・・・

 「あの・・・ ロア様。 表向きとか本当の目的とか話していいのですか? 後ろで姫様達がこちらを見ていますが・・・」


 「へぇ?・・・(後ろを振り返ると目を丸くするアーリス達が)

 へっ、平気だ。 もはやアーリスは我が妻も同じ、隠し事など必要ない。(馬鹿か俺は、ごまかすにしてももっと他に・・・  そもそも何でアーリスがいる前でこんな話をしている。)」


 うっかりな発言で冷汗ダラダラなロアと、真っ赤になって「我が妻」を小声で繰り返すアリスティア王女を見て。


 「「・・・」」 何とも言えない雰囲気に・・・


 更に、アリスティア王女に付いてきたメイド達が、知りたくもなかった真実を聞かされ(えっ、私達大丈夫? 後で消されたりしない?)真っ青に・・・


 ロアにとって、アリスティア王女が身近に居る事が当たり前になってしまった事でこの様な事態に・・・ 良かったのか、悪かったのか・・・


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