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075 辺境宙域へ

【ダケタ王国 王宮 大広間】


 パーティー会場はいつも以上にざわついていた。


 謁見までは、戦いに勝ったものの予想外の大きな損失に対する叱責があるかもしれないとの不安がプレッシャーになっていたが、陛下がそのことに触れなかった事から気持ちが解放され、皆少々浮かれていたのだ。


 その中で、三神公爵家関係者と海軍高官が集まる一角があった。

 「ロアに続き、リラも貴族当主となるとは・・・ おめでとう」

 「「おめでとう」」(周りの人たちも続いた)

 「ありがとうございます。」

 「うむ、それと王国海軍長官の交代に併せ、三神領軍海軍長官と海運都市コスカの代官もリラに任せるので、皆そのつもりで準備するように。」

 「「はっ」」

 

 皆がそれぞれに挨拶などで離れていく中、ロアがリラに話しかける。

 「そんなに心配するな、コスカにはララタ副代官がそのまま残ってお前のサポートをしてくれる。 海軍の方も、くそ爺ども(幕僚達)に任せておけば問題ない。」

 「はい兄上、分かってはいるのですが・・・  それにしてもくそ爺などと、口が悪いですよ?」

 「そうですぞ若様、年上は敬うものです。 少しは坊ちゃんを見習ってほしいものですな。」そこに三神海軍の幕僚長が口をはさんでくる。

 「何を言うかと思えば、俺を若様呼び、リラを坊ちゃん呼びするような奴はくそ爺で十分だ!」

 「ホッホッホッそう言われましても、若様は若様ですからな・・・」

 「 ・・・まぁいい、リラのサポート頼むぞ!」

 「はい。 そのあたりは全てお任せ下さい。   ところで若様が始めた宇宙関係の方はいかがいたしましょうか? 普通の海軍に宇宙戦艦は必要無い物ですが・・・ 」

 「そうだな、特務艦隊をどうするか・・・ リラはどうしたい?」

 「兄上にお任せします。 特に第2特務艦隊はこちらのゲートを通れませんしね。」

 「分かった。 こちらで考えておく。」


 その後もパーティーは盛大に続いた。


 ちなみに海軍の宇宙部隊は、第1特務艦隊を解散。 所属していた第101戦隊(三神公爵家所属)は三神伯爵家(ロアの所)へ売却され、三神伯爵領軍宇宙艦隊に編入された。

 第102戦隊については、そのまま海軍の第2特務艦隊に編入され、第2特務艦隊は海軍籍のまま辺境軍に協力する事になった。(表向きは協力関係にある合同軍ということにして、海軍へも戦功が入るようにしたが、ロアの完全指揮下にある。)

 


【辺境宙域(元、敵中継ゲート基地周辺) 三神伯爵領軍宇宙艦隊旗艦『あまつかぜ』】


 長い戦いが終わり、本来なら休息が待っているところではあるが、新編された辺境軍の立ち上げの為にロアは最前線に戻っていた。(今も残された敵ゲートから敵艦が定期的に出現しており、早急な対応が必要とされていた。)


 軍の編成として先ずは、王国軍から20個艦隊50000隻(再編成中)と1個救難艦隊2500隻(第3救難艦隊として新編中)が辺境軍へ配備される事が決定しているが、準備に手間取っていて何時配備されるか未定。


 王国海軍からは第2特務艦隊(第102戦隊が編入され、若干の戦力が増強されている。)が派遣され、辺境軍との合同軍を形成している。


 三神伯爵領軍としては、遺跡戦艦及び遺跡技術による高性能改装艦200隻と三神関連企業の開発した新型艦を合体強化した大型艦1000隻が配備されている。(←これは元第101戦隊の無人艦改装技術を参考に、新型艦の左右と下側に、コアを破壊した敵艦を合体する事で通常戦艦の5倍相当の性能を誇る。)

 又、D-51宙域の三神伯爵領では新型艦の増産体制に入っており、次々と新造艦が作られている。


 現状、使える戦力が海軍と伯爵領軍しかないのも問題だが、整備補給といった支援体制の構築も手つかずのまま・・・  どうしたらいいか・・・

 

 と、思わず考え込んでいるロアにアリスティア王女が声をかける。

 「ロア様、少し休まれては如何ですか? お茶の準備ができましたし、こちらにいらして下さい。」


 『あまつかぜ』艦橋の一角に優雅なテーブルや椅子が持ち込まれ別世界の様な空間が・・・

 (久しぶりに帰ってきたロアが自分の相手もせず、辺境に戻ってしまうと聞いたアリスティア王女が僅かな供回りとともに船に乗り込んできて辺境まで付いてきた。)


 「ハァ~ アーリス・・・ 君がここにいる事も私の悩み事の一つなんだが?」

 「あら、ロア様は私と一緒は嫌ですか?」

 「嫌な訳がない。 その聞き方は卑怯ですよ・・・  愛する人を少しでも危険から遠ざけたいと思うのは当たり前だと思いませんか?」

 「あ、愛する人・・・  って、私を揶揄っていませんか?」 顔を少し赤くしながらも言ってくる。


 そんな二人のやり取りを見せつけられながら、お付きの人達の心は一つになっていた「私(私達)は何故此処に居るのだろう・・・」 口から砂糖を吐いていた。


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