072 本当の終わり
予想通り、ワクチンの副反応が出てしまいました。 火曜の夜から悪寒と関節痛が始まり、薬である程度緩和されたのですが・・・
すいません、今回は1話分しか書けていませんので、明日の投稿はありません。
次回投稿は9日の予定です。 よろしくお願いします。
【敵艦隊追撃中 三神家艦隊 艦隊旗艦『あまつかぜ』】
三神家艦隊は一部の艦艇が故障により戦線を離脱していたが、順調に敵艦隊を追撃していた。
正面スクリーンや戦闘艦橋中央の3Dディスプレイで各艦隊の動きを見ていたロアは、事前に受け取っていた作戦計画と違う動きを見せている王国及び連合国艦隊に疑問を持った。
「『あまつかぜ』、何か情報はないか? 見た感じ正面から敵艦隊を迎え撃つようにも見えるが・・・ 随分中途半端な陣形になっている。 あれでは被害が多く出る割に戦果に乏しい。」
「戦術リンクを確認しましたが、新たな作戦計画はUPされていませんでした。 状況不明です。」
「敵艦隊を挟んで向こう側では手の出しようも無いか・・・ 自力で頑張ってもらうしかないな。 此方は今まで通りだ。」
「了解しました。 ロア様。」
【敵艦隊迎撃宙域 連合国艦隊 旗艦『マイソール』司令部区画】
救難艦隊の離脱を援護する為、敵艦隊の前に飛び出した連合国艦隊は混乱していた。
トリル司令は、各国の面子を保つため司令部を合議制にした事が混乱の一因だと気が付いたが、後のまつりだった。
敵との砲撃戦が始まった時点で、元の配置場所に全力で戻ればまだ何とかなったかもしれないが。 指示を出す前に各国の艦艇が勝手に動いたのだ。(合議制だと話し合いに時間を取られ指示を出すのに時間がかかる。 中々指示が出ないのでしびれを切らし勝手に動いた。)
更に一部艦隊が後退しながら機雷源に入り込んでしまったため、機雷の安全装置を解除出来ず100万個を超える機雷による敵艦隊の足止めに失敗した。
又、事前の情報共有により複数艦のシールドを重ねる事(三神戦術)が有効である事は解かっていても大規模な実戦で使った経験がなく(三神戦術実戦経験国はダケタ王国のみ)、敵艦も通常タイプのAシリーズではなく、高性能タイプのBシリーズだった為、被害が拡大していった。
【敵艦隊迎撃宙域 ダケタ王国諸侯艦隊 旗艦『摂津』司令部区画】
諸侯艦隊では司令の白井侯爵が自領の艦隊を中心に防御を固め元の配置場所へ戻りつつあった。
諸侯艦隊は以前の失敗もあり、三神戦術の訓練が行き届いていたため防御を固めてからの被害は少なくできたものの緒戦で飛び出し、そのままはぐれてしまった約3割の艦艇はそのほとんどが助からなかった。
【敵艦隊迎撃宙域 主力艦隊 総旗艦『黒虎』司令部区画】
主力艦隊では救難艦隊の離脱をもって元の配置場所に戻り、敵艦隊の迎撃を続けていた。
「救難艦隊の状況知らせ!」 ルコール殿下の問に幕僚が、「安全圏に離脱しました。 間もなく予定宙域で配置につきます。」
「機雷源の状況知らせ!」 次の問に、「連合国艦隊の一部が入り込み、安全装置が作動しています。(機雷の近くに味方艦が居る場合、爆発に巻き込まれるのを防ぐため、安全装置が作動して機雷は爆発しない。)
機雷による敵の進路妨害に失敗しました。」
「クッ ほとんど敵を減らせれていないか・・・ 敵艦隊は自陣への帰還を最優先にしていて此方とやり合うつもりもない。 三神との挟み撃ちの予定が・・・」
その間にも芳しくない報告ばかりが届く。
「よし、予定より少し早いが同行戦に移行する。 敵艦隊は此方との戦闘より現場からの離脱を優先させているため、前方に出ない限り反撃は多くない。
距離を詰め側面からの攻撃を強化し少しでも多く敵艦を撃破せよ。」
ルコール殿下の指示により途中から持ち直したものの、敵艦の方が王国宇宙軍の艦艇よりも優速だった為、同行戦も長くは続かず逃げられた。
機雷による足止めに失敗した影響もあり、この戦闘での撃破数は約3万隻と敵の1割を削るに終わった。
それに対し、こちらは約6万隻の艦艇を失い(損失艦の内訳:主力艦隊若干、諸侯艦隊約25000隻、連合国艦隊約35000隻)、10万隻の損傷艦を出す事となった。 特に連合国艦隊については壊滅的損害により艦隊としての体をなしていなかった。
最後の最後に頭の痛くなる問題を残したものの、攻略艦隊の今期作戦行動は終了を迎えた。
攻略艦隊の戦いは終わったが、三神による敵艦27万隻への追撃は終わらない・・・
この戦いで決着をつけ、地球に帰れると考えていた三神公爵領艦隊の乗員たちの士気は落ちるとこまで落ちたが、全艦『あまつかぜ』の制御下であり自動操船、自動射撃を続ける艦隊の攻撃力が低下する事は無かった。
三神がいつ地球に帰れるかは神のみぞ・・・




