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065 1つ目の敵基地・・・  攻略成功

【敵領有宙域 王国海軍第2特務艦隊 旗艦『久須見』戦闘艦橋】


 王国海軍第2特務艦隊は友軍艦隊が開けてくれた間を通り、全速で敵ゲートへ突進して行った。


 「よし、一気に行くぞ! 各艦シールド出力オーバードライブ、ゲート突入までもてばいい。 突入は艦番号1番艦から10番艦、残りの艦で周囲をガードしつつ1隻づつ様子を見ながら突入させる。」

 「了解。」


 少しして・・・

 

 「状況知らせ!」

 「はっ、敵防衛艦隊は攻略艦隊の攻撃により壊滅、敵基地各攻撃兵器についても破壊完了です。 後はゲートから散発的に出現する敵艦艇を排除しながら我が艦隊が突入するだけです。」


 「よし始めるぞ! 1番艦ゲート突入開始。」

 「了解、1番艦ゲートに入ります。」

 「「・・・」」 皆が見守る中、1番艦が輝きだす。

 「1番艦に転移兆候有り、ゲートのエネルギー反応増大中・・・」

 「なっ、まさか行けるのか?・・・」


 「1番艦ゲートIN、転移成功と思われます。」

 トクリ少佐はオペレーターの報告を聞きながら、自軍のゲートでは転移できなかった超大型艦が敵のゲートでは転移出来たことに少しショックを受けていた。 敵の技術力の方が上か・・・


 「よし、2番艦以降も順次ゲートに突入させよ!

 ロア様の『あまつかぜ』にゲート突入成功を打電・・・  攻略艦隊総旗艦『黒虎』にも突入成功を伝えろ。」



【敵領有宙域 攻略艦隊 総旗艦『黒虎』司令部区画】


 『黒虎』の司令部では、ゲート突入成功の報告を受け歓声が上がっていた。


 「さて、海軍の超大型艦がゲートINしたが、第1報が届くまで2~3時間はかかるだろう。 ゲート周辺の警戒には海軍の第2特務艦隊があたるので、攻略艦隊各艦は整備補給を開始せよ。 なお、損傷の激しいツツイ別働隊は後方の支援艦隊まで後退、ドック艦による修理を開始せよ。

 それと、当初破壊予定だった敵基地については、このまま保持することとした。 近衛艦隊は直ちに敵基地の占領作戦を実施し、基地機能の制御を奪え。」

 ルコール殿下の指示を司令部オペレーターが各部へ伝えている中、近衛艦隊司令のティ大将が「それでは殿下、直接指揮にあたる為失礼させていただきます。」司令部から退出して行った。


 その後、大した問題も無く敵の抵抗を排除し、敵基地の占領を終えた近衛艦隊も戻り、上級指揮官による作戦会議が総旗艦『黒虎』で行われていた。


 「皆ご苦労。 無事に第1目標の攻略を終える事が出来た。 中でも別動隊の働きは見事であった。

 さて、程なくしてゲートINした海軍の超大型艦10隻からの報告が届くだろう・・・

 それにより第2目標の敵基地ポイントが判明した場合だが、このまま敵ゲートを使用して敵基地攻略を行えないかと考えている。 諸君らの考えを聞かせてもらいたい。


 「そうですね・・・ 私としては基本的に反対です。 艦隊をゲートINした後、ゲートOUT前にゲートを閉じられたらゲート航路上の通常空間に各艦艇がバラバラに放り出されます。 そうなっては最早艦隊行動どころではありません。 各個撃破されて全て終わりです。」

 一人がそう言うと、次々と発言がなされた。


 ・ 向こうにゲートOUTした海軍艦艇からの情報で、敵戦力が少なかった場合のみ艦隊をゲートで送り込みましょう。 周辺の敵艦隊が集結する前に此方と繋がっている以外のゲートを全て破壊出来れば、敵の増援を止める事が出来ます。」


 ・ 例え今敵が少なかったにしても、艦隊のゲート移動に2時間以上かかる。 その間に敵が集結しているかもしれない。 その場合袋叩きに合うぞ!」

 

 ・ いや、どんな被害が出ようもゲートを使って強襲するべきです。 この敵ゲートは今回の作戦行動の最重要目標です。 


 ・ 通常航行で進撃を続けた場合でも、危険はあります。 囮艦隊に引っかからなかった敵防衛艦隊との戦闘があるかもしれないし、更に2ヶ月以上も艦隊行動を続ければ、故障や事故が増えていく事でしょう。

 

 ・ だが、ゲート出た瞬間に各個撃破されれば目標ゲートの破壊は不可能だ、通常航行の方が目的達成率が高いのではないか?」


 ・・・等々の各意見が出された後、ルコール殿下から最終決定が下された。


 「皆の意見、十分参考にさせてもらった。

 ゲートOUT先の情報が入った時点で敵艦艇数が50000隻以下だった場合は、主力艦隊130000隻をもってゲートを使った強襲を行う。

 左右艦隊、後方の支援艦隊は、基本現場待機とするが、状況によっては行動を共にしてもらう。 各員、準備を開始せよ!」


 「「はっ」」


 攻略艦隊は次の行動に移るべく、準備を開始した。


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