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064 『どちらに転んでも損は無い』作戦

【敵領有宙域 攻略艦隊直上から接近中の艦隊 旗艦???】


 「司令、攻略艦隊からの敵味方識別信号の問い合わせ信号を受信しました。 どういたしますか?」

 「よし、電波封止解除。 識別信号を返し、情報リンク確立後こちらのデータを送れ。」

 「了解」

 「さて、ロア様の推測通りのようだな・・・  攻略艦旗艦『黒虎』がレーザー通信圏内に入ったら回線繋げ。」

 「了解、後10分で通信圏内です。」


 艦隊は、かなりの高速で戦場に突撃して行った。



【敵領有宙域 攻略艦隊 総旗艦『黒虎』司令部区画】


 『黒虎』の司令部では、突如現れた友軍艦隊の確認作業におわれていた。


 「何処の艦隊だ!」 ルコール殿下がオペレーターに問うと、「艦隊データ受信中、王国海軍第2特務艦隊です。」

 「「「???」」」 皆が首をかしげる。

 「知らないな・・・ 」殿下が声を漏らすと、オペレーターが「新編された艦隊です。 約1ケ月前に行われた三神領軍と王国海軍の連合艦隊が、敵艦隊の撃滅に成功した後に解散。 

 三神領軍は地球へ帰還。 王国海軍部隊が第2特務艦隊として再編、海軍長官の指示のもと電波封止状態でここまで進出したとの事です。 なお、先程の艦艇数30000は誤り・・・  艦艇数101隻です。」


 「ロア大将の隠し玉か、あの超大型艦なら質量観測で誤認しても仕方ないな。 1隻で通常戦艦300隻分の質量だからな、100隻なら30000になる。 残りの1隻は海軍の新型補給艦だな?」

 「はい。 補給艦『久須見』です。 えぇ・・・ 新型と言うか・・・ 基になっているのが海軍の保存艦なので旧型? 使われている識別信号は40年前のものです。」

 「確かに新型と言うのも違うか・・・  」

 「「・・・」」 微妙な空気が流れる。


 「それで? 向こうの意図はなんだ?」

 「はい。 あちらは海軍長官から1隻でもいいから超大型艦をゲートに突入させるよう指示されているとの事です。 

 上手くゲートを潜れれば、向こう側で艦の位置情報を発信する事で敵基地の場所が判明する。

 もし潜れなくても、質量オーバーによる過負荷で敵のゲート強制停止に持ち込める。(破壊してしまうより、強制停止にした方が後で得られる情報量が多い。)

 『どちらに転んでも損は無い』作戦だそうです・・・」


 「「・・・」」 作戦名を聞いて、微妙な空気が流れる。

 

 「 ・・・まぁ、名前はともかく悪くない作戦だ。 第2特務艦隊を支援するぞ。」

 「「はっ」」


 その時、タイミングよく第2特務艦隊旗艦『久須見』からの通信が繋がった。


 「こちらは艦隊総司令のルコールだ。」

 殿下が名乗るとモニター越しの相手が敬礼しつつ「はっ、自分は王国海軍第2特務艦隊司令及び補給艦『久須見』艦長、トクリ・ハイド少佐です。」

 殿下が答礼しつつ「作戦計画は見せてもらった。 此方は問題無い、援護するのでそのまま進め・・・ しかし、少佐で艦隊司令か・・・ 優秀なのだな。」

 「はっ、ありがとうございます。 しかし実際の所、この艦隊に佐官以上の階級を持つものが私しかいなかったための特例処置なのです。 基地に戻って将官を乗せている時間が無かったもので・・・ 」

 「何、そう謙遜する事も無い。 その若さで少佐なら十分優秀だ。」

 そう何度も否定するのも失礼にあたると感じたトクリ少佐は、「ありがとうございます。」と答えながらも、たまたま第21宇宙艦隊司令部の生き残りという事でロア様に良くしてもらっているだけだと思っていた。

 

 「では間もなく交戦域に入りますので、これで失礼します。」

 「分かった。 作戦の成功を祈る。」

 

 戦いは次の局面へと移って行った。


 

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