表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/101

060 増援計画

【敵領域宙域 囮(子爵)艦隊旗艦『あまつかぜ』】


 「『あまつかぜ』、状況を報告せよ。」

 「了解しました。 現在のところ、予定宙域の45パーセントまで捜索を実施しましたが、未だ敵基地発見には至っていません。 又、敵艦隊の行動から捜索予定宙域の約20パーセントが捜索困難と考えられます。」

 「そうか・・・ 捜索困難宙域を調べる場合の損害予想はどの位だ?」

 「はい。 10~15パーセント程度の艦艇損失が予測されます。」

 

 さて、どうするか・・・


 「『あまつかぜ』、王国軍統合参謀本部への定時報告に次の文言を追加だ。

 第1次攻略目標である1.25ヶ月地点の敵前線基地捜索を完遂するには艦隊の1割程度の損失を覚悟する必要あり、その程度の損失ならば囮としての任務に支障はないが、既に偵察機を含む艦載機の2割に損害を受けている我が艦隊は補給の当ても無く、索敵能力の更なる低下が考えられる事から、第2次攻略目標の2.5ヶ月地点の敵基地捜索が困難となる可能性が極めて大きい。 今後の作戦目標の優先順位を指定されたし。

 以上だ。」

 「了解しました。 ロア様。」



【ダケタ王国 王宮 国王執務室】


 国王と宰相が話合いをしている所に、王国軍統合本部長がやって来る。


 「失礼します 陛下。」

 「かまわん。 どうした?」

 「宰相もこちらに居ると聞き、丁度良いと思いこさせて頂きました。」

 「ほう・・・ 宰相にも関係する話か、お前もこちらに来い。 座って話すとしよう。」


 「実は先程、三神子爵艦隊から報告がありまして、敵基地捜索が上手く行っていない様です。 下手に基地捜索にこだわると敵に囲まれ艦隊に損害が出ると言ってきています。

 そして、多少の損害ならば囮任務に支障はないが、2次目標の捜索は難くなるとの事で、1次目標の捜索を強行するか、2次目標捜索の為戦力を温存するか、指示を求めてきています。」


 「ふむ・・・ 確実に1つ目を取りに行くか、2つ目を考えて温存するか・・・ 囮艦隊のおかげで攻略艦隊は被害無く済んでいる・・・ そうだな。 1次目標の捜索を無理にする事も無いだろう。

 囮がこのまま敵戦力を引く付けてくれれば、本隊の攻略艦隊が敵の妨害を受けることなく捜索活動出来るからな。 どうだ?」

 「はっ、私もそれがよろしいかと存じます。 更に言えば2次目標の捜索も無理のない範囲で良いのではないでしょうか、敵戦力さえ引き離してもらえれば後続の部隊による捜索活動がしやすくなりますし・・・」


 「そうだな・・・ 捜索は無理のない範囲でとしよう。 しかし、子爵艦隊は凄いな約50万隻の敵に追われているにもかかわらず全艦無傷とはな・・・」

 「はい、驚異的な事です。 そして囮をしながらも25000隻の敵艦を撃沈しています。 以前の戦いで高加速力の優位性を思い知らされましたが、果たしてそれだけでこの様な結果になるものなのか・・・」


 「「・・・」」


 「少しよろしいでしょうか?」 此処で今まで聞き役に徹していた宰相が割り込んで来る。

 「どうした、宰相。」

 「はい。 作戦の第1段階である敵侵攻艦隊の迎撃は既に終わっています。 あれから1ケ月、三神公爵領艦隊の整備補給も済んでいましょう。 あそこの航宙艦も速力に秀でていると聞き及んでいます。 子爵領艦隊の増援として今から出発させれば、2次目標への到着までに合流できるのではないかと思うのですが・・・」

 そこに幕僚長が「そうですね・・・ 1次目標への攻撃で攻略艦隊にも被害が出るでしょうし、増援は良い考えですね。 残念ながら王国艦隊の艦艇では速力不足でついていけませんが・・・」

 「さて・・・ 公爵領艦隊を出してしまうと本国の守りがほとんど無くなってしまうが・・・ 出し惜しみしている場合では無いな。 

 宰相、三神公爵家に増援艦隊の派出を要請せよ。 本部長は子爵領艦隊に状況説明と作戦指示を送れ。」

 

 「「はっ」」


 国王の指示のもと、2人が執務室から退出していく。 

 

今後、週末だけの投稿になりますが、よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ