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033 第102戦隊の新編

本日最後の投稿になります。


よろしくお願いします。

【B-32宙域 救難艦運用研究所専用訓練宙域 三神秘密基地】


 そこでは、敵から鹵獲した狙撃艦の解体及び調査分析が行われていた。 中でも主兵装である大型レーザー砲は特に念入りに調べられていた。


 「おら、お前ら気合い入れてやれ。 こいつが上手く量産できる様になれば、ロア様が特別ボーナスを出してくれるぞ!」 「おう!」

 着々と敵艦についての技術的な知識の蓄積がなされていた。 解明された技術情報は、そのま自動化整備補給基地のデータベースにコピーされ、敵艦の残骸を使用可能なパーツへと修理する事に活用されていた。


 実際、秘密基地の艦隊停泊ポイントには、既にコア等の中枢ユニット以外が修理された敵艦、数百隻が並んでいた。

  その内、『あまつかぜ』を始めとした改装戦艦用に狙撃艦2隻、戦艦4隻、重巡12隻が使用されたが、それらは推進装置等の機関部を三神の新型に換装して出力を増加させていた。


 秘密ドックに顔を出したロアが思わず、「合体して大型化した姿を始めて見たが・・・  迫力が違うな・・・」

 それを聞いた業者の案内役が、「そうですね。 質量が約4倍になっていますから・・・  それに、言葉に出来ない高揚感が・・・  合体は男のロマンですからね。 作業員も妙に張り切っていて、予定よりもかなり作業が進んでいます。」

 「それでか・・・  2隻は後から搬入されたはずなのに、6隻とも同じぐらい艤装作業が捗っているように見える。」

 「ええ、後半月程で作業が終わると思います。」

 「そ、そうか・・・」 ロアは、流石に張り切りすぎじゃないか? と思って少し引いてしまったが、この調子ならもっと海軍の艦艇を宇宙用に改装しても良さそうだと思い、次の候補を考え始めていた。



【コスカ海軍基地 合同司令部 会議室】


 秘密ドックに行った翌日、海軍基地で会議が行われた。


ロアは、今まで秘密にしていた王国側の海軍関係者にも、海軍艦艇の宇宙船化について知らせ、次の改装艦の候補選びをしていた。

 「当初の計画では、機関出力の関係で有人艦が非武装になり、6隻の戦闘艦がいても実質戦力が4隻分にしかならない事から、使い物になるか分からなかったので、三神家の予算で小規模実験をしていたため王国海軍関係者には言っていなかった。 が、元々無人の敵艦を接続する事で、無人艦の火力が通常戦闘艦4隻分、有人艦も3隻分の火力を得た。 

 その分大型化したが宇宙は広い。 艦の大きさなんて気にする必要も無いだろう。 十分実用に耐えると判断して王国海軍側にも情報を開示した。」

 更にロアは続けて、「私としては、三神海軍の艦艇を使用した宇宙船化のプロセスを体系化出来たので、次は王国海軍の艦艇を使用した実証実験をしたいと考えている。 比較の為、かぜクラスと同時期、同程度の艦にしたいが、何か意見は?」


 王国側の幹部から、「それでしたら、Kクラスの『ケリー』、『カンダハー』、『カシミール』、『ケルヴィン』、『カルトゥーム』、『キンバリー』はどうでしょうか?」 と言う意見と共に、モニターに諸元等が表示される。

 別段反対意見が出る事も無く、具体的な事柄が話合われていくなか、第102戦隊の新編が決まった。


 「さて、海軍の行動範囲が拡大(宇宙空間)する事に対応する為、補給艦等の支援艦も宇宙に対応した物を用意する必要が出てきたと思うが・・・  そちらについては、また今度話合いの場を用意するので、各自考えを纏めておくように。」 


 会議が終わり、先に退出したロアは王宮に向かうため、車に乗り込んだ。



【ダケタ王国 王宮 国王執務室】


 案内されて、ロアが執務室に入る。

 すると、そこには国王だけでなく、軍の統合本部長が同席していた。

 「挨拶はよいから、座ってくれ」 国王に促されたロアがソファーに座ると。

 「さて、ロアに聞きたいのは、海軍の新設艦隊についてだ。 王国軍統合本部から回ってきた報告書では、第1特務艦隊を新編中とあったが・・・  何故艦長がお主になっておる? 艦隊司令なら理解も出来るが・・・ それに、他の艦の艦長が一人も名前が上がってきていないがどういう事だ?」


 「その事ですか・・・  この艦隊は私一人で運用する事を考えています。 ですので私以外の名前が出てくる事はありません。 但し、完全自立型の制御システムは開発中のため、最初のうちは、オペレーターを若干名乗せる予定です。」

 「何と・・・  三神海軍の自動化技術はそこまで進んでいるのか・・・ 」陛下が唖然としていると、統合本部長が、「成程、その技術があるから、海軍から宇宙軍に何万人も移せるわけですな。」感心している。

 さらに本部長が、「ロア長官、その技術を宇宙軍に応用出来ないかな? そうすれば人員不足の問題が解決するのだが・・・」

 ロアは少し考え、「ある程度の自動化技術なら使えると思いますが・・・  王軍と三神では、コアやOS等の中枢システムが別物ですので難しいかと・・・  実際海軍では、王国海軍の艦艇の中枢システムを三神タイプに換装する事で自動化に対応しています。 何十万隻もある王国宇宙軍艦艇のコアを取り換えるのは・・・ 出来る気がしません。」


 「確かに」本部長が難しい顔をして考え込む。


 少しして陛下が、「そう言えばもう一つ疑問があったのだ。 艦隊編成場所が宇宙になっておるが、これはどういう事だ?」

 「何か問題があるでしょうか?」 ロアがしらばっくれるが、陛下から「問題大有りだ。 海軍の船が宇宙に有ってどうする!」

 「大丈夫です。 特務艦隊の艦艇は海だけでなく、宇宙空間での航行能力も持っています。」


 「 ・・・それは、宇宙船ではないか?」

 「いいえ、ただの船です。 少し宇宙空間の航行能力が有るだけです。」

 「「・・・」」

 「「・・」」

 「「・」」



 「まぁ良いだろう。 艦隊編成が終わったら直ぐに知らせる様にな 視察を行う事にする。」

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