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002 宇宙軍中央病院

 やってしまいました。

 各話を削除した時、本文のコピーは取ったのですが、サブタイトルを消してしまいました。

 第2話以降、サブタイトルも変わる事になりますが、宜しくお願いします。

【月面にある宇宙軍中央病院の一室】


 ここはどこだ? 何だかとても疲れた感じがするが・・・

 頭がぼーとして考えが纏まらないが、確か・・・ そう戦闘中だったはず・・・

 「っ・・・」

 起きようとして、体が動かず一瞬焦るが、おかげで意識がはっきりする。

 目を動かして周りを見ると病室のようだ。

 体に繋がれたチューブや機器が確認できることから、自分の体はかなりの大けがをしているようだ・・・

 何があったのか思い出そうとして愕然とする。

 「まじか・・・」

 艦隊を指揮して戦闘していた記憶の他に、もう一つ記憶がある。

 しかも前世の記憶が・・・

 「大けがで前世の記憶を思い出すとか・・・  ベタな異世界転生ものだな。」



【同病院一週間後】


 集中治療室から個室に移されたが、やれる事がほとんど無いため考に耽る・・・

 前世の記憶が蘇えったため記憶が混乱したのか、艦隊戦の途中からの状況が思い出せない事が気になる。 他にも、この世界が前世で遊んでいたゲームに似ているように感じられ、ゲーム世界への転生物なのか? などと考えていると、病室に人が入ってきた。


 「ロア起きてる?」(ロア:主人公、王国宇宙軍第21艦隊司令、王国宇宙軍少将、三神公爵家長男、21歳) 

 「ええ、起きていますよ母上。」

 エリナがロアの枕元に近づきながら話しかけてくる。(エリナ:主人公の母、三神公爵夫人、40歳。)

 「思ったよりしっかりしてそうね、命が助かってよかったわ・・・  とても心配したのよ。」

 「すいません母上、不覚をとりました。 予想以上に敵の数が多く・・・」

 会話が途切れるが、沈黙を嫌うようにエリナが話出す。

 「そう、ところで貴方すごい恰好よ? 全身包帯だらけ・・・ そ、それに・・・ ひ、右の手足が無くなっているわ・・・ うっ・・・」

 にこやかにしていたと思ったエリナが急に泣き出す。

 ロアは、焦りながらもエリナに話しかける。

 「母上泣かないで下さい。痛みもありませんし大丈夫です。 時間はかかるでしょうが、再生治療が出来るはずです。」

 「ええそうよね。分かってはいるのだけど・・・ しっかりしないといけないわね。」


 う~ん、泣いている母上には聞きずらいが戦闘の結果が気になる。病室で目が覚めてから情報端末が見当たらないため情報が入ってこないのだ。


 「ところで母上、私の指揮していた艦隊がどうなったか分かりますか?」

 ロアは、やむを得ずエリナに訊ねる。

 「避難中の民間船に被害は無かったわ。 でも・・・護衛に就いていた貴方の艦隊は、損害艦艇が3割を越えたと聞いています。

 既に護衛任務を解かれていますが、替わりにロイドとリラの艦隊が護衛に付いています。」(ロイド:主人公の父親、王国宇宙軍大将兼三神公爵領軍宇宙艦隊司令、三神公爵家当主、57歳。 リラ:主人公の弟、王国宇宙軍准将兼三神公爵領軍宇宙艦隊副司令、三神公爵家次男、17歳。)

 エリナから聞いたことを考えながらロアが口を開く。

 「父上の艦隊なら安心ですが、リラにはまだ戦場に出るのは早すぎるのでは?」

 脳裏に、年齢の割に幼い感じのリラを思い浮かべる。

 「私もリラを戦場に連れていく事を反対したのよ! でもロイドが連れて行ってしまったの・・・ もうあの人ったら・・・」

 うまい具合に怪我から話がそれたが、母上がお怒りになっている。この話はしない方が良さそうだな。


 ・・・ほどなくして・・・


 「それじゃあ私はそろそろ帰るわね。 貴方のそばに居てあげたいけど、ロイドがいない間は私が領地の面倒を見ないといけないから。」

 エリナがロアにお別れを言いながら、病室の出口へと向かう。

 「はい母上、私はもう大丈夫です。ご心配をおかけしました。」

 「キャッ」 どうやら扉を開けたら目の前に人がいたようだ。

 「おっと、大丈夫で・・・  失礼しました。 お許し下さい公爵夫人」 扉の外にいた人がその場に片膝を着き頭を下げる。

 「許します立ちなさい。貴方は?」 エリナが訊ねると、その人物は立ち上がり敬礼しながら答える。

 「はい、自分はロア様の艦隊で司令部幕僚の末席に席を置きます。トクリ・ハイド中尉であります。 ロア様への報告及び今後についての確認に来ました。」

 「そうですか、私は本星に帰るところです。 任務を果たしなさい。」

 エリナがトクリ中尉に話しかけながら病室を出ていく。


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