【4章~6章】登場魔法大全
【魔法名】燻りの奇跡
【使用者】フラム
【効果】
魔力ではなく『人の澱み』を材料にして燃焼させることで、黒く変質した炎を一点に凝縮しつづけると、黒炎の凝縮体は己の引力が斥力を上回り、0になる。ただ、それはこの世界で観測できる0であり、実際には負の次元へと反転することで、そちら側でエネルギーの凝縮体とかし、こちら側では無限の重力を内包する。故に、フラムの黒炎は光すらも逃さぬ絶対の重力場となる。これによって、イグニの時を止める魔法が通用しなくなった。もうここで時と重力の関係なんて説明しなくても良いだろうと思ったので説明は割愛。なんで負の次元に落ちたのに重力がこっちの世界まで届くねんと思ったら、余剰次元というのでググると幸せになれるかもしれない。
え? 魔法が何やってるのかよくわかんない??
ブラックホールだよ! ブラックホール!!
【魔法名】綻びの奇跡
【使用者】ミル
【効果】
綻ぶ、という言葉がある。それは、元よりあったものが崩れていく様を表す言葉である。つまり、存在していたあらゆる事象を0へと崩壊させていく魔法である。どんな魔法も、奇跡も、モンスターも、人ですらも、この魔法の前ではあらゆる理を失って0になる。原理的には少し違うが、結果的には“海の奇跡”と似たようなものである。分かりやすくて良いね。
【魔法名】観測者の奇跡
【使用者】ルクス
【効果】
簡単に言うと、確定していない未来を観測することで確定させる魔法である。つまりどういうことかというと、光子というか量子は観測されるまで場所が確定せずに確率として存在しているという意味の分からない性質を持っている。そして、観測されることで存在が確定するのだが、この性質を応用して未だに存在せず確率として存在している自らの未来を己の観測によって、定める。これによって、死ぬはずだった未来も死ななかった未来が存在するのであれば、そちらを選択することで死ななかったことにできるのだ。凄いね。
7章連載開始日は10月18日を予定しています。
それまで、しばしお待ちを




