第4章登場人物紹介
・エリーナ
【名前】エリーナ・アウライト
【二つ名】なし
【能力】『魔剣師』
【特徴】
一番になりたい娘。なのに4章時点(夏休み突入時)ではなんと次席に。この時の首席がエスティア。さて、彼女の特徴だが魔術と剣術の両方に特化した魔術師である。普通の魔術師は自らの得意属性を鍛え上げ、そこからサブとなる属性を鍛えるのが普通であるが、エリーナは主属性を鍛えたあと剣術を鍛えた。そのレベルがどれくらいなのかは……6章で分かる。
というわけで、この娘の真価を記すのは6章のキャラ紹介ということで。
・ユーリ
【名前】ユーリ
【二つ名】
【能力】【闇:S】
【特徴】
神童、と呼ばれて育った子供。しかし、彼の優れた才覚はただ神から与えられた才能というわけではなく、『蠱毒』によって後天的に与えられた才能でもある。つまり、同い年の子どもたちを集め、一箇所で殺し合いを行うことにより数多くの『命』を媒介に、たった一人に『魔王』すらも凌ぐほどの才能を与えるのが、彼の受けた禁呪の最終目的地なのだ。
なぜ、子どもたち全員を育てずにたった一人の才能を伸ばすような禁呪を作ったのか。それは『魔王』との対戦で、人類が魔王という究極の“個”に勝てず、またその魔王を打ち払った勇者も究極の“個”であるからだ。また、元々呪術的に全体をまとめて底上げするよりは『命』を犠牲にして、たった一人を強化する方が向いているからである。
・ラニア
【名前】ラニア
【二つ名】“白”
【能力】
【特徴】
みんな大好きお姉ちゃん。馬鹿であるが、とにかく自分を売り出そうという気は強い。そして、此度は運良く野宿している場所の近くを通りかかった商人を助けたことでアウライト家にまで話が届き、鉱山の一件に関わることになった。
彼女の持っている短剣はダンジョンより生まれ落ちた本物の『魔剣』であり、彼女の魔力に寄ってその剣が持っている技を再現することができる。それが、視界全てが斬撃の範囲になる絶対無慈悲な一撃となる。
・ニエ
【名前】ニエ
【二つ名】“夜”
【能力】
【特徴】
お姉ちゃんにくっついている妹ちゃん。今回の一件を経て、ラニアのことを本当の天才だと思い始めたので、もはや誰も彼女たちを止められなくなった。クロより極点級と言われた彼女だが、未だ魔法には至っていないようである。頑張れ!
とは言っても、魔術師がたどり着く最奥にニエのような若さでたどり着く魔術師はそういないのだが。
・セッタ
【名前】セッタ・アウライト
【二つ名】“刹那”
【能力】魔剣士
【特徴】
元騎士団長。そして、エリーナの父親である。娘というか、自分の子供たちに対して厳しく接する。強くなければ意味がない、一番でなければ価値がない、という風に。かつてその立場から“極点”と見えることもあったが、その時に自分の中で自分の才能に諦めがついているというのも関係しているのかも知れない。
しかし、それが魔術師の普通である。多くの場合、どれだけ“極点”を目指そうとも魔法を目指そうとも、その領域には届かない。そして、届いた者と届かないものでは絶対的な差があるのが普通なのだ。彼はそんな魔法使いたちと仕事を一緒にするにつれて、子どもたちに希望を託したかったのかも知れない。
・ハウエル
【名前】ハウエル・アウライト
【二つ名】
【能力】【地】
【特徴】
いかつい男である。とにかく背が高く、身体も分厚い。岩から切り出したような堅牢な身体は、セッタからの遺伝であり、ハウエル自身の努力でもある。そして、セッタから最も魔術師としての才能を受け継いだのも彼である。つまり、圧倒的な好奇心と、それを通してしまうほどの魔術力である。
魔術力、という言葉をここで初めて使ったが、どういう言葉なのかと言うと自分の考えたこと、想像したことをいかに魔術として再現するかという力である。例えばイグニの、『ファイアボール』を重ねたどうなるだろう、とかルクスの自分の可能性は確定しないから、未来を確定させたらどうなるだろう、などの荒唐無稽にも思える想像を、魔術として昇華してしまう力のことだ。
ハウエルは【地】という属性を自由に扱い、また呪いに関しても知見のある魔術師だったが残念ながら魔術師は魔法使いに勝てないのだ。
余談だけど、ハウエルは磁力使いにしようと思って作ったキャラだったのに全然磁力魔術を使わずに終わってしまったキャラである。というわけで、この時考えた磁力魔術はどこかで再登あるかも知れない。ないかも知れない。
4章いつ書いたっけと思って見たら3月とかで恐怖を感じた




