第1章登場人物紹介
・イグニ
【名前】イグニ・タルコイズ/イグニ
【二つ名】なし
【能力】【火:F】『術式極化型』『創造の奇跡』『次元の奇跡』
【特徴】
行動理念が本能レベルで『モテたい』で構成されている年頃ボーイ。魔術の適性には恵まれなかったが祖父には恵まれた。元々の魔力量は著しく低く才能も無いという状況から祖父の修行と『モテたい』という執念が彼を“最強”へと押し上げた。強さに関しては自分でも満足しているが、モテに関しては全く満足していない。母親とは幼少期の頃に死別しており、顔も声も覚えていない。余談だが馬鹿である。
・ルクス
【名前】ルクス・タルコイズ/ルクス
【二つ名】“極光”
【能力】【光:SSS】
【特徴】
イグニがああなった元凶を作った男。“極点”の最長記録を保有しているが、それをかき消すように女遊びが激しすぎて貴族社会でのタルコイズ家の名前を失墜させた男でもある。『誰が世界で最強なのか』という議論をされると、最初か2番手あたりに名前を出される実力者。放浪癖というか1つの場所にとどまり続けることができず、常に世界のどこかを移動し続けている。『アンテム王国』が保有している“極点”の1人である。
・アウロ
【名前】アウロ・タルコイズ
【二つ名】
【能力】
【特徴】
イグニの父親。一族の失墜した汚名をそそぐことが自分の使命だと思っている。ルクスからは『貴族社会の評判を良くしたところでメリットはない』と教えられてはいるが、信じておらず色々と迷走中である。
・フレイ
【名前】フレイ・タルコイズ
【二つ名】“曙光”
【能力】【極光:SS】『夜明けの光』
【特徴】
腹違いのイグニの弟。なのでそこまで顔は似ていない。適性は光の上位属性で魔力量も人より数倍あると、恵まれた適性を持っている。それを本気で神から与えられた才能だと心の底から信じ切っており、魔術を使えないものを見下す選民思想の持ち主でもある。夢は父親にタルコイズ家の一員として認めてもらうこと。認めてもらった後のプランなど一切考えていないが、兄の方もモテた後のプランなど考えているわけがないので、手段が目的化しているあたり流石は兄弟と言ったところである。2つ名の意味は『夜明けの光』という意味である。
・ローズ
【名前】ローズ・アクルマルン
【二つ名】なし
【能力】【聖:S】
【特徴】
聖属性に目覚めたことで王国から『聖女』として認められた少女である。【水】属性の名家であるアクルマルンの一人娘として生まれた。『聖女』として認定された後、神聖国に連れていかれた後の過酷な修行の逃避先として『イグニが助けに来てくれる』という妄想をしていた所、だんだんそれがエスカレートしていき、1章最後であんなことになってしまった。ちなみにだが、彼女とイグニの婚姻関係を破棄したのはアウロ。『適性Fを名門に差し出せない』という理由で断りに行った。ローズの両親は『そういうなら……』という消極的理由で首を縦に振っている。
・アリシア
【名前】アリシア・エスメラルダ
【二つ名】“颱”
【能力】【風:A】
【特徴】
幼少期から15歳になるまで帝国の航空兵器として運用されていた。一番上の姉の影響で才能のある人間は戦場に出るという決まりが通ってしまったためである。人を殺さないといけない状況下で、物語だけが心の救済であった。誰かに助けてもらいたいという願望と、そんな人間はいないという相反する心の中で生活している時に、とある人間との約束でルクスに逃避先を提示された。初日に遅刻しそうになっていたのは帝国からロルモッド魔術学校まで休みなしに飛んでもギリギリ間に合うか間に合わないかというタイミングでルクスから書類を渡されたからである。イグニが寝坊していた件に関してルクスは何もしていないので両者の出会いは偶然である。彼女が強いのは純粋なる努力のおかげ。
余談だが、二つ名で使われている“颱”という漢字だが、これは“颱風”の“たい”、もしくは“颱”という文字であり、“かぜ”とは読まないので厨二病の読者諸兄は気を付けて使われるように。
・エドワード
【名前】エドワード
【二つ名】なし
【能力】【生】
【特徴】
登場順に並べるとアリシアの次に来る古参ボーイ。魔術の才能がある者は無いものに対して救う義務があるという信念の持ち主であり、それが故に適性の低いものが学校に入ったことに対して不正を疑ってしまった。取り巻きが2人いる。
・エリーナ
【名前】エリーナ・アウライト
【二つ名】なし
【能力】『魔剣師』
【特徴】
一番になりたい娘。兄弟が多く、また実家が多くの高名な騎士を排出してきた家系であり、常に周りの人間と比較され続けてきた。そのため、何かの1番になりたいという欲が非常に強い。入学時に多くの2つ名持ちを退けて首席になれたのが誇り。ちなみに次席はフレイ。5点差であった。
・ミラ
【名前】ミラ
【二つ名】“開”
【能力】【固有】
【特徴】
世にも珍しい人の社会に溶け込んで生活しているエルフである。能力は『空間』に作用する属性。生徒から聞かれたことは何でもしっかり教えてあげる先生の鑑のような先生である。長年教師をやってきて、いろいろあるがやっぱり生徒から感謝されるときが生きがいである。かつてエルフとはひと悶着あったようで、彼女はエルフについて多くは語らずエルフも彼女について語らない。小学校を卒業された読者諸兄についてこの話をするのも憚られるが“開”は“とびら”と読まないので注意。
・ユーリ
【名前】ユーリ
【二つ名】なし
【能力】【闇:S】
【特徴】
男の娘。男の娘である。田舎の村出身で攻撃魔術が使えない。イグニの初めてできた友人である。
・エレノア
【名前】エレノア
【二つ名】“操”
【能力】【生:B】
【特徴】
適性がBでありながら、努力とセンスでロルモッド魔術学校の教師にまで上り詰めた。メガネでおっぱいが大きい。新米教師ということもあって常に金欠である。イグニと自分に近いものを感じており、少しだけ特別に目をかけている。
・イリス
【名前】イリス
【二つ名】なし
【能力】【地:S】
【特徴】
恵まれた適性からのアホみたいなチョロイン。
・ミル
【名前】ミル
【二つ名】“綻”
【能力】【闇:SS】
【特徴】
おっぱいがでかーい!!! 説明不要!!!
・ミコ
【名前】ミコ
【二つ名】
【能力】【生】
【特徴】
ミコちゃん先輩!!
・ヴァリア
【名前】ヴァリア
【二つ名】
【能力】呪いを貯める
【特徴】
包帯でぐるぐる巻きになっており、何も喋らない無口な先輩。
・フレンダ
【名前】フレンダ
【二つ名】なし
【能力】【水】
【特徴】
体育会系の女の子。『大会』出場者で後輩の面倒見がよく、イグニの面倒もよく見てくれる。イグニが貰っているテストの過去問はだいたいフレンダ先輩のものである。
・エルミー
【名前】エルミー
【二つ名】“歪”
【能力】
【特徴】
ドM。彼女の2つ名は性癖ではなく魔術の特性からである。
・セリア
【名前】セリア・エスメラルダ
【二つ名】“殯”
【能力】【生】『不死の奇跡』
【特徴】
“生の極点”。いわゆる魔法使いである。アリシアの実のお姉さんにして、帝国が保有しているたった1人の“極点”。能力は“不死”であり、どれだけのダメージを食らってもどれだけ傷を負っても、一度死ねば全てが無かったことになる魔法である。徹底的な実力主義者であり、能力があるものが自由にすれば良いという信念で動いている。イグニの魔法との相性は最悪。
さて、ここでも余談だが2つ名における“殯”。正しくは“殯”、あるいは“殯”と読み、古の日本で亡くなった人の葬式を行うまで遺体を安置する行為を指す。現代でいうお通夜といえば感覚として伝わるだろうか? しかし、実際の“殯”は死体が白骨化されるまで放置されるものであり、身分の高いものは3年間も安置されることが一般的であったそうである。当時は本当に死んでいるのかどうかを確かめる手段が今より乏しく、実際には死んでいなかったり、仮死状態にあるものが生き返ることもあったという。“殯”は死んでいない人間を土葬しないための確認期間だったのではないだろうか。
多分これで全員分あるんじゃないかな……!




