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グリーンスクール - 野球小僧  作者: 辻澤 あきら
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野球小僧-最終話

 「亮君」

ベンチに戻って来ると、金網越しに津田が立っていた。たった1人で亮に手を振っていた。

「ミホちゃん…」

亮は思わず駆け寄っていた。

「すごい、亮君、すごかったぁ。おめでとう。勝ってよかったね。ものすごく練習したんでしょ。あんな…」

津田は興奮して、言葉に詰まった。そんなに興奮した津田を亮は見たことがなかった。

「ミホちゃんのお陰だよ。あのスーパーボールで、スピード感が養われたんだ」

「そんな。そんなことない、亮君が、頑張ったから。いつも亮君頑張りやさんだから、あたしも」

「えっ?」

「あたしも、頑張ろうって、思うの。勉強だけじゃなくて、野球までこんなに頑張るんだもんね、すごい」

亮は、照れくさくて何も言えなかった。もっと言いたいことはたくさんあった。色々と。でも、それは今慌てて言うのが惜しくて、それに何よりも、照れくさくて亮は赤くなって、上目づかいに津田を見ることしかできなかった。

「リョウ!」

サンディが後ろから近づいてきて、亮を抱きしめた。サンディの胸が亮の頭に押しつけられた。

「サンディ、なに?」

あまりに大胆なサンディのふるまいに困った亮は、そう言いながら逃げ出そうともがいたが、サンディは答えようとはせず、亮を抱きしめたまま津田を睨みつけていた。その時、亮は、津田の表情が変わったのを見て取った。

「リョウ、行こう」

「待って、サンディ。まだ、ミホちゃんと話したいんだ」

「行こう。今日はパーティよ」

「ミホちゃんも一緒にどう?」

一瞬、サンディの腕の力が強くなった。と、津田の表情もきつくなった。

「えぇ、亮君と、ゆっくりお話したいから、行かせてもらいます」

サンディは一層きつく津田を睨んだ。が、津田もサンディの視線から目を逸らさなかった。亮は、雰囲気に怖けてしまい、複雑な気分のまま、笑みを浮かべるしかなかった。


『好天の下、野球部グラウンドで行われました、緑ヶ丘学園野球部vs緑ヶ丘学園愛球会の試合は、接戦の末、4対3、サヨナラ勝ちで愛球会の勝利となりました。解説の緑川先生、講評を一言』

『色々と、アクシデントもあり、充分に力を出し切れなかったところもあるかと思いますが、とりあえずは、今、持っている力で勝負しあえた、いい試合だったと思います』

『ありがとうございました。解説は、緑川由起子先生。実況は、あたくし、放送部部長の室和子。技術、同じく放送部の高柳明子。協賛、新聞部でお送りしました。それでは、みなさん、次の機会まで、さようなら』


長々とお付き合いいただきありがとうございました。

やっと完結しました。

ただ、長すぎたため、途中が抜けていないかとか心配です。

(実際に抜けていたので、1話分が2倍くらいある回ができてしまいました)汗;

おかしなところがありましたら、ご指摘ください。


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