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グリーンスクール - 野球小僧  作者: 辻澤 あきら
59/64

野球小僧-59

 さぁ、ラストバッターになるか、木村君打席に入ります、愛球会、メンバーは辛うじて9人ですから、ピンチヒッターはいません。お金があれば、中川君にでも頼めるかもしれませんが、もう、後がない!』

『あんまり、興奮しないで』

『は、はい。でも、ついにラストが近づいてきました。長々と続いた熱戦も、もう終わろうとしています。木村君、緊張した面持ちで打席に入りました。イチロー君、飄々とした顔で投げた、ストライク!ストライクです!あと、二つ!あと二つで愛球会に引導を渡すことができます。しかし、イチロー君、マウンドで平然としています。何も不安などないかのように、何も変わらず淡々と動作を進めます。冷静に、淡々と仕事をこなす様は、まるでゴルゴ13のようでもあります。第2球目を、ふりかぶって、投げた、ボール!はじいたボールが転がっています。あっと、デッドボールですか?キャッチャーがはじいたのかと思ったのですが』

『そうですね、審判がデッドボールを指示しました』

『インコース低めのボール、木村君の足に当たったようです。デッドボール!さぁ、辛うじて息をつないだ愛球会、8番の林君が打席に入ります。今日は、いい打球も飛ばしていますが、真っ向からイチロー君のボールをはじき返せるか不安です。さぁ、イチロー君、少しランナーの方を見て、セットポジションから第1球目を投げた。ボール!ボールです!ランナーが出て、緊張しているのか、それとも、セットポジションが苦手なのか。愛球会にチャンスが回ってきました。イチロー君、相変わらず淡々と、2球目を投げた、ボール!高めへボールです!東君飛びついて捕った!暴投なんかでランナーを進めてたまるかという勢いで飛びつきました。さぁ、イチロー君にも緊張が走ります。少し表情が厳しくなったイチロー君、慎重に東君のサインを覗き込んで、セットに入った。ランナーを気にしながら、第3球目を投げた、ボール!アウトコース、ボール!さっきストライクを捕ったところを狙ったようですが、今度は外れました』

『思い切って真ん中を要求するべきですね。今日のイチロー君のボールは簡単には打てないと思います。まわりの人間をもっと信用するべきです』

『イチロー君、セットポジションに入って、…第4球目を、投げた、ボォ~ル!ボールです!ストレートのフォアボール!ツーアウトながら、12塁!逆転のランナーが出ました!』

『勝負を焦るあまり力が入りすぎましたね。次の大木君は小さいですから、またフォアボールになってしまう可能性があります』

『そうすると、満塁で山本君に回ることになります!あっと、監督、何か指示しました。マウンドに、三沢君が走ります。イチロー君は降番ということですね』

『それと、イチロー君が外野に戻りますね』

『外野の南野君が外れて、ライトにイチロー君が入り、9番に三沢君が入りピッチャーです』


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