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グリーンスクール - 野球小僧  作者: 辻澤 あきら
56/64

野球小僧-56

 ベンチに戻るとき、亮はつらくて顔を上げることができなかった。自分のせいで点を失ってしまった。亮は、津田のいるほうには顔を見せないようにしながら、ベンチに戻った。

「惜しかったなぁ。もうちょっとで刺せたのに」山本

山本が活気のある声で、雰囲気を高めるためにそう言った。

「打球が弱かったからな」高松

「…ごめんなさい」

「なんだよ、それ」池田

亮の台詞に池田が素早く反応した。亮は、びくっとして、それでもぽつりと言った。

「…だって、捕れなかったから」

「カンケーないって、そんなこと。こんなことよくあるぜ。そのたんびに、謝るつもりか、なぁチビ」山本

「ん、そんなことはないけど」

「こういうこともあるさ」高松

「そう。そんなこと言ってたら、打たれた僕が一番悪いことになるよ」小林

「さぁ、打っていこう!誰からだ」高松

「中沢。ほら、もう打席に入ってるよ」池田



 2番から始まる絶好の機会だったが、イチローのピッチングが乱調だったのが幸いして、木村は狙い球が絞れず、三振。小林もピッチャーゴロにしとめられた。一気に愛球会の士気が失われた。


『さぁ、あっさりとツーアウトを取ったイチロー君』

『ちょっと、ボール球が多いですけど』

『さっきの中沢君の空振りも、ボールでしたね』

『えぇ、うまく荒れているというところでしょう』

『打席にはサンディが入りました。次の回は下位打線になってしまいますから、この回のうちに点を取っておきたいところです。イチロー君、大きくふりかぶって投げた、暴投です!また、暴投です。キャッチャーの東君も捕ろうともしませんでした』

『あれがパフォーマンスなのか、本当なのかがわからないから、困るんです』

『イチロー君だと、どっちにもとれますね。さて第2球、投げた、打ったぁ!打球は外野へ!どうだ、抜けるか!レフト、崎森君、走りながら、追いついた、捕った、アウト!惜しい打球でした!』

『サンディのスイングが大振りになってましたね。もう少し鋭く、いわゆるシェアなバッティングというものを心掛けてほしいですね』

『捕った崎森君に声援が飛んでおります。崎森君も人気者です。ゆっくりとベンチに帰ってきます。得点は、3対2。あと1イニングを残して、野球部のリードが続きます』


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