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グリーンスクール - 野球小僧  作者: 辻澤 あきら
53/64

野球小僧-53

『さて、マウンドには小林君が上がりました。サンディをあきらめた、ということですか?』

『いえ、そうではないと思います。女の子に無理をさせたくないという考えと、このままだとサンディが打ち込まれるかもしれないという先読みだと思います。もし、打ち込まれればサンディが自信を失ってしまうかもしれませんし、まだ余力のあるうちに交代しておけば、この後小林君が打ち込まれても、またリリーフできるし、色々な利点を考えて交代したんでしょう』

『小林君は、時期エースと目されているほどの選手だと聞きましたが』

『あたしも詳しくは知りません。ただ、あの監督がそう言ってるんなら、間違いないでしょう』

『このゲームで力量がわかるというところですか?』

『監督にしてみれば、不幸中の幸いだと思いますね。野球部に在籍していなくても、良い選手を輩出できれば、学校の評価は高まりますから。そういう意味では、2チームが切磋琢磨することはいいことかもしれませんね』

『公式戦で勝ち抜くことはできないかもしれないが、良い選手が育つチャンスはできた、ということですね。さて、投球練習も終わり、打席に1番のイチロー君が入りました。野球部はチャンスですね』

『えぇ、1番から始まるこの回で点を取りたいところです』

『第1球を投げた、ストラーイク!真ん中に決まりました!どうです、結構速いですね』『そうですね。悪くないですね。ただ、フォームを見るかぎりでは、やっぱり筋力が不足しているように見えます』

『そうすると、打たれる可能性はある、ということですか?』

『サンディの球に慣れていると、あまり速いと感じないんじゃないでしょうか』

『第2球、投げた、打った、ファウル!イチロー君、思いっきり振りました。やる気満々です。小林君、じっくりとサインを確認して、ふりかぶって、投げた!打った、ショートゴロ、林君の正面、捕って、投げた、アウト!アウトです。駿足のイチロー君も間に合いませんでした』

『コントロールがいいみたいですね。うまくイチロー君は打たされた、という感じでしょう』

『剛のサンディ、柔の小林、というところですね』

『…どこでそういう喋り方覚えたの?』

『いえいえ、たいしたことございませんわ。


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