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グリーンスクール - 野球小僧  作者: 辻澤 あきら
43/64

野球小僧-43

「やるねぇ、サンディ。かんっぺきじゃない」山本

「サンキュー」サンディ

「大木もたいしたもんだ」高松

「すっごく、緊張したけどなんとか」

「だけど、さっきの緑川さんの打球はすごいね」池田

「そう、真っ正面で、かえって捕りにくかったよ」中沢

「まぁ、慎重にいかなきゃってことだ」高松

「打つほうは積極的に、ね」山本

バットを振り回しながら山本がそう言った。

「おう、山本、行ってこい。でも、江川さんのボールは速いぞ」池田

「ほーい」山本


『さて、マウンドには、野球部一の美少年、江川純君の登場です。絵になりますね』

『…なに言ってんの』

『このしなやかなフォームからうなる剛速球を投げ込んできます。手元にある資料では、自責点は2・83。一試合で3点は取られません。2年生でこれはたいしたものですね』『あと変化球を覚えると、高校でも即通用するでしょう。だけど、いまは、成長期ですから骨格に負担をかけないように、ストレートで投球術をマスターしてもらえばいいと思います』

『対するバッターは、山本君。あたくし、愛球会の試合を観に行ったことがあるんですが、この山本君、なかなかのスラッガーで、核弾頭としてもいいものがあると思います』

『面白い人材ですね』

『さぁ、プレイの掛け声がかかって、第1球目を、投げた。ストライク!真ん中ですね』

『えぇ、江川君も思い切って投げてきましたね』

『あまりの速球に、山本君も戸惑い気味の様子です。第2球、投げた、振った、ファウル!かろうじてかすりましたが、打球はバックネットへ』

『振り遅れてはいませんが、ボールを見ていませんね。かすったのが奇跡です』

『第3球、ストライーク!見送りの三振!今のは手が出なかったんでしょうか?』

『いえ、1球外してくると見ていたんじゃないですか。実際は、遊び球なしで勝負してきて、手が出せなかったというところでしょう。多分、江川君はサンディに対抗して、強気で勝負してくると思いますよ』

『そこを狙えばいいわけですね』

『ただ、キャッチャーの東君がそれをどうリードするかが、面白いところです』

『2番中沢君の登場です。サウスポー江川君、ゆっくりとしたフォームから投げた、ストライク。驚きの速球です』

『速いですね、ただ、フォームが大きいですから、セットポジションからどれだけ力のあるボールが投げられるのか気になりますね』

『第2球目、投げた空振り。あまりの速球についてこれません。間髪入れずに、第3球目、三振、見送りの三振。すごいですね』

『中沢君も1年ですから、ちょっとついていけないんじゃないですか。特に、サウスポーから懐へ入ってくるボール、ファイアーボールというんですが、これはちょっと打てないでしょう』


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