野球小僧-34
放課後、いつものように公園のグラウンドに行くと、みんなが輪になって相談していた。例の挑戦状の件で相談しているのだなと思って近づいた。
「おい、大木、大変だぞ」高松
亮が来たことを見つけた高松が亮を招いた。
「どうしたの?」
「あのな、サンディが」高松
高松の説明に亮は唖然とさせられたまま、何も言えなかった。
山本が、イチローに挑戦状を渡してしまった。イチローは、面白半分に受けて立つと、野球部のメンバーに主張したが、監督の反対でとりあえず問題は鎮静化し、挑戦状は無視された。しかし、このあたりがよくわからないけども、山本とサンディが直々に監督に挑戦を申し込んだ。どうやら、イチローも一枚咬んだみたいだ。これで無視できなくなってきた。山本が、「無視すれば、負けるのが嫌だから無視したと全校中に掲示する」と、脅した。
「東先輩が、困って相談に来たんだ」高松
「どうして、そんなことに」
「山本の暴走だよ。何でも自分の思ったとおりにしようとするから、あいつは」小林
「そんなこと言っても仕方ないよ。どうするかが問題なんだよ」池田
「でも…、どうするんだよ」木村
「監督に謝れば、許してくれると思うけど、山本がな……」高松
「また、やるよな」池田
「どうして、サンディが?」
「サンディも、監督には恨みがあるだろうし、山本にそそのかされたんじゃないの」池田
「サンディはとにかく試合がしたいから、そそのかされて、その気になったんだろ」高松
「どうする…?」小林
「サンディは来てないの?」
「大木と一緒だと思ったんだけど、違うの?」高松
「んん、サンディは更衣室で着替えてから来るから、大体いつも別だよ」
「そうか、同じクラスだから、一緒に来るかと思ったんだけど」高松
「山本と一緒じゃないの?」中沢
「たぶん」小林




