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グリーンスクール - 野球小僧  作者: 辻澤 あきら
13/64

野球小僧-13

 「おはよう」

 とぼとぼと力なく通学路を歩く亮に声を掛けたのは、津田美保子だった。聞き覚えのある声ながら思い出せず、ぼんやりと振り返った亮は、久しぶりに顔を合わす美保子を見て驚いた。慌てて顔をそむけ、前に視線を向けたが、顔が熱くなってくるのを感じざるをえなかった。

「昨日、試合だったんだって」

「ぅ、うん…」

「どうだった?出たんでしょ」

「…うん。…勝ったよ」

「へぇ、すごいじゃない」

「ぅ、ぅん」

「亮君も活躍したの?」

「……ゼンゼン」

「え?」

「全然、ダメ…」

「そうなの。でも、次の試合、がんばればいいじゃない」

「ぅん」

あまりにも元気のない亮に、美保子は、聞いてはいけないことを聞いてしまった、と思いそれ以上話題にしないでおこうと思った。

「……なんで、こんなに、下手なんだろ」

美保子の思惑とは裏腹に、亮の口からぽつりと言葉が漏れた。

「だって、始めて間もないし」

「それにしても、下手だよ。聞いてよ」

美保子は初めて見る真剣な顔の亮に圧倒されて頷いてしまった。


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