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200文字小説集 vol.2

ダイエット(200文字小説)

作者: 日下部良介

 目覚ましが鳴る。

 布団を撥ね退ける。

 気持ちが萎える前に着替えて外に出る。

「寒っ」


 年末年始に蓄えたぜい肉はなかなかしぶとい。

 ダイエットのために毎朝走ると決めた。


 気持ちを奮い立たせて一歩踏み出すと、空から白いものがひらりと舞い降りて来た。

「雪?」

 あっという間に路面が真っ白に。

「走るのは明日からにしよう!」


 翌日、積もった雪が凍っていた。

「これは…」

 きっと神様がダイエットなんかするなと言っているに違いない。


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― 新着の感想 ―
[良い点] きっとそうよ。だから、私も明日から。
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