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雨のち晴れときどき......  作者: ふぉりん
雨のち晴れときどき幼なじみ
4/16

名前

今回の後半部分は人物紹介を兼ねてます!

次の日からバンドでの練習が始まった。初めは個人練習。のはずだったが、いつの間にか先生2人生徒1人のギターレッスンになっている。


「だから、そこは指が違うんだよ。」

「えぇ、そんなふうに持つの?指つりそう...」

初心者にギターをやらせるのは心配だが4人のバンドだから仕方ない。


「無理だって!指つる。」


希望は全く楽器経験がないらしく、指がかたいようだ。これからの活動への不安がつのる。こんなメンバーでバンドができるのだろうか。


ところで...

「距離近すぎないか?やりづらいんだけど。」

「しょうがないじゃん。向かいあってると左右逆だもん。だから覚えれないんだよ。」


そう言って僕の手元を覗いてくる希望はデリカシーという言葉を知っているのだろうか。肩と肩が触れるほど近い。意識し始めたら、なんだか体が熱くなってきた。女子と近づくというのはこんなことだったのか。


「だから、そこが違うんだよ。何回言えば覚えるの?」

「だって、こっちのほうが楽なんだもん。」

「そうやってると次の音にいけないよ。頑張って。」



練習を始めて数週間、とある日のこと。


「そう言えば、俺たちお互いの下の名前知らないなぁ...バンド組んだし下の名前で呼び合うほうが自然じゃないか?」


その言葉に僕は嫌な空気を感じる。


「確かに!改めて自己紹介しようよ!」


やっぱりそうだ。希望のようなタイプの人は下の名前を知りたがる。僕にとっては地獄だというのに ...。


そんな僕の気持ちは無視して、自己紹介が始まる。

「俺はひゅうが。“日に向かう”と書いて日向(ひゅうが)だ。」

「私はおとはです。音楽の“音”に海とかの“波”と書いて音波(おとは)。」

「うちはのぞみ。“希望”って書いて希望(のぞみ)だよ!」


3人の視線が僕に集まる。


「僕は...僕はひろ。漢字は“広”い“心”って書いて広心(ひろ)。」


日向が納得したようにうなずく。

「広い心ね...。その通りじゃない?」


だから嫌いなのだ、自分の名前が。そうやっていつも性格を比べられる。こんなのは理不尽じゃないか。


「私もぴったりだと思います。」

「うちも!」


違う、名前がぴったりなのではない。僕が名前に合わせてしまっているのだ。こんなふうに比較されるなら、その通りにするしかないではないか。どうしたものか...。

改めて人物紹介...

広心ひろ ・・・ベース

希望のぞみ ・・・ギターボーカル

日向ひゅうが・・・ドラム

音波おとは ・・・キーボード


どのキャラも少しひねった名前にしてあります!


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