4赤い鳥&情報収集!
「ちゃんと転生できたのね」
(しゃべっ!?)
(この姿だったら、こっちの方がいいかなあ?)
頭に突きささるように鳥の話し声が響く。
鳥の話し声、、、、?・・・今のは脳に直接、入って、、
いや、俺はヤバい奴じゃないからな!
鳥は剣人の頭の上で遊びだす。剣人は鳥を落としにかかる。必死に。
十分ヤバい奴であった剣人も、鳥も、、、
「やっぱり、こっち?」
(異世界の鳥ってしゃべるのか???)
「そんなわけないじゃない、、、バカなの?
頭でも打った?」
(・・・・突かれてはいるがな。
こっわ、、、でもならこいつは普通の鳥じゃないのか。勇者の付属品?)
剣人の脳はまともな状態ではなかった。
ただでさえ『馬車に乗っている』というイレギュラーな状況であるのに、プラス、目の前で鳥がしゃべっている。まともではなかった。
「しゃべってる~。かわいいねー」
少女が身を乗り出す。鳥は肩を揺らし(?)た後、胸を張った(?)。
「っと、当然でしょ!」
剣人は顔に困惑の色を浮かべながら、女の順応力に感心していた。
「んふ。勇者様の鳥さんですか?」
「えっ?」
いや俺、鳥なんて飼ったことない、
「えぇ、そうよ。名前はフラン。よろしく。」
「まぁ!私はクリア・フォン・カーソンです。よろしくお願いします」
(ん???、、あっっ!!)
(は~い、やっと正解!フランで~す!)
(お前かよ、、、)
(気づくの遅すぎ。まじワロタ)
「・・・・・」
(え。にっぽんで流行ってたんじゃないの?)
(あはははは、、、いや、鳥に言われても?)
(なっ!?)
フランは恥ずかしさで顔が真っ赤に、、いや、まず毛が赤いんだけどね?
「クリア、早く出発しないと日が暮れてしまうわよ?」
「そうですね。」
いや、お前のせいだろ。
そんなこんなでやっと馬車は出発した。フランは「鳥って存外楽しいのね。ちょっと飛んでくるわ」などと言って、先に伯爵家に飛んでいった。剣人とその少女を残して。うん、逃げたね。
―――さあ、質問タイムだ!
「いろいろ質問してもいいか?」
「はい、どうぞ。」
ビバ☆情報!、である。
「勇者って、どういう位置づけになってるんだ?」
うん、まずは自分のことを知ろう。
「そうですねー、1000年周期で現れる魔王の退治をする人、ですかね?
あ!この町――チャメラっていうんですけど、チャメラには古くから伝わる文言があって!
それが「勇者は黒の髪を持つ」というのなんです!」
「なるほどね、、、」
とりあえず元いた勇者と俺が代わったんじゃなくて、俺が勇者としてやって来たようだ。
つまり、自由にやっていいということ。
ババババーン♪
「あと、、、言いにくいんですけど、その、王城にある古文書には『危機に際して勇者が現る』としか書かれていなかったようで、今の王様がしびれを切らして『パーティーフェスティバル』なるものを開こうとしているのです。」
「え。何それ、俺出ないといけないの?」
だとしたら、鬼メンドくさい。鬼面毒才。
「すみません、分かりません。詳細は後ほど父上から、、、」
「そう。分かった。えっと、じゃあ、、ここがどこか教えてもらえる?」
「あ、はい。ここはサナティア王国カーソン伯爵家領都、チャメラです。うちの領地は王国直轄地の横にあるので、王都からも近いんですよ!」
「なるほど、、、えっと魔法は?」
「『属性』を持っている人が魔法を使えます。属性は人それぞれで、私は透過属性です。実はこの王国に一人しかいないんですよ?まぁ全然役に立たないんですけど。「鑑定」しかできないんです。
父上は光属性でとっても強いんですけどね。この王国には火属性の人が多いです。フレイン様の御加護を受けているので、、、」
「へぇ・・・」
『フレイン様=フラン』なのだが、剣人はもうそんなこと覚えていない(一回聞いてるんだけどね~)。
もちろんクリアもそんなことは知らない。むしろ「あなたが信仰しているのはおっさんの鳥だよ?」という現実の方がダメであろう。アウトであろう、、、
「そういえば、勇者様は水属性なんですか?」
「え?」
「あれだけの水を一度に出せる魔術師はそういませんよ?
ちょっと『ステータスの「鑑定」』、やらせてもらえません?」
「ステータス、、、」
また中二病チックな単語が、、、
「10秒間目をつぶれば出てきますよ。」
「何それ、、、寝るときどうすんの?」
「『非表示』のバナーがあるんで大丈夫です。早く目ーつぶって下さい!」
「はいはい、、、」
・・・・・・7,8,9,10。ブンッッ!
「うわあぁ!」
「ちょ、そのままでいてくださいよ!!?」
、、、カオスであった、、、
きりが悪いです。ごめんなさい(_ _)
次話も読んでいただけると嬉しいです。