一章あらすじと登場人物と設定
<あらすじ>
セイレティア=ツバキは好奇心旺盛な皇女。少年に転化した魔物カオウとよく平民の街で遊んでいる。そんなある日、皇帝の殺害予告が城に届く。調査の結果犯人は帝国に恨みを持つロナロの民。
なんとかその企みを阻止したツバキたちだったが、彼らに協力した者は見つからないままだった。
一方、カオウが実は大蛇ではなく龍と判明。
ツバキに密かに想いを寄せるカオウだが、ツバキには政略結婚の予定があり……。
<登場人物>
セイレティア=ツバキ・モルヴィアン・ト・バルカタル(16歳)
バルカタル帝国の第三皇女。
他の兄姉たちは皇帝や州長官という役職がある中、一人だけ暇人。魔物を操る力があり、カオウの力も使えるようになった。
カオウ(人間でいうと14歳)
大蛇の魔物と思われていたが、実は龍。父親が始祖の授印だった。今は空間を操る力のみだが……。ツバキが5歳のとき契約した。
トキツ(25歳)
ツバキの私用護衛。タレ目。説明&オチ要員。ギジーの能力を使えるけど決して覗きに使ったりしていない。断じてしていない。はず。
ギジー(人間でいうと16歳)
ハクエンコウという猿の魔物でトキツの授印。
一度会った人・訪れたことのある場所ならどこにいても透視できる。見える範囲もある程度までなら変えられる。
ジェラルド=シュン・モルヴィアン・ト・バルカタル(27歳)
バルカタル帝国の皇帝。
一見さわやかだが腹黒い?ツバキのよき理解者。
皇后は一人いるが増やせと言われてげんなりしてる。息子が二人いる。
クダラ(人間でいうと90歳)
虎豹という虎と豹が混じった魔物で、虎の雄々しさと豹のしなやかさを持つ。
ジェラルドの授印。始祖の授印だった。
ジェラルドもカオウもクダラには頭が上がらない。
おちゃめなおじいちゃん。
リハル(人間でいうと13歳)
隠鳥という鳥の魔物でジェラルドの授印。
魔力関係なく姿を消せる(カオウでも見えない)。
ジェラルドを尊敬していてよくストーカーしてる(仕事中も実は隠れて見てる)。
ロウ・ジュード(27歳)
中央警察署の署長。ジェラルドの友人。
平民出身だが爵位は男爵。
怖い。悪い噂が絶えず魔王みたいだけど実は正義感と男気に溢れている。でも怖い。睨まれたら気絶しそう。
コハク(人間で言うと18歳)
黒豹の魔物でロウの授印。
氷を操る力を持つ。拷問好き。
もともと軍用の魔物として生まれたが制御できる人がおらず暴れていたところをロウが授印にした。人に転化すると耳と尻尾だけ残ってる切れ長目の色気のある男性になる(四章で登場)
アベリア(ぎりアラサー)
ツバキの女官。女官は貴族。数年間はツバキの姉の女官だった。できる女。
カリン・サクラ・モモ
ツバキの侍女三人娘。侍女は平民。
詳しくは三章の中で。
<用語解説&設定>
授印
人と契約した魔物のこと。契約すると人の体に印を刻むので、契約=印を結ぶともいう。
契約すると、人は魔物の能力を使え魔物は人の魔力というごちそうをもらえる。
印に体の一部をかざせば魔力を吸える。高い魔力ほどおいしい。この設定からエロいとか言わないで。
魔物
魔法が使える動物のこと。人の言葉を理解できるが下級魔物は話せない。
人は魔力が少しでもあれば魔物が見える。姿を消されても同等以上の魔力を持っていれば見える。
※魔物の種族は実在する動物・伝説の生物・完全に作者が適と…真面目に考えた魔物がいます。
転化
魔物が人に変身すること。最初は”転変”にしてたんだけどそうしたら十二の国の話が頭の中にちらつくし、変化だと頭に葉っぱ乗せてドロンのイメージがちらつくし、変身だと仮面ライダーがちらつくからこの呼び名にした。
魔力が高いとカオウのように完全に人になれるが低いと転化すらできない。
魔法
魔法というか超能力というか。
能力と性質(特徴?)は違う。例えば隠鳥だと姿を消せるのは能力(隠鳥は大体みんなこの能力)だが飛べるのは鳥の性質なので、ジェラルドは姿を消せるようになったが飛べるわけではない。カオウも能力は空間を操ることだが空を飛べるのは龍だからであって、ツバキも飛べるわけではない。
皇族の名前
主名=副名となっており、主名を呼べるのは貴族か高官のみ。
平民は子に皇族の副名をつけたがるので、同じ年頃にツバキという名の女性は多い。
爵位について
大公・公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵
基本世襲制だが魔力によって決まる。
詳しくは三章の中で。
バルカタル帝国
約600年前に建国。魔力の高さが権力の高さの国。
帝都は元バルカタル王国。城の南に始祖の授印だった魔物の子孫が住む森がある。
帝都を中心にセイフォン・イリウム・ケデウム・エイラト・サイロスという州がある。元々別の国だったが皇帝の兄弟が治めるようになり州となった。他に属国が4つほど。
ロナロ
帝都とケデウム州の間にある山の中腹にある村。
なぜかここで生まれる人は全員魔力がない。
魔力がないため外へ出られなかったが、ある人物の協力により、村長と一部の村人が祝賀パレードで皇帝を殺害しようとした。
アフラン&ルファは父親がバルカタル人なので魔力が少しだけある。
サタール
南東のエイラト州の隣にあり、小国だが歴史のある国。
リロイ
ケデウム州の東隣の国。長年敵対している。
ウイディラ
バルカタルに匹敵するほどの大国。ダブロン山脈が間にあるので正式な国交がなく謎に包まれた国。




