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とっつぁんぼうやが話

十月十日

 また会えたね。話の続きをしようか。


 これは別に有名でもなく、世界の行く末を握っている訳ではないおっさんが自分の母親と父親が死んでしまう過去を変えるために私利私欲のタイムトラベルをしていた時の話だよ。


 彼の親が死に至る原因は本当に些細なことばかりで見ていてあくびが出たのを覚えている。

そんな退屈な物語にもおもしろいところがあってね、両親の死の原因を解決していくとその世界との繋がりが薄くなり少しずつおっさんの肉体や存在が薄くなっていったんだ。右足が透けて見え始めたのが最初だった。でも彼は最初からそうなるのをまるで知っていたかのような反応で、そこはつまらなかったよ。もっと慌てたり悲観に浸って欲しかった。

それどころか彼は面白がって両親を焚き付けるんだよ「お前たちが仲良くならないから未来の世界が消えかかっている。お前達は未来の鍵なのだ」ってね。

こいつ僕より楽しんでるな、と感じたよ。


 そう説明して、本当の問題を解決していって自分が薄くなる度にはっぱをかけるのさ。

そしてとうとう全てを解決し、朝方には消え行くであろう夜に

「あーこりゃやばいな、はやいとこお前たちが身も心も一つにならんとやばい。まじでやばい」

と最後の追い込みに入った。


そして消え行くその時に本当のことを説明して二人を安心させると共に最後の言葉を送るのだ

「まぁそう泣くな、10ヵ月後にはまた会えるさ」


過去にツイッターで呟いた内容のやつです。

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