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再生 49 白い失意と決意

信じられない 。

それが最初に感じたことだった。


物語と同じで僕の背中にも翼が生えた。逆十字の呪印が刻まれた場所は右の頬。それはカリルの右頬にある古傷と同じだった。


僕は彼女と出会い、皆に出会って楽しいと思える時間が増えた。

本の中の出来事が実際に起こるなんて、まだ少し信じられなかった。痛みも恐怖も拭えない時がある。


あの時、神崎先生の目を見て神崎先生がロティルの力を持っていると気づいてしまった。

神崎先生はトウマに呪印を刻んだ。そして、一瞬の判断が遅れてしまい、僕が恐れていることが起きてしまう。

僕の背中にあるはずのもう片方はカリルと同じ悪魔の翼なんじゃないか。

その悪魔のような翼と右頬に刻まれた黒い呪印が怖くて僕は全てを遮断したかった。

遠くで皆が戦っている。皆の声が聞こえてるのに、その現実にショックを受けた僕は心も身体も思うように動かなかった。

結界や力が消えれば呪印も翼も消える。けど、覚醒すればトウマのように呪印が浮かび上がるかもしれない、特殊な言葉を発動させれば翼が生えるかもしれない。


想像すると怖くて、何もできなかった。


僕は現実から目を反らして彼女の手を振り払った。



終業式の朝。

終業式が終われば冬休み。麗はいつも通りに登校してクラスメイトと話していると予鈴が鳴った。

それを合図にクラスメイトは席に戻り、少しすると教室の後ろの扉が開いた。その音に気づいた麗が後ろを振り返ると、教室に入ってきたのは梁木だった。

梁木は麗の視線に気づいたのか麗の方を向く。

「…………」

麗と目が合うものの、気まずい様子ですぐに視線を反らしてしまう。

「(……ショウ)」

麗は今までと違う梁木の態度に不安と戸惑いを覚えていた。


終業式とホームルームが終わり、楽しげに教室を出ていく生徒を横目に凛は小さく溜息を吐いた。

「明日から冬休み…。けど、補習か…」

麗の教室を覗いたが、すでに教室を出た後だと言われ、補習に備えて寮に帰ろうとしていた。

階段を下りて下足場で靴を履き替え、昇降口に向かって歩き出そうとした時どこからか声が聞こえる。

「水沢」

声に気づいて左を向くと、そこには実月がいた。

「学園生活は慣れたか?」

「最初は大変でしたけど慣れました。高等部だけでも広いですね」

凛は苦笑して答える。

凛が学園に編入して三ヶ月が過ぎた。今でこそ普通に学園生活を送れているが、最初は少し迷ってしまっていた。

それでも色々教えてくれたり、自分が不安にならないようにしてくれたのは、麗や、麗を通じて仲良くなれた梁木達のおかげだった。

「そうか」

実月はほんの少しだけ考えると真面目な顔で問いかける。

「今、悩みはあるか?」

「…えっ?」

「何かあったら保健室に来いよ」

実月はそう言うと、凛に背を向けて保健室に向かって歩いていった。

突然言われて凛は考える。自分はそんなに顔に出ているのだろうか。

麗や滝河にも言われ、実月にも言われた。学園に編入して困ったことや悩むこともある。しかし、凛の頭の中で考えたのは一つのことだった。

「…話したくても話せないよ」

凛は俯いて小さく呟く。

物語に出てくる人物と同じ能力を持っている人が学園にいる。結城と神崎からそう聞いていても、誰か分からず、また話しても信用してもらえないと思っている。

「…帰ろう」

このまま昇降口で立っていても誰かに変に思われるかもしれない。凛は顔を上げて歩き出した。

寮に向かって歩いていると、遠くで見慣れた後ろ姿を目にする。

「大野さんと佐月さん?」

凛は不思議に思う。大野と佐月が一緒にいるのは何回か見たことがある。しかし、彼女達が向かっていたのは大学部の方角だった。

「何だろう?」

高等部にいる教師でも中等部や大学部に行くことはある。高等部にはない資料や本を探しているのかもしれない。

「ま、いっか」

凛は少しだけ考えると、特に気にしない様子で再び歩き出した。



その頃、大学部の一階にあるテラスではトウマ、カズ、フレイの三人が椅子に座っていた。

三人が話していると、遠くから大野と佐月が歩いてきた。トウマ達の姿に気づいた二人は足早に近づく。

「遅くなりました」

佐月は自分達が遅れたと思い頭を下げる。その隣で大野が腕時計を見て時間を確認していた。

「いや、俺達が早く着いたんだ。気にするな」

カズとフレイに促され、大野と佐月は空いている椅子に座る。

「むしろ、こっちまで来てもらってすまなかった」

「いえ、連絡を戴いたのに返事が遅くなって申し訳ありません」

トウマは高等部に在籍している大野と佐月に大学部に来てもらうのは気が引けると思い、大野と佐月はトウマ達を待たせてしまって申し訳ないと思っていた。

「二人が来たところで話を始めよう。一昨日、高等部一階の鏡の中で氷竜が姿を現した。だが、氷竜を倒そうと神崎が現れ……」

トウマはそこまで話すと、何かを思い出したのか右手の拳を強く握る。

「…梁木に呪印を刻んだ」

眉間に皺をよせ、怒りと悔しさが混じった声で告げた。

『!!!』

それを聞いたトウマ以外の全員が驚き、声を失った。

「俺に呪印を刻んだのは神崎だった…!」

『そんな…』

大野と佐月が来る前にトウマと一緒にいたカズとフレイもそれを知らなかったのか唖然としている。

「トウマ様に呪印を刻んだのが神崎先生だなんて…」

大野の声が震えている。大野は生徒会に所属していた時からその人物を探していた。また、スーマの能力を持つトウマが物語と同じにならないように願っていた。

大野の隣に座っていた佐月は俯いたまま動かなかったが、突然、音を立てて椅子から立ち上がるとトウマ達に背を向けて歩き出そうとした。

「待て」

トウマの一声で佐月は立ち止まり、今にも走り出しそうな気持ちを押さえつけた。

「生徒会室に行こうとしても無駄だ」

トウマは佐月の気持ちを理解してるように、また、自分に言い聞かせるよう言う。

「……でも!!」

佐月は振り返ってトウマの顔を見る。瞳は潤み、その顔は悔しさと怒りが混ざったようだった。

「生徒会には結城と高屋、それにマリスの能力を持つ月代もいる。今、乗り込むのは早計だ」

トウマは一昨日、呪印を刻んだのが神崎だと分かり、すぐにでも生徒会室に乗り込みたい気持ちだったが、それと同じくらい呪印を刻まれて呆然としている梁木が心配だった。

「…失う怖さは何度も味わいたくない。だからと言って、お前らの全てを制限する気もない」

トウマは一昨日の出来事を話すと四人が驚いて動揺するのは分かっていた。それでも話しておかなくてはいけなかった。

「氷竜の瞳の中に水の精霊ディーネが潜んでいて、氷竜によって純哉はより強い力を得た。その時にいたレイや中西先生もこれからもっと強くなると思う」

トウマがそこまで話して、カズとフレイは何かに気づく。

「今ならできるかもしれないと思う」

確実にできないことを行うには勇気がいる。しかし、ついてきてくれるとはいえ、大切な人達を巻き込んでいる。その力は大きくなっている。

少しだけ悩んだトウマは俯いていた顔を上げる。

「計画を実行する!」

その目は力強く、何かを決意していた。

『はい!』

四人はそれに応えるように返事をする。

カズとフレイは互いの顔を見て小さく頷いた。



トウマ達が大学部で話している時、麗は滝河と図書室にいた。

寮に帰ろうと廊下を歩いていたら廊下の端で滝河を見つけ、 冬休みに入る前に物語の続きが書かれていないかどうか話をしながら図書室に行ったのだった。

「次は地の精霊ノームとレイナがルトに操られる話か」

滝河が本をめくり、麗は横から覗いていた。

「ノームが消えた現象が気になるな。マーリは闇の魔法、カリルは光の魔法を使った。その後に現れた光と闇の球体と、重苦しい雰囲気。そこから見えた赤い瞳…。赤い瞳とノームに何か関係があるのか…?」

滝河は色々推察するも、考えるだけで答えが導かれることはなかった。

「ノームについて聞くなら、ノームの力を得た大野だな。……どうした?」

それまで声に出して考えていた滝河は無言で本を見つめる麗に気づく。

「…うん。レイナは何回かルトに操られてるし、私も何回か高屋さんに操られてるけど……ルトはどうしてレイナだけ操るんだろう?」

「確かに物語の中でも現実でも一人しか操ってないな」

麗の一言に滝河も疑問に思う。高屋もルトも複数の人物を操ることはなかった。

「物語の内容と封印できる力を踏まえて、俺らは高屋を警戒するしかないな」

「うん」

「ところで、物語の続きが見つかったことは梁木には言うのか?」

滝河の言葉に、麗は梁木のことを思い出して俯く。

滝河もどうして麗が元気がないか気づいていないわけではなかった。

「あの時から話をしてないし、視線も反らされるし…メールしても返ってこないし…」

ホームルームが終わった後、後ろを振り向くと梁木は足早に教室を出ていったのだった。

「俺が高等部に用事があって、ついでに図書室に行こうとしたのをお前に見つかったというわけか」

滝河の姿を見つけた麗はどこか安心したような表情だった。

「物語の続きが見つかっただけでも連絡したらどうだ?」

滝河は梁木を見て、自分も複雑な気持ちだったが、何かしないよりは連絡だけでもしたほうが良いと考える。

「…うん」

今、梁木に必要なのは時間なのかもしれない。そう思った麗はきゅっと胸の辺りを押さえて頷く。

滝河は本の続きをめくり白紙になっていることが分かると、本を閉じて本棚に戻そうとした。

「…物語でさ」

「ん?」

何を思ったか、麗はぽつりぽつりと思っていることを口にする。

「レイナ達がルイアスと戦った時、ルイアスによってカリルの過去が分かって、それまで知らなかった有翼人と悪魔の血を持っているって分かって…カリルは一人になりたいって片方の翼を広げてどこかへ行ってしまったよね」

「ああ…」

滝河は本を本棚に戻すと、麗の顔を見る。

「ショウは…前に自分にカリルと同じ白い翼があるって分かった時、悲しいような信じたくないような顔をしてた…」

久保姉弟と戦った時、実月によって梁木の背中に片方だけ白い翼が現れた。それは滝河も見ていた。

「この前、カリルと同じ右頬に十字の呪印が刻まれて……それまで何もなかった背中にカリルと同じ悪魔のような翼が現れて……」

思っていることを話しているのにうまく言葉にならない。

「私も最初は怖かったし物語と同じ力があるなんて信じられなかったけど、認めるしかない、戦うしかないって思ってる。多分、他の人も同じかもしれない。でも…」

麗の話を聞いていて、滝河は自分が覚醒して間もない頃を思い出す。滝河も始めは何が起きたか分からず理解できていなかった。

「ショウも…どこかでまだ信じることが怖いのかもしれない」

麗も見たことのない異形の敵を前にして戦うのは怖いし、物語の中のことが現実に起こるなんて今でも信じられないと思っている。それでも戦うのは一人じゃないから、何もしないより何かしたほうが良いと思ったからだ。

「そうだな。高等部は明日から冬休みだろう?連絡だけして、また梁木から行動を起こすのを待てばいいんじゃないか?」

「うん。話を聞いてくれてありがとう」

麗は小さく頷くと、滝河の顔を見てほっとしたような表情で笑う。

「別に気にするな」

滝河は照れ臭いのか、視線を反らして答える。

「そういえば、トウマは一緒じゃないんだよね?」

「兄貴は用事があるらしい。というか、同じ大学部でも学年が違うから一緒にいる時間が多いってわけでもない」

何気なく聞いたことに滝河は笑って答えると、そのまま出入口に向かって歩き出す。用が済んだなら図書室にいる必要はないと思ったからだ。麗も滝河の後をついて歩く。

「確かに、私もいつも凛と一緒にいるわけじゃないしね」

凛という言葉を聞いて、滝河はあることを思い出す。

「そういえば、水沢の妹は追試だって言ってたな」

「うん。何かうまく言えないけど心配なんだよね」

麗は自分が追試を受けるわけではないが、何故か心配だった。

「追試が終わったら二人でどこか出かけるとか、何か楽しみを考えたらどうだ?」

「それは良いかもしれない」

二人は他愛のない話をしながら図書室を後にした。


遡ること数十分前、橘は礼拝堂にいた。

正面にある大きな十字架の前で膝をついて目を閉じている。

「(…あの夢は何だったんだろう)」

何かを考えながらを開けるとゆっくり立ち上がった。

「帰ろう」

明日から冬休み、楽しいことも待っている。そう思いながら礼拝堂を出ようとした時、扉が開く音が聞こえる。橘が後ろを振り返ると、そこには大野と佐月がいた。

「あ…」

前にも似た光景を見たことがある。

橘は二人に会釈をすると、二人の横を歩いていく。

「!!」

佐月は橘の顔を見て驚いて声をかけようとする。しかし、橘は佐月の様子に気づくことなく扉を開けて外に出ていってしまう。

扉が閉まった後、大野は神妙な顔で佐月の顔を見る。

「佐月さんも気づきましたか?」

「佐月さんもっていうことは…」

佐月も驚いた顔で大野を見る。

「半年前、私はここで彼女とすれ違いました。彼女は…何というか月代さんに似ているような気がしたのです」

「…月代」

月代はマリスの能力者であり、マリスは物語でスーマを殺した人物だった。佐月は少なからず彼にも警戒していた。

「それと、彼女がお祈りをしている時、彼女の背中が光り、白い翼が見えたような気がしたんです」

「それは、あたしも見えた。彼女も能力者なのかな?」

佐月は麗達には敬語を使っているが、大野と似たような境遇か性格が合うのかあまり敬語を使っていなかった。

大野は首を横に振って答える。

「分かりません。見間違いかもしれませんし、私達がまだ知らない能力者かもしれません」

「礼拝堂は清らかな空気が流れているから、あたし達の敵じゃないと思うけど…」

佐月は礼拝堂の回りを見る。能力者の中でこの場所に来るのは限られた人物しかいないと思っていた。

「清らかな力があったとしても、それを越える力を持つ人もいます」

大野はリークの力を持っていた西浦のことを思い出す。彼女は自分と敵対する力を持っていながら、礼拝堂にいても不快感や嫌悪感など何も感じていないようだった。

「どちらにしても能力者であるのは間違いないですね」

大野と佐月は閉ざされた扉を見つめていた。


礼拝堂を出た橘はそのまま帰ろうと昇降口に向かおうとした。

「あの二人は確か能力者。私のことも警戒してるはず…」

「橘あやめさん」

校舎に入ろうとした時、後ろから自分を呼ぶ声が聞こえる。

橘が振り返ると、高屋が立っていた。

「生徒会の高屋さん…」

「確かに蒼飛に似ていますね」

怪訝そうな顔の橘を見て、高屋はただ笑っている。

「蒼飛…彼の称号ですね」

橘はその言葉を聞いて、マリスの通り名を思い出す。

「それで、私に何の用ですか?」

「ただ、話をしに来ただけですよ」

「……」

橘は考えようとしたが、自分に思い当たることは一つしかなかった。

「私を封印しに来たのですか?」

「違います」

高屋は首を横に振る。

「最近、何か夢は見ましたか?」

高屋の目は自分の心の中を覗いているように見える。

自分が考えていなかった言葉に少し驚いたが、警戒しつつ顔に出さないように答える。

「夢くらい誰でも見ます」

その表情を見て高屋は困ったように笑った。

「うまく本心を隠そうとしましたね」

橘は何かあれば覚醒して戦わなくてはいけないと思いつつ、高屋の様子を伺っていた。

高屋は自分が警戒されていると分かりつつ、話を続ける。

「聞いた話によると、蒼飛は物語のことを自分が体感したような夢を見るそうです。蒼飛の片割れのような存在だと言うのなら、貴方も似たようなことがあったんじゃないかって思っただけです」

何かを探るような高屋の顔を見て、橘はさらに警戒した。

自分が能力者であり、自分の話をしたのは結城だけだった。それを高屋が知っているということは、結城が彼に話したことしか考えられなかった。

自分のことを知られていると感じた橘は、高屋に答えられることだけを伝える。

「私は夢で自分がミスンと呼ばれたことしか分かりません」

下手に色々と言えば、自分の情報が高屋から結城や他の生徒会に関わる人物に伝わる可能性がある。今はその時ではないと思っていた。

「そうですか」

橘はそう答えると予想していた高屋は一息つくと、立ち止まっている橘の横を通り過ぎる。

「今、ここで貴方の能力を確かめても良いかもしれませんが、二人に気づかれてしまいますね」

高屋は後ろを振り返って礼拝堂を見る。高屋は礼拝堂に大野と佐月がいるのを知っていた。

「それに、僕もやっておきたいことがあります」

橘を見る高屋は笑っていたが、目は笑っているように見えなかった。

「!!」

その表情に橘は僅かな疑問と恐怖を抱く。

「それでは失礼します」

さっきの表情とは違い、にこやかに笑うとそのまま校舎に向かって歩いていった。

振り返らずに去っていく高屋の背中を見ながら、橘は思い悩む。

「夢で女の子が泣いてた。それに、周りの白い羽根…、一体、何を意味してるんだろう…」

暗い場所で女の子が泣いている夢を見た。暗くて顔は見えなかったけど、雰囲気で女の子と感じた。

「何かを言っていたような気がするけど…」

思い出そうとしても思い出せない。

考えれば考えるほど、夢で見た景色が薄らぐようだった。



トウマ達と別れたカズとフレイは学園内の並木道を歩いていた。

全く話をしない時もあれば、突然話を始めることもある。

フレイが口を開く。

「兄さん」

双子の弟が自分を呼ぶ。それだけで何を言いたいか分かった。

「お前も同じことを考えたな?」

フレイは優しい表情で頷く 。

「俺達の考えることはトウマ様にとって想定内かもしれない」

「計画を実行する前に、僕達にもやりたいことがある」

二人は一人の人物を頭に描く。

「体術は…俺達と違うからできるかどうか分からないし」

「他の魔法はいつか習得できるかもしれない」

『けど…』

二人は立ち止まり、顔を見合わせる。

「俺達にしかできないことがある」

「僕達にしかできないことがある」

その瞳に写るのは力強い目の二人だった。

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