ダンジョンの後
お金を受け取って女の子の所へと向かっていると、横合いから行き成り中学生くらいの子供がぶつかってきた。
「ごめんよ」
「気をつけて……っ!?」
違和感を感じて瞬時に子供の手を掴む。
すると、男の子の手から懐に入れた袋が落ちてきた。
俺はそれを直ぐにキャッチする。
これは俺がギルドからを受け取ったお金を入れていた革袋だ。
「離せっ!!」
「スリか。兵士に突き出してあげるよ」
「ざけんなっ、離せっ!!」
男の子が喚いているので野次馬も集まってくる。
同時に兵士もだ。
「おい、何を騒いでいる」
「ああ、スリだよ。
俺の金が取られかけたんで捕らえただけ」
「悪いがギルドカードを見せてくれ。
犯罪歴があるかチェックする。
まあ、コイツは常習犯だから大丈夫だと思うがな」
そんな機能もあるんだね。
本当に不思議な技術だ。
とりあえず、兵士の人に従ってギルドカードを渡す。
「Eランクで犯罪歴は無しと。
わかった。
では、こいつをこっちで引き取ろう」
「くそっ、離せっ」
「まっ、待ってください!!」
俺が子供を兵士に引き渡そうとすると、助けた女の子が止めに入って来た。
「ね、姉ちゃん……」
「ラビノの馬鹿!
あれ程悪いことは駄目だと言いって聞かせたのにまた貴方は!」
「ご、ごめん、姉ちゃん。
で、でも、こうでもしないと俺達は食ってけねえんだ!」
「まだ分かってないのですか!」
「お、俺は姉ちゃんの為に……」
どうでもいいが、放置されているのもアレだな。
兵士の人もどうする?
って感じでこっちを見ているし。
「えっと、悪いけど説明してくれるかな?」
「あっ、すいません。
うちの弟がご迷惑をおかけして申し訳御座いません」
泣きながら頭を下げてくる女の子に流石にバツが悪くなってくるが、周りの声からまたか、あの子も謝ってばかりだなとか聞こえてくる。姉に相当な迷惑をかけているようだ。
「まあ、別に被害はないからこの子を突き出して終わりかな」
女の子の方を見ながら解決方法を提示する。
「お、お願いします。
それは止めてください!
無茶なお願いをしていることもわかっています。
でも、もう駄目なんです……」
俺に縋り付いて上目遣いで訴えてくる子に、逆に俺が兵士を見る。
「あ~被害報告が無ければ罪には問われん。
ただ、コイツは常習犯で次に捕まったら奴隷行きが確定している」
「うぅ……」
「ね、姉ちゃん、俺……」
「お願いします、なんでもしますから……」
「命を助けたのと護衛も含んで結構な量になってるけど、いいのかな?」
「は、はい……覚悟はできています……」
顎を掴んで上を向かせると、瞳は決意に満ちていた。
まあ、こんなんでいいか。
別に被害は無いし、この子が手に入る確率が上がったのならいいや。
そう、彼女が負い目を感じてくれる方がありがたい。
この子は本当に優しい子みたいだし、家族にすればその優しさを俺にもくれるだろう。
「わかった。
なら、今回は不問にしてあげる。
とりあえず、行くよ」
「はい」
「お、下ろせ」
「……少しお仕置きしてもいいよな?」
「ど、どうぞ」
「姉ちゃん!?」
「言っても聞かない子が悪いんです。
皆様に迷惑ばかりかけて……」
許可も出たので縛ってやる。
その後、無駄足を踏ましてしまった兵士の人に1000G渡しておく。
「迷惑をかけたね。これで一杯やってよ」
「ああ、助かる。
おい、次はないからもう止めとけ。
お前の姉ちゃんに感謝するんだぞ」
「くっ……わかってるよ……」
兵士の人は元の場所に戻っていく。
俺はロープを持って、女の子と待ち合わせだった場所までいく。
ベンチには相変わらず気絶した子が……いや、流石に起きるか。
「ラビノの馬鹿野郎!
また姉ちゃんに迷惑をかけやがって!」
「ロジーに言われたくねえ!」
「二人共黙りなさい」
「「はい……」」
「本当にすいませんでした……」
「いや、いいよ。
それより家族が多いんだな」
「その……私達は血の繋がりはないんです。
ただ、同じ孤児院に住んでいるだけで……」
「ああ、そういうことなんだね。
まあ、俺もこの世界に血の繋がりがある奴はいないし、そういう意味では一緒だね」
「そうなんですか……」
それから、移動を開始する。
当然の如く、ラビノは騒ぐ。
「お、おい、まさかこのまま外に出る気じゃ……」
「そうだよ。
確か、市中引き回しの刑って言うんだっけ」
「や、やめろぉぉぉぉっ!!」
叫び声を無視して女の子の案内に従って移動していく。
そして、大通りから少し離れた所に塀で囲まれた広い敷地の古い建物がみえてきた。
その建物に近づくに連れて争っているような声が聞こえてくる。
なんだか、トラブル多い気がする。これも神様だからかな?
「だからよ、耳を揃えて出しなって。
借りた金は返す。
これは常識だろ?」
「ですから、そんなお金はありません。
大体、借りたお金は100万Gだったはずです。
それがどうして1年で1000万Gもの大金になるんですか!!」
「決まってるだろ。
利子だよ、利子」
「その利子だって当初の物は収めています!」
「全然足りねえんだよ!
払う気がねえならここを売るか、あの回復魔法の使える金髪の嬢ちゃんでも売れ!
なんだったら、高く買ってくれる人を紹介してやるぞ!
まあ、他の奴らでも俺らは構わないけどよ!」
「ふざけないでください!
誰がそんな恥知らずな真似をできますか!」
シスターの格好をした老婆とチンピラっぽい奴が言い合っている。
その言い争いはさらに激しさを増していく。しかし、1年で10倍は確かに非道い利子だ。
「このババアっ、いいから出て行くか売るかしやがれ!」
「っ!?」
「や、止めてください!」
老婆が殴られそうになったら我慢できなかったのが、女の子が飛び出して止めに入った。
殴られそうになりながらも間に入ってどうにか止めた。
チンピラの方も女の子は殴るつもりはないのか、振り上げていた拳を止めたからだけど。
「止めて欲しかったらさっさと金を出せ!
それかお前が売られるかだな。
まあ、とりあえず300万でも用意できたら待ってやってもいいがな」
「……分かりました。
少し待ってください」
「リフィアっ!!」
そういえばダンジョンは初めての護衛で緊張していたし、その後も色々とあって自己紹介もしていなかったな。
「へっ、ようやく決心がついたか。
お前なら高く買って貰え――」
リフィアと呼ばれた少女はこちらに来た。そして、俺を上目遣いで見上げてくる。
「あ、あの、どうか私を買ってください!」
「おい」
「リフィア?」
「「姉ちゃんっ!?」」
子供達も重なりシスターとチンピラも驚いていた。
リフィアは真面目な表情で見詰めてくるのでしっかりと考えているみたいだ。
「えっと……」
「あの凄い実力があるなら、お金はありますよね?」
「確かにあるけど」
「私は回復魔法と支援魔法が使えます。
ですから、どっ、奴隷として私を買ってください。
私のことをそっ、その……いやらしい目で見てた貴方なら、私のことを買ってくれますよね?」
バレてたんだ。
女は鋭いって聞いたけどこと実なんだ。
「何故俺?」
「どうせ買われるなら見ず知らずの誰かより、助けてくれた方の方が良いです。
それに弟達のことでお礼をできるのは私の身体くらいしかありませんから……」
改めて考えてみると、この申し出はありがたい。
どうにかして手に入れようとしてたし。
だが、本人が言う通りのスキルがあるか、一応鑑定してみるか。
名前:リフィア
スキル:回復魔法Ⅰ、支援魔法Ⅰ
うん、弱い。だが、よく考えてみよう。
スキルなんて奪ったりコピーしたらいいんだし、何よりエッチなことをして加護の一番強力なのをあげれば格段に強くなると思う。それこそ眷属にしてしまえばいいのだから。
容姿も魅力とかにアマテラスの補正効果が入ってさらに可愛く綺麗になるだろうけど元がいい方がいいだろう。
金髪蒼眼の極上美少女が手に入るならいくら出してもいいと思う。
それに、相手から望んでだから色々としても大丈夫だ。ましてやこれは人助けということにもなるから俺の心も痛まない。現状を考えると彼女の提案を受け入れるべきだ。
「いいよ、契約成立だ。でも、奴隷商とかを通さなくてもできるの?」
「商業ギルドに行けば大丈夫です」
「そっか、わかった」
「おい、姉ちゃん本気なのか!
奴隷だぞ!」
「もう決めました。
これしか皆を守る方法がないなら、私は構いません」
「姉ちゃんの馬鹿野郎!
一人で背負い込むんじゃねえよ!」
「家族のためですから」
俺はチンピラの所に向かう。
そこでこっちを睨みつけてくるチンピラに睨み返してやる。
「おい、お前、横から出てきて商品をかっさらう気か?
ああん?」
「何を言ってるのかな?
こっちは金を払ってやるんだ。
お前にじゃない。
あの子、リフィアに払ってそのお金がお前の所に行くだけだ」
「てめえ……」
「そ、そんなの駄目です……リフィアを犠牲にする訳には参りません」
「シスターさんには悪いけど、そんな話じゃなくなってるんだよね」
「そうだぜ。
だいたいてめえみてえな若造に1千万Gも払えんのか?」
「1千万Gでいいんだな?」
「おうよ」
「なら、口座とここにあるさ」
「なんだと?」
男に見せてちゃんと確認させる。
「マジでありやがる……よし、じゃあそれを渡せ」
渡そうと思ったが、止めた。
確か、こういうのをドラマで見た。
「先ずは証書を出せ。
いや、そうだな。
今から商業ギルドへ行って正式な手続きをしようか?
騙されたらたまったもんじゃないから」
「てめえ、俺が信じられないっていうのか?」
「初対面で信じられる奴はただの馬鹿だと思うけど?」
「……いいだろう。
その意見には賛成だ。
こっちとしても払うもん払って貰ったら問題ねえよ」
「じゃあ、行こうか。
リフィアだっけ、君も付いて来てね。
一緒に奴隷契約もするから」
「分かりました」
「リフィア……」
「院長先生、ごめんない。
でも、私はこれで構いません。
行ってきます」
「あぁ……ごめんなさい、私があんな人達にお金を借りたばかりに……」
泣き崩れる老婆を弟達に託して、リフィアは俺の元にきた。
「いいのか?」
「はい……」
「そうか」
それから三人で商業ギルドに向かう。
商業ギルドは冒険者ギルドと違い、街の門の近くにあった。これは門の近くの方が流通に有利だからだろう。
中は区切られたテーブルが沢山置いてあり、商人達が取引をしたり談笑をしているようだ。
テーブルには砂板が置いてあり、重要なことはそれで筆談しているみたい。
確かにこういうのは有った方がいいのだろう。
「順番から言ったら、先にリフィアを奴隷にするのが先だが……」
「俺は構わねえよ。
どうせ30分もかからねえだろう。
それぐらいなら待ってやるよ」
「わかった」
意外と話がわかるのかも知れない。
まあ、向こうからしたらお金が1年で10倍になって戻ってくるんだから万々歳か。
「あそこですね」
「ああ」
奴隷課と書かれた場所に向かう。
そこは何故か空いている。
元々奴隷の用ことでくる人はあまりいないのかも知れない。
「いらっしゃいませ。
本日はどのような御用でしょうか?」
「この子を奴隷にしたい」
「本人確認を致します。
本当によろしいのですか?」
「はい。
構いません」
「畏まりました。
条件設定を開始します。
どのような条件になさいますか?」
「1000万Gを支払う代わりに俺の奴隷になるってことでお願いします」
「畏まりました。
奴隷の種類は借金奴隷でよろしいでしょうか?」
奴隷にも種類があるみたいだ。
「何もわからいので、詳しく教えてください」
聞いた話によると借金奴隷と犯罪奴隷、戦闘奴隷と永続奴隷の4つがあるみたいだ。
借金奴隷は1.5倍の金額を返済すれば解放されるそうで、性的なことなどに関しては契約内容次第らしい。
犯罪奴隷は犯罪に応じた刑期の間奴隷として働かせられる。戦闘奴隷は契約期間が儲けられ、その間だけの奴隷みたい。
こちらは冒険者とか捕虜とかがよくなるそうで死亡率がかなり高いので、借金に関係無く時間で決まっているようだ。性的なことは捕虜には選択権がなく、冒険者は契約内容次第とのこと。
永続奴隷はそのまま、永遠に解放されることの無い奴隷で、例外は特殊な事例だけらしい。亜人は強制的にこちらに分類されるらしい。当然、性的なことも含めて全てが主人の好きにできるとのことだ。
「あの、借金奴隷じゃなくて永続奴隷になる代わりにお願いがあります」
「なに?」
「借金奴隷になる時に与えられる給料を孤児院の再建や食費に充てて欲しいのです」
「どういうこと?」
店員に聞いてみる。
「借金奴隷は働いた分だけ給料がたまり、そこから借金が減らされます。ですので、奴隷の手元には一切入りません。
先に与えていますから当然ですね。
奴隷は全て主人が衣食住の内、最低でも食と住を与えることが法律で決まっています。
衣の方は最低限で構いません。
このように奴隷は衣食住に使わない給金が支払われるのですが、こちらは法律で決められていますので借金返済にしか使えません。しかし、借金奴隷が永続奴隷になることで発生するはずの給料の使い道を決めることはできます」
どうやらリフィアの要求はできるみたいだ。戦闘奴隷についても聞いてみよう。
「戦闘奴隷も?」
「戦闘奴隷の場合は期間給になりますので……計算は変わってきます」
「今、既に食ことすらままならない状況なので……お願いできませんか?」
「しかし、永続奴隷だと解放されることが無いけど、いいの?
はっきり言って俺はリフィアを解放する気なんてないよ」
「はい、構いません。
でも、できれば大事にして欲しいです。
それと……他の人に売って欲しくないです。
私は身体を捧げるのは生涯に1人だけと神様に誓っていますので……」
リフィアの要求は簡単だ。
1.リフィアを他人に売らないこと。
2.できるだけ大事に扱うこと。
3.他人に身体を使わせないこと。
4.孤児院の援助をして欲しいこと。
この4つだけれど、どれも俺にとっては簡単にできることだ。
孤児院に関しては力を与えさえすれば自分達で稼がせるのもできるし、他のはどれも元からそのつもりだ。
一目惚れした女の子を他人に渡すなんて有り得ないし、独占して俺だけのモノにしてやるつもりだ。
「どうなさいますか?」
「じゃあ、それでお願いします」
「畏まりました。
永続奴隷になる変わりに1000万Gと孤児院への援助、手放さないこと、また身体を他人に使わせないことを条件に設定します。
手数料として10万Gを収めて頂くことになっております。
それと、年間100万Gの納税義務が発生しますがよろしいですか?」
「わかったけど今から1年間かな?」
「そうです。
来年までに収めていただけば結構です。
もちろん、先払いも構いません」
「わかった」
色々とお金が飛びそうだけど、なんとかなるだろう。
とりあえず10万Gを支払う。
「では、こちらの服従の首輪を嵌めてください。
その後、そちらの魔法陣の上に乗ってください」
服従の首輪をリフィアの首にセットする。
首輪には出っ張りが無数にあるが、アレはなんだろうか?
「乗りました」
「では、儀式を開始します。
痛いですが、我慢してください」
「はい」
「主人の方も魔法陣に乗ってください。
それと少し血を首輪の宝石に擦りつけてください」
「わかった」
ナイフを渡され、それで指を軽く斬ってから魔法陣に乗る。
そして、リフィアの首輪の小さな宝石部分に擦りつける。
「では、儀式を開始します」
詠唱が始まり、魔法陣が光出すとリフィアが苦しみだした。
そして、詠唱が続くに連れて出ていた出っ張りが首輪に入り込んでいく。
その度にリフィアは悲鳴をあげる。
出っ張り部分が首の中に明らかに入っている。
そして、俺の中から白い物が出てきてリフィアに入る。
逆にリフィアからも出てきて俺の中に入る。
「ねえ、大丈夫なんですか?」
「問題ありません。
あの先端部分は体内を透過します。
主人が発動させない限りはですが」
「罰則機能?」
「そうです」
リフィアが何度か悲鳴を上げてぐったりと倒れてからもしばらく続き、ようやく終わった頃にはリフィアはかなり消耗していた。
「永続奴隷の登録が終了しました。
名前の後に立てと命令してみてください」
「リフィア、立て」
「うっ」
リフィアは苦しみながら立ち上がる。
その姿は糸に操られているような感じだ。
直ぐに倒れそうになるので慌てて抱きしめる。
「永続奴隷にされる時は負担が大きいですので……回復魔法をしてあげられればいいんですが……」
「じ、自分で、できます……」
「では、許可してあげてください。
永続奴隷は主人の許可が呼吸と応対以外のほぼあらゆる行動に必要です」
「わかった。
魔法を自由に使っていいよ。
それと状態を必ず報告するように」
「はい……」
回復魔法を使って、なんとかリフィアは持ち直したようだけどまだ顔色が悪い。
「では、これにて終了です。
今から2時間ほどは休憩させてあげてください。くれぐれも激しい運動はさせないようにお願いいたします。
それではありがとうございました」
「ありがとう」
「あっ、ありがとうございました」
リフィアを抱っこして、男の元へと向かう。
リフィアは恥ずかしそうにしていたが、何も言わない。
「待たせたね」
「いや、構わんが……永続奴隷にしたのか。
驚いた嬢ちゃんだ。
アレは相当負担がかかるってのによ」
「だろうね……」
見た感じ凄く痛そうだ。
「まあ、成長しなくなって若いままでいられるからって、なる奴も居るけどよ」
「成長しなくなるのか……」
「というか、不死だな。
主人が生きてる限り奴隷も死なない。
魔力で身体を再生できる。
本当の意味で主人の永遠の奴隷になるわけだ」
「それって戦争で無敵じゃね?」
「いや、復活にはそうとうな魔力が要るから普通の奴じゃ時間をかけないと無理だ。
それこそ1年くらいだな。
速い奴は半年か一ヶ月らしいが……って、そんなことより金だ金」
「ああ、わかった。
じゃあ、行こう。
リフィアはここで休んでいるか?」
「行きます。
駄目なら残りますが……」
「構わなよ。
抱いて連れてくし」
「うぅ……恥ずかしいです……」
一度やってみたかったのでお姫様抱っこで連れて行く。
その後、特になんの問題も無く孤児院の借金は帳消しになった。
返済が完了したので、そのまま食料を買って孤児院に戻る。孤児院の前でずっとリフィアを抱いたままだったので降ろしてあげる。
「今日は荷物を纏めてゆっくり休んでね。
明日、迎えにくるから。
それとこの食料を皆で食べて」
「はい。
ありがとうございます……」
「あっ、ゴブリンの肉って使えるのか?」
「えっと、不味いですが……食べられます」
「いる?」
「その、できれば……」
「わかった」
図鑑を呼び出して、カード化を30枚ほどさせてメニューを確認する。すると分解の項目があったので、残りを素材に分解してみる。
なんて便利なんだこの図鑑。
面倒な剥ぎ取り作業をオートでやってくれるのだから、大変素晴らしい。
「袋は何かある?
無茶苦茶大量にあるから」
「えっと、持ってきます」
リフィアが孤児院の中に消えると、騒ぎが起こったようだが少しして何人かの子供を連れてきた。
その子達は手にトレイを持っている。
「袋は無かったので、これにお願いできますか?」
「わかった」
俺は並んだ子供のトレイの上にゴブリンの肉をどんどん出していく。
「なあ、食べきれなさそうだが……まだ要るか?」
「107人居ますから……」
「結構居るな……これはかなり要るかな」
結局、全部のゴブリンの肉をあげた。
本格的にあの子供達を育てた方が俺の得になりそうだ。
スキルのコピーと譲渡にデメリットとかないし。
というか、スキルコントロールってマジでチート能力だよね。肉体強化だけでもあげるとかなり変わるはずだ。
それに神としての加護も与えて銃火器を持たせれば……楽しいことになりそう。
ここらで本格的に考えてみようか。
部隊は欲しいけど、女の子だけで作るか、男も入れるかで非常に悩む。
つまり、ハーレムな部隊か男も居る部隊で作成するかだ。
部隊を作ることは確定している。
数人で戦況を変えたりなんてできないと思う。
ましてや、相手にも加護持ちや神が居るのだから。
さて、どうしようかな。
そんなことを考えながら、俺は宿に戻って適当に飯を食べた後、眠りについた。
明日から始まるリフィアとの楽しい日々を思いながら。
名前:レン
種族:神族(2)
ユニークスキル:太陽神アマテラス(Ⅰ)、守護神アテナ(Ⅰ)、スキルコントロール(Ⅰ)、魔物合成(Ⅰ)、ウエポンクリエイト・アナザーワールド(Ⅰ)
エクストラスキル:隠蔽・究極(Ⅰ)
パッシブスキル:射撃(Ⅵ)、弓術(Ⅵ)、罠探知(Ⅳ)、索敵(Ⅲ)、短剣術(Ⅳ)、肉体強化(Ⅴ)、剣術(Ⅱ)、格闘術(Ⅲ)、魔力消費削減(Ⅰ)
アクティブスキル:鷹の目(Ⅴ)、水魔法(Ⅰ)、火魔法(Ⅰ)
スキルポイント:12
名前:リフィア
種族:人族(1)
ユニークスキル:
エクストラスキル:
パッシブスキル:永続奴隷(Ⅰ)
アクティブスキル:回復魔法(Ⅰ)、支援魔法(Ⅰ)




