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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。

チーナ戦争

作者: 腐った卵
掲載日:2026/03/11

※この物語は2037年の別の地球の話です

私は、今急いで車を運転している。

理由は簡単だ、私の住んでいる町に爆撃機が来て、

すべて破壊されてしまったからだ。

わが祖国の戦闘機がすごい速度で駆け抜けていく。

砲撃音なども聞こえてきて、

次第にもっとアクセルを踏むようになった。

高速道路でもないのに、165km/hも速度を出していた。

次第に車体の挙動が不安定になり、少し速度を落とした。

町から60kmほど離れたときか、突如軍人に銃を構えられた。

私はキキーッと急ブレーキを踏み、車両を停止させた。

何だと思ったら、我が国の軍人が話しかけてきた。

「なぜこのあたりで車を運転しているのだ、

今この道路は封鎖中だ。」

「私の住んでいるところが爆撃されて・・・それで・・・」

「あぁ。そういうことか。じゃあこの拳銃を持て、

敵軍に殺されそうになったらこの拳銃を放て。」

「使い方は?」

「そんなもの考えろ、私も時間がない。そうだ、お前はどこに行くのだ。」

「首都だ。」

「首都は封鎖されている。国道73号を使って

アレスト市までいけ。そうすれば安全だ。」

「アレスト市か、本当に安全なんだな?」

「まだ軍が一切来ていないし、しかも警備も手厚だ。行け。」

「わかった。」

私は軍人が言う通りに、アレスト市という中規模都市へ向かうことにした。



車で向かっている途中、何回も検問があった。しかしながら、

いくら拳銃を見られても一切無視された。

おそらく察していたのだろう。

いくつもの検問をすぎると、首都であるミドルブ特別市が

見えてきた。高層ビルが大量に立つ風景は、圧巻だった。

しかしながら、首都手前の川は、茶色や緑っぽくなっており、

しかも、よく見ると首都の周りだけ少し空がくすんでいる。

大気汚染がものすごい進んでいるのかもしれない。

そして、首都へ行く道路はどれも爆弾か何かで

完全に破壊されていた。鉄道も破壊されていて、

本当に封鎖されているのを感じた。

国道73号を走りきってついにアレスト市についた、

だが少し様子がおかしい。

街に活気がないのだ。私が数年前に行ったときは、

非常に活気もあって、

商店街やデパートにはいつも人があふれていた。

でも今は、その逆だ。

誰も町中にいない。

自分一人だけで、非常に静かだった。

商店街はすべて閉店していた。

デパートもドアが閉まっていた。

一旦休憩する場所を得るためにホテルへ行った。

ホテルには普通に人がいた。だが、なぜか宿泊費が

無料になっていた。話を聞くと、政府から国民の安全を

守るために無料にしろと言われたらしい。

早い話、圧力だ。

しかしながら、どうしてホテルにしているのかわからない。

普通に彼らの家ではダメなのかと思ったが、

その辺は分からない。

さてとりあえず安心できる場所についた。

疲れた体をベッドへ投げ込んだ瞬間、凄まじい音量で警報が

発令された。

なにかと思って聞いてみると、

首都ミドルブ特別市に核ミサイルが発射されたようだ。


いい忘れていたが、敵国はチーナ人民国だ。

社会主義制の国で、独裁国家だ。

大量に核ミサイルを保有しており、チーナの首都ベジン

の郊外には常に合計20発の核ミサイルを

発射できる基地がある。

だがしかし、我が国MIDRV連邦には最強の対策がある。

それが、「ミサイルキャッチャー」だ。

どんなミサイルでも掴んで発射した国に送り返すという

装置で、累計300発ほど送り返した実績がある。

それがあるから大丈夫だろう。

とりあえず今日のところは眠ることにした。


目覚めた。とりあえず朝食を食う。

食ったあと、少し外を散策した。

すると、また警報が鳴った。

また首都に核ミサイルか?

そう思ったのもつかの間、爆撃機が今いる街、アレスト市を襲おうとしていた。

すぐさまホテル内にあるシェルターへ避難し、難は逃れた。

凄まじい爆発音と地響きが鳴り響いた。

外に出てみると、さっきまであった建物などがすべて消し炭と

化してしまっていた。

溝にいたネズミも、今では跡形もなく

消え去ってしまっていた。

自分の車は無事だった。

とりあえず荷物を持ってアレスト市から逃げることにした。

車へ乗り込んだ瞬間、空襲警報がなった。

おい、嘘だろ?

エンジンがかからない。

とりあえずシェルターに逃げた。

再び轟音が鳴り響き、市街地を爆破する音が聞こえる。

しばらく経ったあと、

外に出るとMIDRVの軍事車両が走ってきた。

「おい、ここは危険地帯だ、この車に乗れ、さっさと逃げるぞ!」

言われるがまま、軍事車両に乗り込んだ。

ディーゼルの力強い音を鳴らしながら、アレスト市を去った。

「この車はどこへ行くんだ?」

乗客の一人が問いかける。

「スラストの首都、ムル市だ。」

国外逃亡してしまうのか・・・

別に市民権を得られるのならそれでいいのだが、

なんにせよちょっと移動中が不安だ。

そして、その不安な予想は的中してしまう。

突然、車両が銃撃された。

車両は急停車し、軍人四人が下車した。

銃声がたくさん聞こえ、誰かが苦しむ声も聞こえた。

「ぶっ殺す!!この共産主義者が!」

「ガッ!チーナレンイーワン!」

何回も自動小銃の音が響き渡った。

結果的に、私達の軍人は負けてしまった。

どうしようか。

そう考えていると、チーナ軍兵士が車の扉を開けた。

「オ前ら何人?我々ハチーナ军だ。こっチの车两に乘れ、

じゃナいと击つぞ。」

明らかに片言だ。

「私達はMIDRV人だ。そっちの車に乗るから、

撃たないでくれ。」

そしてわたしたちは車から降りた。

「协力ありガとう、今かラお前达をチーナへ连れて行ク。

私达の言うこトに从え。」

その直後、乗客の一人が急に走り出した。

チーナ軍の一人の兵士は、その乗客に自動小銃を放った。

「从わなかっタらこウなる、いイ?」

私は身震いを起こした。

とりあえず彼らの指示に従い、チーナ軍の車に乗った。

しばらく車に乗っていると、途中の休憩場で停車した。

「今かラ荷物检查を行う。降车シろ。」

「ソの前に私达は便所に行ってクる。逃ゲたら杀す。」

そのままチーナ軍の兵士は、トイレに向かった。

そして、なぜか全員が銃をおいていった。

ここぞとばかりに私は銃を手に入れた。

念の為残りの3丁のチャンバーチェックを行い、

マガジンを外した。

おっと、こんなところに刻印がある。

「83式自动小銃 吃那人民国製造 2012年 製造 1987年 设计」

ほほう、この銃83式というのだな。

なんと美しいデザインだ。60年前の設計とは思えない。

こうやって見ていたら、兵士たちが帰ってきた。

「おい、な二銃を持っテいルのだ!返せ!」

そう言ってきたので、とっさに兵士を撃ち殺した。

生き返らないように、何度も撃った。

そして、スラストへ向かうべく、運転席に座った。

予熱して、チョークを引いて・・・エンジン始動!

チョークを戻して・・・一速に入れてみよう。

クラッチを踏んで・・・よし入った。

よし、アクセルを踏んで発進だ。

その前に、ブレーキテスト・・・よし。

ヘッドライト・・・よし。

ウインカー・・・よし。

よし、発進!

国道41号使うか・・・

そして走っている途中、銃撃にあった。

停車したら、MIDRV軍の兵士が来た。

「お前ら、何人だ?」

「MIDRV人です、アレスト市から逃げようとしてチーナ軍から車を奪いました。」

「あぁ、そうなのか。」

「なら、こっちに乗れ。そっちのほうが誤解がない。

確かアレストからなら、スラストの首都に行くんだろ?」

「あぁ、そうだ。」

「おぉ、銃も奪ったのか。それは持っておけ、

そのほうが役に立つ。」

「さあ、この車に乗れ。」

言われるがまま、私たちは車に乗車した。


しばらく経ったら、国境に差し掛かった。

国境検問を何も審査せずに通過し、

しばらくしたらS43高速道路に入った。

そして私達は、ようやくスラストの首都、ムル市に到着した。

降りる前に、兵士に自動小銃を回収された。

私たちは車を降り立ち、とある施設へと誘導された。

かなり大きな施設だった。

中に入り、廊下をしばらく歩くと、

私一人で個室に案内された。

中は、少し薄暗く、どこか取調室のような雰囲気を感じた。

椅子に腰掛けるようにと言われ、案内役は、どこかへ行った。

しばらくすると、質問役のような人物が現れ、話を始めた。

「お前、身分証明書はあるか?」

入国審査官のような人物が、私に尋ねた。

「あぁ、自動車運転免許証がある。」

「それならいいのだが。提示しろ。」

私は彼に免許証を渡した。

「ふむ。」

職員用のノートPCだろうか、それで番号を入力していた。

「お前の名前は、アール・セレトだな?」

「はい。」

「犯罪歴は?」

「一度もありません。」

「軍人経験は?」

「ありません。」

「よし、全て合っている。」

「とりあえずお前は、ここスラスト国内で居住する

権利を手に入れた。もし他国に旅行などをしたい場合は、

入出国管理局に行け。

1年の期限の一時パスポートが与えられる。

ビザは普通に各国の大使館で取得できる。

その場合は、スラスト国民として扱われる。

そういえば、今、所持金はあるか?」

「今、32034ユン持っている。」

「それは、ミドルブ・ユンだな?」

「はい。」

「じゃあ、今のスラスト・ゼンは1ゼン124ユンだから・・・

258.33ゼンだな。0.33ゼンは、33ゼラだから・・」

「ゼラってなんだ?」

「ゼラは、補助貨幣だ。1ゼン以下の金額は、ゼラになる。

40.99ゼンの買い物をしたら、40ゼンと99ゼラを支払う必要がある。

まあ、この場合は41ゼン出して1ゼラをお釣りとして受け取ったほうが効率はいいが。

とりあえず、所持金を渡してくれ。」

「これで全てだ。」

「両替を行ってくる。この部屋から出るな。」

「分かった。」

私は、この少し薄暗い部屋で、十五分ほど待った。

その間、今後についてどうしようか考えた。

祖国に戻れるのだろうか、スラストでの家はどうするのか、

所持金は足りるのか、スラストの物価はどんなものなのか、

不安が積み重なっていった。

しかしながら、そんな心配をしている間に彼が帰ってきた。

「亡命、避難時の補助金って知っているか?」

「そんな物があったのか?」

「あぁ、ある。とりあえず今もらえる補助金は、

住宅と衣服と、あと食料だ。住宅に関しては、政府が用意する。衣服は、補助金が出るから、それを使えばいい。

ただし、衣服に関しては、避難してきたときと、

毎季節の変わり目にしか貰えない。

食料については、一ヶ月に一度もらえる。

そして、補助金の合計が・・・月、すべてを含めて400ゼンもらえる。両替した所持金に含めておいたので、

確認しておいてくれ。」

彼に封筒を渡された。

中を見ると、しっかりとゼンになっていた。

「では、もう話は終わりだ。住宅の説明に行くぞ。」

私達はこの大きい建物を出て、住宅などの説明をすべて受けて、生活を始めた。

物価としては、結構高い。MIDRVの三倍くらい。

そんなこんなでスラストで生活していたある日、テレビを見ていたら、終戦という文字が目に入った。

そしてそれから一日後、行政の職員がやってきた。

「MIDRVに戻りますか?それともスラストに居続けますか?」

「MIDRVに戻ります。」即座に答えた。

「わかりました、それじゃ荷物をまとめてください。」

私は荷物をすべてまとめて、速攻で移動用のバスに乗り、

スラストから去った。滞在期間としては一ヶ月だった。

来るときに通ったS43高速道路を再び通り、ついに国境へやってきた。

久しぶりに祖国に戻って感動し、少し涙が出そうになった。

そして、しばらく走ると、私はとある施設に降ろされた。

そこはミドルブ特別市の隣である、サレサン市の施設だった。

そこに担当者らしきものと二人で入り、個室で話が始まった。



「どこに住みたいですか?アレスト、サレサン、ミドルブ、

ゴトレフ。どこでもいいですよ。」

「じゃあ、ミドルブ特別市で。」

「わかりました、じゃあ、家はすでに用意されていますので、

住民票を発行しますね。」

あっさり通った。

「とりあえずですね、これが市民カードです。

これは運転免許証や保険証などが

このカードに含まれておりますので、

絶対に失くさないでくださいね。

常に携帯しておいてください。」

そうして、少しばかり話したあと、私は用意された家に車で

向かうことになった。

「新しい住む場所、不安ですか?」

「いや、そんなにですね。避難先が他国だったので。」

その後も話し続け、ミドルブ市の中心に近づいてきた。

「あ、あれみてください。あの車知ってますか?」

「なんですかこれ。めちゃくちゃちっさいですね。周りに結構走ってますけど、何なんですか?」

「あれは、ロボダスという超小型の自動車です。

軍人以外は大都市でしか乗りませんね。」

ここで今までの軍人の見た目に納得がいった。

なんであんなに強そうな装甲を体に巻いていながら

装甲の付いた椅子のようななにかに座っているのかが

分からなかった。

あれらはすべてロボダスだったのか。

「私も乗ることになりますか?」

「基本的には、ミドルブ特別市の支給品ですね。」

「そうなんですか。車は持つことはできますか?」

「持つことはできますが、ミドルブ市内の駐車場は全部高い

です。一日10000ユンくらいですね。」

「なら、ロボダスのほうがいいのか。」

「そうですね。」

「しかも、ロボダスって大抵の建物に入れるようになってますから、非常に便利です。」

「そうなんですね。」

そうして話していると、都市高速を脱し、一般道に入り、

新しい家に到着した。

「さて、着きましたね。ここが新しい家です。」

私は言われるがまま、新しい家の中に入っていった──────


注釈:最初にもらった拳銃は、

MIDRV軍のType12自動拳銃である。

チーナの83式自动小銃は、現実で例えるとAKとAUGを混ぜたような見た目のブルパップ式の小銃である。

軍用のロボダスは、民間でも購入することができる。

(ただし武装等は外される。)


「自分の考えた面白いSFみたいなもの」って想像が広げられて面白いですよね。

私は今回想像が広がりまくったので書きました、なかなか書いてて面白かったです。

他にも作品書いてるので(ほとんど現代モノですが)よかったら見てください。

それではまた!

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