起床。
───部屋のランプを消さずしてDiveしていたくらげ達。くらげはDiver Originにて気絶してしまい現実世界に目覚めてしまう。
「はっ…!…あれ?」
あたしの部屋…?
昇…、床で寝てるし…。
あれ?…珍しい、お腹空いてる。
冷蔵庫さん、何か入ってるかな。
「ふぁあ…」
───くらげは冷蔵庫から誰がいつ入れたかもわからない
バナナを掴み口にする。台所の蛇口を捻ると濁った水が出てくる。
「…。」
蛇口を閉めては開く、それを繰り返して綺麗な水が出てきたらそれをコップに入れる。それを飲み干し、溜まっていた食器を洗い始めるくらげ。
洗い物を済ましまたベッドに横になる。
おんぼろ時計は0時23分を指していたのを見てふと我に帰る。
「うっそ!起きちゃった!」
飛び上がり鏡を見る!
先程の出来事を思い出し少し不安になったのだ。
「あたしだ…。……ぃ〜!…〜!…あたしだ…」
初めてのDiveで昇とはぐれて…変なトカゲに追われて…
自分自身に睨まれた…。串肉は…美味しかったな
昇、こいつ何してんだろ?腕っぷしが立ちそうだから連れてきてあげたのに…恩知らずめ。
「起こしてみるか…」
───くらげは昇に近づき手を伸ばそうと前に屈む。
しかし近づけば近づくほど頭に違和感を覚える
手が思う様に前に進まず空を掴んでしまう。
「…あれ?なんか…。うーん?」
結局、くらげは"昇を起こす"という行動を取れなかった。
というよりその思考が安定しなかった。頭の中にもやもやとした異物感を感じ、頭を傾げ上からトントンと叩いてみたが何も変わらなかった。
「あ、そうだ!一応置き手紙でも残しておくか!」
[あたしはペリプルスにいるから来て 今どこにいるの
お腹空いてたら冷蔵庫にバナナあるから食べていいよ]
「…これでよし。」
うーん、どうしたものか…目を瞑ってみたものの
なかなか寝付けない。ていうかあっちのあたしって今どうなってるんだ?今襲われてたらどうなるんだ?
「…ダメだ!気になって眠れない!」
結局、眠りにつけた時には時計は5時40分を指していた。
─06:00─
───チュンチュン…!
───くらげと入れ替わる様に昇はDiveから覚める。
Diveは本人が望間ない限り覚める事は無いが
昇もくらげに合流する為、一度現実世界に戻って来ていた。
「うあ…」
目覚めた昇は床に仰向けに倒れていて顔をくらげに踏みつけられていた。
「こいつ…ベッドからここまで結構距離あんぞ…」
くらげをベッドまで運び毛布をかけ直す昇。
昇は辺りを見回す
机に何か置いてあるのに気づくとそれに近づく
「なんだこりゃ…」
きったねえ字で"のぼろ♡"って書いてるけど
これ俺の事だよな?
「嫌な予感がする…」
紙を開くと中には悍ましい光景が広がっていた
何一つ読み取れない文字の羅列
それを読もうとするだけで自分を見失ってしまいそうなほど
凄まじい光景が広がった。
自信作なのか右端には値の知れない化け物が描かれており
その化け物には矢印で"これのぼろw"と書かれていた
「……寝るか」
昇はくらげを起こそうとする気も起きず
合流を一度諦めそのまま再び眠りについた
昇は10秒もあればどんな時でも
眠りにつける事が出来るのだ
そして昇もまたくらげの知らない所で旅をしていた
それはくらげと昇がDiver Originに初Diveした0時…
つまりDiver Originに潜っていた
昇にとっては一日前の事───。
現実世界での0時から6時。
これはDiver Originにおいて丸一日。




