修学旅行前日ー学校編ー
小学5年生
初めて君に出会った。
そしてその年の暑い夏の日
初めて人を好きになった。
その名を白崎祐真。
君の声、仕草、匂い、雰囲気
その全てが私の人生に光を与えた。
しかしなにもできないまま時間は無常に過ぎて行った。
そして今の中3ということになる。
「廣澤、白崎とは最近どうなん?」
私の親友である松本が言う。
「特に進展はないかな、たまに連絡するぐらい。」
私がそういうと
「えーそうなん?わしは両思いだと思うけどなぁ。」
と松本が言う。
「そうかなありがとう」
そう返す。
そう周りに言われて私は今まで希望を抱き続けてきたのだ。でもいい加減この5年間の関係に区切りつけなくてはと思っていた。
「てか明日から修学旅行やね」と私が言う。
「確かになぁ。廣澤と白崎の関係が縮まるチャンスかもよ」
「少女漫画でもあるまいしないない」
そう笑って言った。
『キーンコーンカーンコーン』
チャイムがなる
「チャイムなっちゃったね私もう家に帰る」
そういうと
「協力できることあったらなんでもいってね」
と松本が大きな声で言う。
その声に私は手を振った。
この度は『君に出会ったその日から』を読んでいただきありがとうございます。筆者が受験生の都合上、投稿頻度は遅めですが徐々に投稿していきたいなと思っています。また読んでいただければ幸いです。