リーヴェル学園 入試試験 まさかの〇〇校?!
新ヒロインが出てきます!
そして入試試験当日
「いやだ!いやだあああ!!!」
「早く行きますよお兄様!」
はいどうも皆さんレミルズです。現在入試試験前に学校の門前に来ているのですが!その門にしがみついているところをルーシーに引っ張られている状態です。そして周りからめちゃくちゃ見られてます。
「ここ女子校じゃねえか!?誰だ罠にはめたやつ!!?」
「落ち着いてください、誰も罠をハメてなんかいませんお兄様、理事長の権限で、お兄様でも入学可能です」
「そういう問題か?!」
「いいから行きますよ!」
「のおおおおお!!!」
いや、確かに女子校というのは前世のあこがれだった、あれやこれや酒池肉林、げふんげふん、とにかく、俺の煩悩が破壊される前にここから立ち去らなくては!。
「何してるの?」
「んえ?」
話しかけたのは昨日会った、炎のように紅い髪、ルビーのように煌めく瞳、そして真っ赤な制服を着た、女性、アリス・ローデリアだ。
「おお!アリス!?ここ女子校って聞いてないんだけど?!」
「うん、言ってないもん!」
アアアアリイイイスウウウウウ!?
「帰ろうかな」
帰り道に体を向けると、二人に腕をがっちりと掴まれた、ルーシーの胸とアリスの胸が、腕に伝わってくるのは至福なんですけど、帰っちゃだめですか?。
「「ダメです」」
「のおおおおおおお!!!!???」
「はい、それでは入試試験を始めたいとおもいま……大丈夫?」
「ギリ……」
俺は入試試験管に心配された、ここまで来るときの女子の視線が痛すぎたこと、そして今も、視線が痛いこと、俺は耐えられるのだろうか?
「それでは入試試験を始める!、と言っても簡単なことだ、皆の魔術を見せてもらえればそれでいい!目の前にある的に魔術を放ってみろ、その力量を測り、合格か否かを決める、はい受験番号201番!」
「は、はい!」
試験会場は合わせて十個以上あるので、意外と早く終わりそうと思ったのだが、そうでもないらしい?
今年は1000名の受験者が来ているらしい、一つの入試試験会場に百人いる計算だ、多いな、前世の高校の受験でもこんな多くはなかった気がする、そういえばこの学校、恐ろしく校舎がでかかったな、この国一番の学校というのは嘘ではないらしい、男はどうするんだ?って話だが、男性は他国の学校に行くらしい、この国では、男性よりも女性の方が、戦闘技術が上らしいのだ、この国大丈夫か?アマゾネス大国になってないといいけど。この国の王様も次代は女王になるらしい、哀れ国王陛下、頑張れ国王陛下、肩身が狭いのは同じですな。
それでなんで俺は女子校の入試試験を受けているのかって?俺が一番聞きたいよ?。
「炎よ!我に力を与えたまえ!」
『|炎玉《ファイアーボール』」
初級炎魔術『炎玉』、初級魔術なだけあって、詠唱も短く、初歩的な魔術だ。
的は少し焦げていた。
初めに魔術を使う人は、ほとんどが『炎玉』を使うらしい、最初から上級魔術使ってた俺は、何なんだ?。
『ただのバカです、マスター』
お前、体できたとき覚えてろよ。
相変わらず、毒舌な、ナビこと、琴音に手を焼いている。
毒舌だが、どこか懐かしい声、琴の音を持っているから、琴音にしたらしい。
(実は幼馴染と同じ名前だったりする)
どこか前世の幼馴染を思い出すな、なあ琴音?
『…………』
琴音?
『何でもありません、頑張ってください、ひろt……じゃなくてマスター』
ん?なんか前世の名前で呼ばれた気が……気のせいか。
「はい!次!」
「はい!『風よ我に力を与え、その力で敵を突きぬけ!』」
『風槍』
風の中級魔術『風槍』
風の魔力を槍の形にして敵を突き刺す、当たらなければどうってことないが、当たったら致命傷になりうる。
的に当たったら、少しだけ穴が開いた、あの的相当硬いな、魔力を反射する『反射石』でも使っているのだろうか。
『正解ですマスター、あの石の的、わずかですが、反射石が組み込まれています』
やっぱりか、反射石とは、魔力で作られたものを反射する特殊な鉱石なのだ、だがとてつもく希少で、手に入りづらいということもあり、かなりの高価だという、そんな高いものを使うなんて、やはりここは、一番金が入っている学校って言えばいいのか、悪く言えばね。
『良く言えば、生徒達のことを考えている学校ですね』
そういうこった。
そうこうしているうちに、もう五十番目になっていた。
「はい、次の方!」
「はい!」
うーんあの子かわいいな、短髪なボーイッシュ、それなのに、出るとこは出てるって感じがしてる。
ルーシーの水色の髪とは違い、まさに青一色の髪に淡いグリーン色の瞳が何とも言えないほど。
ふむFか。
『どこ見てるんですか……』
仕方ない男の子だもん。
《リルム》
攻撃A
防御A
魔力A
魔攻A
魔防A
俊敏A
固有スキル 疾風迅雷
オールAかなかなかだな、他の人達も見てきたが、ここまで高ステータスはいなかったな、しかも固有スキル持ちか。これは、期待できそうだ。
「ふぅ……『土の渦よ、敵を囲い、全てを包み込み、強さを見せつけよ!」
『土の渦』
土で作られた渦が的を包み込む、土の上級魔術『土の渦』、ただ名前がダサい土の魔術。
だが威力は申し分ない、例えると、そうだなぁ、学校の校庭で起きる、砂嵐の何百倍も強くなった感じかな。
『例えが小学生ですよ、マスター』
例えがこれしか思い浮かばねえ。みんなもあると思うんだ、小学生の頃、校庭で突然起きた、砂嵐に突っ込むの、あれ意外と痛いんだよな。
『無駄に共感しやすいですね』
そしてその後も色々な魔術を見たが、リルム以上の魔術は見られなかった、だが結構レベルは高かった、まだみんな15なのに、すごいな、ほとんどが中級魔術を打てるなんてな。そして98番目アリスの番だ。
「ふっふーん見せてあげるわ!『炎の王よ!、我にその力を宿し、願いを叶えたまえ!、敵を消し炭と化せ!』
『王炎』
どでかい炎が的にぶつかり、轟音が鳴り響く、数秒後に煙幕は消え、反射石の的はボロボロになっていた、流石だ。威力だけならルーシーの帝炎より高い、『炎女帝』、炎魔術を得意とする魔術師、なるほど、おもしれえ……
「すさまじいですね、流石十王魔導士ですか……」
「どんなもんだい!」
とアリスはピースしている、なんてこったい可愛すぎるぜ。
「では次の方!」
「はい!」
お次はルーシーの番だな。お兄ちゃん期待しちゃうぞ?
「私も負けていられませんね!『炎よ!帝よ!我に真の力を与え!その力で敵を焼き尽くせ!」
『帝炎』
周囲をも焼き尽くすほどの炎が的に向かって突撃する、俺が魔力防壁を貼っていなかったら、みんな火傷していたな。
的に当たった瞬間、またもや轟音が鳴り響く、あー今日はよく炎魔術が飛びますねまったく、まあ俺も使いますけど。
的はアリスと同じくボロボロだった。
「こ、この威力、十王魔導士級に匹敵しますよ?!」
「当然です!」
ふん、とドヤ顔をしているルーシーに俺はハイタッチをする。
「いい威力だった、これを無詠唱で打てたらいいんだが……」
「うぐっ、もうすぐでできます!」
余計なお世話だったか?ルーシーは王級までなら無詠唱で打てるしな。すぐ打てるようになるだろう。
「では最後!レミルズ君!」
「はい!」
返事をした途端、周りの視線がちらつく、はは、陰キャにはきついか?
『それで陰キャ……じゃなくてマスター、どのような魔術を使うので?』
お前覚えてろよ。
そうだなあ、適当に的を壊すか
俺は炎を手にかざす、それに闇の魔力を混ぜる、そうすると、炎が黒く輝く。
「な、なんですか、この魔力……」
「え、ここに居て大丈夫だよね?」
「お兄様流石です!学校を壊さないでくださいね!」
的よ覚悟しろ
『炎』と『闇』の『混合魔術』 『黒炎』
とてつもない熱気が会場全体を包み、ソレが的に当たった瞬間円形十メートル程抉った。
もちろん的なんて消滅していたし、その周辺の地ですら抉っていた
「「「「「…………」」」」」
やりすぎた…………
『あほですか?』
ぐうの音も出ない
「す、すみません!加減を間違えました!」
これこそ日本から代々受け継がれし最大の謝罪行為DOGEZAだ!
((((加減を間違えた?これで全力じゃないの?!))))
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「はい…………というわけで、規格外な人もいたようですが、第二次試験に移りたいと思います」
やめてそんな目でみんな見ないでくれ。
先程の魔術でさらに目立ってしまうレミルズは羞恥心で死んでしまいそうになるが、それを何とか抑え、第二次試験に移ろうとした。
「第二次試験は試験管との模擬戦です!」
模擬戦か、ペーパーテストさえなければなんでもいいや
『脳のレベルは中学生ですもんね』
いやまじで因数分解ぐらいしか知らない
『そこまでですか?!』
「試験管なんですが…………レミルズ君頼める?」
「ほえ?」
今何て言ったこのBB失礼しましたお姉さまでした。
「な、なぜ俺が?」
お姉さん、いやもうババ(ボカっ)すみません、お姉さんは苦虫をつぶした顔で語った。
「いやね、レミルズ君の魔術を見た試験管が皆青ざめちゃって、『あんな子が来るとか聞いてない!!』って言って気絶しちゃったのよ」
ガッツリ俺のせいでした申し訳ありません。
『責任取らないとですね?』
そうだな
「まあ僕が悪いんですし、責任をもって試験管を務めさせてもらいます」
「ありがとう!やってくれると信じていたわ」
そういいながら俺は俺以外の入試者99人と向き合う
「ではさっそく始めますか」
『武器創造』
ありとあらゆる武器を作ることができる、もちろん地球の武器現代兵器や銃を作ることも可能。チート過ぎる
「木剣創造」
そうつぶやくと俺の右手の中が光る。
光が収まり、そして右手には木剣が握られていた。
「さて、試験管をやるからには頑張らないとね」
――なんなら99人同時に相手してもいいんだけどね――
「「「「「?!」」」」」
少し(1%ほどの)殺気を込めた言葉で相手を挑発する。
だがこの殺気、レミルズにとってはちょっとしたお遊びのつもりなのだが、ほとんどの人が恐怖している、まともにその殺気を受け止められているのは、ルーシー、アリス、リルムの試験上位三人だった。だがその三人も、平気な顔を装っているが…………
(お兄様の殺気……これほどとは……)
(え?私死んじゃう?)
(なんて殺気だ!?、闘気を纏っているというのに、まるで、心臓を鷲摑みされている気分だ……)
たった1%の殺気ですら、脅威になる、もし本気でレミルズが殺気を放ったら、世界が亡ぶ。 創造神のメリアはそれを危惧して、五年前の事件以来レミルズに精神耐性(神)のスキルを付与した、最も今のレミルズであれば、世界を元に戻すことぐらい簡単なことなのだ。
世界、命、理、源時間、魔術、気、その全てをも作ることができるレミルズであればたとえ世界が滅んだとしても、完璧に戻すことが可能であろう。
「じゃ、ルーシー、アリス、リルムさんは、個人で相手をします、他の人は全員で俺に掛かってきてください」
「「「「?!」」」」
指名された三人以外は全員驚きの顔で満ちている、もちろん、試験管の教師でさえだ。
「それはなぜかしら?」
不思議そうな表情で俺を見つめてくる試験管
「この程度の殺気でビビっているようじゃ、戦場では戦えない、即死するか魔物に無残に殺されるか、犯されるかの二択だ、ちなみに今の殺気は1%程の殺気しか出していない、ならここで落とした方がいいだろう?俺は女の子が無残に死んでいくのは見たくないからな」
あっはっはと笑うと周りから殺気の込められた、目で睨まれる。
これなら大丈夫だろう、こうすれば自然と闘いができる、そう、わざと怒らさせたのだ、すでに上位三人は気づいているだろうが、さてさてやってやろうかねえ。
「お、いい顔になってきたね、そうそうそういう顔でいいんだよ、俺のことを親の仇だと思って、模擬戦に挑むように……では始め!」
三十分後
「ぜえぜえ、何この人……」
「つ、つよすぎ……」
「96人もいて、だれ一人も攻撃が当たらないなんて……」
「かすりもしなかったよ……」
「もう、動けないぃ」
三十分後に96人は屈服してしまった、誰一人として、彼に攻撃を当てるどころか、かすりさえもしなかったのだ、魔術を大量に放たれても、それをすべて、木剣で切り伏せた、他の人達は、「ありえない」や「化け物?
」など失礼なことを言う人もいた。
『いや、化け物呼ばわりされても仕方ないと思いますよ?』
お前もか。
『いや、普通96人も相手して、呼吸を荒げず、平然としてるのは化け物ですよ、例えば、ゲームをぶっつけで百時間やるのと一緒です』
いや前世でもゲーム百時間はしてたんだけど。
『あ、もうダメです、正真正銘の化け物でした』
ひでえ?!
「まさか、ほんとに、96人を相手に……」
「では先生、後で全員分の点数を書いておくので」
「え、ええ……ありがとう、レミルズ君……え?もう皆さんの名前覚えたんですか?!」
「この会場にいる全員の名前は把握済みです、鑑定持ちですから」
「な、なるほど……(鑑定まで持っているの?!)」
あれ?なんか引かれてない?
『そりゃドン引きでしょう』
自重しろだと?いやだね!何物にも囚われずに生きるんだ!。
世界は壊さないけどね。
「いったい、どんな鍛錬を積んだらこんなになるんですか?」
先程から見ていた、リルムさんが目をキラキラ輝かせながら俺に話しかけてきた、改めて聞くと、澄んだ綺麗な声してるな、『心』が綺麗だ。
「剣を振り、魔力操作をし、体が悲鳴を上げるほどに動かす、そして一日に狂魔、極魔、王魔の魔物と最低でも百匹は戦う、俺はそれを小さい頃からやってきました、いやでも強くなるでしょう?」
「「「「「「いや、無理でしょ……」」」」」」」
「現にこれで強くなったけど、どうするやってみる?」
「「「「「遠慮しときます!」」」」」
あ、そうすか
『誰もしませんよそんな『バカ』なこと』
バカを強調しないで?!
『ていうか今までに王魔を倒してきたなら、その魔石売ればいいんじゃありませんか?』
盲点だったわ
『……」
すみません
ていうかもう、王魔の魔石千個以上あるから、もう一生何もしなくてよくね?スローライフでも目指す?いや、俺スローライフ系のラノベ嫌いなんだよなあ。やっぱ冒険したい。どうしてもって時に売ろうかな。
『ごちゃごちゃ言ってないで、早く三人の試験をしてください』
はいはい
「|この世界の理から外れし者・世界停止解除」
「じゃあ、残り三人、掛かっておいで……」
先程の殺気より鋭い気を放つ、2%ってところか、三人は苦痛の顔をしているが、剣を握る姿勢は崩していない、流石だ。
「く……」
「ぐう……!」
「はああぁ!」
三人で息を合わせて、俺に向かってくる、右にルーシー、左にアリス、真ん中にリルム、左右真正面から、斬りかかってくる、しかも三人とも高ステータスなため、常人ならまず見えない、速度だ、……だがまだまだだ。
「「「な?!」」」
俺はその三人の剣を一つの剣で受け止めた、簡単なことだ、三人の剣が重なる瞬間を見計らって、それを受け止めるそれだけだ。
「まだよ!ルーシーさん!、アリスさん、そのまま彼を剣で押し付けてて!」
「「了解!」」
リルムが、指揮し、一旦俺から離れる、俺も離れようと思ったが、ルーシーとアリスの剣が、俺の剣を押している、まあこの程度ならすぐに放すすことはできるが、この三人がせっかく、チームワークを発揮しようとしているんだ、ここで受けなきゃ男が廃る。ここは……
「さていったん離れ……」
「捕縛!」
「?!」
俺の体がまるで縛られているように動けなくなった、無属性魔術か、まさか無詠唱でできるようになっていたとは、流石俺の自慢の可愛くて強くて可憐でアイドルなルーシーだ。
『どんだけ妹様の事好きなんですか!?』
おう、めっちゃLOVEだ。めっちゃLOVEだからこそ厳しくしないとな
「ふんっ!!」
「?!」
俺は捕縛を解した、一見力業に見えるだろうが実際は違う、確かに力業でもできるのだが、それだとあまりに効率が悪い、何回も捕縛されてしまえば、その度、力で壊さなくてはいけない、自分の疲れが負けるか、それとも相手の魔力が尽きるかなのだが、勝つのは圧倒的に後者だ、なぜなら捕縛は強力な割に消費魔力が少ない、ルーシー並みの魔力を持っていればまず、負ける、だから俺は、捕縛に魔力操作を促し解除した。難しいが、それが一番簡単だ、簡単なのに難しい、ぐう矛盾。
「なら止める!いくよルーシーちゃん!」
「はい!」
「「炎よ!帝よ!我に真の力を与え!その力で敵を焼き尽くせ!」」
合わせ詠唱?……まさか?!
「「合双炎帝「帝を越えし深淵炎」」」
「「「「?!」」」」
会場にいる全員、もちろん俺もびっくりした、合わせ詠唱に合技魔術、こんなに早く?!
君たちつい最近出会ったばかりだよね?息ぴったりすぎない?
帝炎の何倍も迫力のある炎が俺に迫ってくる、二人の顔は、自信満々に満ち溢れているが、疲れている様子にも見える、合技魔術は両者ともに、魔力の消費が半端じゃない、だが、威力は本物だ、恐らく王魔の上位種でさえも、消し炭にされるだろうな、七大魔王も大ダメージになるだろうな。
――だが俺には利かん……――
「魔切り……」
軽く剣を振った瞬間、まるで時が止まったかのように、炎は止まった、だが瞬きをした後にはもう、炎はなくなっていた。
「「は?」」
放った両者は何が起こったのか分かっていないみたいだ、周りの人達だって、何が起きたのか、わからないみたいだ。
ルミナス神剣流「魔斬り」
魔力の籠ったモノを斬ることができる
ルミナス神剣流派、俺が独自に生み出した流派。
どの攻撃や魔術、武術でも、臨機応変に対応できる
魔斬りは自分の技量によって、どれほどの魔術が斬れるかが決まる
この流派や技を生み出したのは俺、そして今は切っているが、固有スキルに『剣術神王』が付いている、だが普段は使わないようにしている、これを発動し、振っただけで、山が1つ斬れてしまう、あまりにつまらない。
だがあの魔術なら斬れる、俺が剣術でも『最強』だから。
ちなみにルーシーの流派もこれであり、普通に剣聖並みに剣術が上手いのだが、まだここまでの領域には達していない、すぐ行くだろうが。
「魔斬り……ここまで斬れるなんて……!」
「あの魔術を斬った?!」
あの二人は驚いているが、どこか余裕そうな顔をしていた
なんだ……この寒気は……?!
リルムがいない?!どこに……
「ここよ……」
「?!」
いつのまにか背後にリルムが迫ってきていた。
「まさかあの魔術は囮か?!」
「ご名答」
なんてこった、わざとでかく、そして派手な魔術で俺の視界を炎で埋め尽くし、俺の視点から、消えたのを見計らい、瞬時に背後に回ったのか?!、だがそれでも時間は多少はいるはず、今さっきの魔術は二秒もかかっていなかったはず。…………まさか!
「固有スキル?!」
「それもご名答…………疾風迅雷!」
リルムが風と雷を纏い、瞬時に俺の懐にまで詰めてきた、早い……!
「ぐっ!…………」
俺は切りかかってくる剣を受け止める、スピードが乗っていてかなり重い、『ステータスを90%落としている』としてもこれは重い!。
「これでも、まだ一撃与えられないの?!あなた人間?!」
「失敬な、れっきとした、ヒューマンボーイだ!」
『『世界の理から外れた』人族ですね!』
やかましいわ!
「くっ!」
リルムはとてつもない速さで剣で舞いながら斬りかかってくる、とても綺麗だ、とても十五年で得られるものではない、恐らく果てしない努力の末にこれを会得したのだろう、素直に脱帽だ、だが果てしない努力をしているのは君だけじゃない……!
「疾風迅雷」
「な?!」
俺は風と雷を纏い、リルムの懐に瞬時に移動し、腹に剣を当てる、内臓を破壊しないように、気絶する程度に……
「がはっ!?なんで……そ……れ……を」
「俺も持ってるからな、これを会得するのはかなり時間を費やしただろう?俺もそうだ、だから尊敬する、君は強い……いつか超えられるかもな」
そうつぶやいた瞬間に、リルムは気絶した、将来が楽しみだ。
「さて…………」
正面を見ると、息を荒げる二人がいた、愛しい妹と、可愛い公爵令嬢だ。
「これでも傷1つ付けられないなんて……!」
「あいたたた……私これでも十王魔導士なんだけどなあ……」
二人は満身創痍、ルーシーは、悔しさが顔に出ていて、アリスは自傷する。
「いや、あんなん喰らったらふつうは死ぬからな、俺じゃなかったら間違いなく死んでたぞ、あと室内でこんなバカでかい魔術を放つな、それ以外は完璧だった、三人とも高得点だ」
俺は気絶しているリルムに完璧治療を掛け、気絶から覚ます。
「ん……んん……ん?」
「よっ!起きたな」
リルムに「おはよう」笑いかける
「う、うん、おはよう……」
リルムは顔が真っ赤になっている、なぜ?
「私たちは負けたんですね……いい作戦だと思ったんですが、傷1つ付けられないとは…………」
三人は落ち込んだ様子だ、だがそれは間違いだ。
「お前たちは、何か勘違いしている」
「「「??」」」
三人はキョトンとしている。
「まず、あの作戦、初対面であんなにチームワークのある動きは見たことない、即席とは思えないほどに……しかも二人の合技魔術は本当に驚いたし、その隙に即座に俺の懐に、音もなく、間合いを詰めてきたリルムにも驚きの連発だ、後は、魔術の制御さえこなしていれば完璧だった」
「「「…………」」」
三人は俺の言葉を聞いて頷いている、向上心のある娘達だ、普通の人ならこうはいかないだろう。
「あと、お前たちは傷1つ付けられてないといったな?」
「はい……」
「それも勘違いだ、俺の左腕をよく見ろ」
俺は三人に左腕を見せる、そこにはまるで木剣で叩かれて、腫れていた部分があった。
「少なくとも打撲は与えられたぞ、これも驚きだ、正直まさかあてられるとは思っていなかった、よくやったな」
そう言いながら俺は三人の頭をポンポンと撫でる。
「さて、試験も終わりですね、って俺のは?」
「ああ、貴方は文句なしの100点です」
「マジ?」
「マジ」
Oh……
そしてその後ペーパーテストをして試験は終了した
意外とテストは簡単で安心した
新ヒロインです!
リルムちゃんかわええ!