S.2XXX0101
だれかが、僕を叩いている
あまり起きたくはないのだが
起きるととくになんの変哲もない毎日
繰り返される毎日
生きていてつまらない
死ぬことすらもできない
本当はできるのかもしれない
いや、きっと無理だろうな
とくに、ここニホンでは無理なんだと
みんな毎日荒れ腐っているけど
僕はそんな論理的に動かない奴らは嫌いだ
すべては論理的に動くべきである
死ぬときも論理的に死ぬべきなのだ
でもよくよく考えてみる
論理的に死ぬということはどういうことなのか?
まずは僕の体から解剖すべきなのか?
だれか解剖してくれないだろうか
とくに、隣にいる少女とか
彼女は僕に付き添っている何か
僕が自殺を試みようとしたときに
止めてきた害悪
まあどうせ死ぬことはできなかった
僕は生命力がすこぶる高い
あの一件以来彼女は僕の家に住んでいる
いや、居候というのか?勝手にいるのだが
彼女は害悪だ、僕が死ぬことを拒んでいる
周りには死にたい奴らなんてゴロゴロいる
特に、バリケード
あれは、奴らが過激に死のうとしてるからなのだ
でも結局は無駄
そんなことよりもこの害悪をどうにかしたい
毎日自殺する方法を考えるのが唯一の楽しみだった
やつが来てからは毎日生について語ってくる
でもそれは僕のためというわけでもない感じがする
なんというか、自分の意見を広めるというか
ある意味の宗教
彼の言葉には重みを感じられない
ああ
死にたくなってきた
死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい
とりあえずは散歩をする
やつはついてくる
バリケードあちこちにある
前よりも少し増えたような気がする
やはり考えてることは同じなのだ
最近は僕のような輩も少なくない
生きるなんて辛いだけだ
死んで楽になろう
しかし彼女は僕ばかり気にしている
なぜなのかはわからない
彼女は言っていた
T、君を見た瞬間本当に賢いと思った
それだけだった
しかしみているとよくわからない光を灯しているのでは
よくわからないが
このようなよくわからない日常よりも
面白そうだと思った
もしかしたら死ぬ方法もわかるかもしれないし…
その光は随分の山の中
たどり着いた先にはただ謎に光っているもの
ではなかった
特に何もなかった
位置がわかったのは、僕の先程いた地から角度的に計算してここの座標を導き出した
するとよくわからないノイズがきこえた
いや、ノイズ?少し聞き取れそうだったが
いままで何もなかった日常
もしかしたらこれから変わるかもしれない日常
目を開けると僕たちの世界とは一転していた
僕はこの世界に足を踏み入れることにした