表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

33/58

三十三話 武器を作ってみた

「ざっとこんなもんだろ」


 俺はモンスターを狩りながら、装備を作っては売り、作っては売りを繰り返した。周囲のモンスターから作ることが出来た装備は『樫の杖』『ナックル』『ショートソード』『ヘビーブレード』『ウッドスピア』『ロングボウ』と六種類。それぞれ、杖、手甲、片手剣、両手剣、槍、弓と系統が別だった。最初期のマップで作れる装備と考えるとさほど強くはないが大体の系統装備を網羅しており、だいぶ充実しているように思える。


「この辺は能力譲渡用の需要はあるもんだな」


『合成』は系統同士でしかできない。杖は杖同士、手甲は手甲同士といった具合にだ。防具とはもちろんのこと、片手剣と両手剣の『合成』も不可能となっている。だから最初期の最弱武器であっても『冒険者の服』と同様に能力を渡したりしたい時の為に需要はそれなりにあるようだった。


『冒険者の服』と同様に千イクサくらいならまあまあ売りに出ていた。まあ、俺はさっさと捌きたかったから五百イクサくらいで売りに出していたのは『冒険者の服』の時と変わらないのだが……


「とりあえず『ロングボウ』だけは確保してあるんだけど……」


 俺は弓をメイン武器として使用している。当然持ちきれないので適当な『ロングボウ』を一個だけ自分用として装備して使用している。


「今の『ロングボウ』はこんな感じなんだよな」


 と、俺は『ロングボウ』の詳細を確認した。


 ────────────────────


『ロングボウ』(35)


 ATK:10


 DUR:120/120


 WT:5


 Skill (1)



 ────────────────────


『初心者の弓』と比べると違いがわかる。ちなみに初心者の弓はこうだ。



 ────────────────────


『初心者の弓』(0)


 ATK:5


 DUR:5/100


 WT:1


 Skill (0)



 ────────────────────


 ATKは攻撃力なのだろう。DURは耐久度。現在地と最大値が表示されている。これは使っていくうちに減っていってたので分かっている。WTは装備重量だろう。自分のステータスによって最大値が決まるようなことをアンバーが言っていた。現状のステータスで『ロングボウ』と『殻の鎧』を装備することが出来ているから、ステータスとの関係性はよく分からない。STRの数値だけじゃなくLvでも増加するのかも。


 あとはSkillだ。能力はまだ付けてないしここには何もない。マリンたちにあげた装備にはここに《千発千中》ってなってて、横の数字が『初心者の弓』と一緒で0になってたから、付けられる能力の数なのかもしれない。それ以上は付けることすら出来ないのか、付与率が下がるのかは知らないけど……


 よく分からないのが武器の名前の横にある数字だ。『冒険者の服』の時もあったし、他の武器を作ってても常にあった。初期装備の『初心者の弓』では(0)となっているし、何千個か装備を作ってみた感じだとこの数字だけはランダムになっていた。他の数値は常に同じだったから装備の強さに関係してくるのかもしれない。となれば大きい方が有利だろうと、この『ロングボウ』は作った物の中でも最大値だったやつを残しているのだが……


「分からなければ調べるか聞くしかないか。となると、アンバーは……お、ログイン中だな」


 早速俺はアンバーにコールすることにした。すぐに受けてくれたアンバーから返事が届く。


「なーに?」


「武器を作ってみたんだけど、少し聞きたいことが……」


「もうすぐボス周回するからそれまでなら……」


 まあ、聞きたいのは一つだけだし、長くはならないだろ。


「ああ、すまん。この装備の名前の横にある35とか30とかの数値はなんだ?」


「何言ってるの? そんなの無いわよ。ATKとかと間違えてるんじゃないの?」


「は?」


 アンバーからは予想しない答えが返ってきた。数字が無い?


「名前の横にある数字は2とか4とかでしょ。それの数字だけATKが上昇する仕様になってるわ。数字の十%アップよ。二十%とか四十%とかね。今まで私の見た装備でも最大は8よ。何の装備を作ったのか知らないけど、30とか35とか書いてあるならATKと間違えてるんでしょ。……と、パーティーメンバーの準備が終わったみたい。ゴメンね。ボス周回しなきゃ。また後でね」


 とアンバーに切られてしまった。まあ、これからボス周回なら他のメンバーにも迷惑かけるだろうし、仕方ないか。


「しかし、じゃあこの数字はなんなんだ?」


 アンバーは数字が存在しないという意味じゃなくて、その数値が有り得ないって言う意味だったのだろう。でも、ちゃんと名前の横に書いてあるしなぁ。俺は逆に2とか4とかの数字を見なかったしな。


「まあ、実際にあるんだし今は深く考えなくてもいいか」


 と、俺は考えるのをやめた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
軟弱王子は前世の力を隠したい~実は世界で唯一の魔法を操り、大軍すらも蹴散らす力を持つが、今世はのんびりと生きたいので喜んで軟弱王子を演じます。でも、なんでこんなに厄介ごとばっかりやってくるんですか?~」という作品の投稿を開始しました。宜しければブックマークと評価をお願い致します。 またこの作品も宜しければブックマークと評価をお願い致します。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ