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二話 ステフリしてみた

 明るい闇に閉ざされていた視界が段々と晴れると俺は知らない空間に立っていた。あまり広くない空間。少し手を伸ばして動けば壁に触れそうな四方を壁に囲まれた無機質な空間だった。


 その無機質な空間に、ボーカロイドのような女性の声が響く。


「『Lunatic brave online IV』の世界へようこそ」


 ふむ。ナレーションかな? 何が始まるんだろう。俺は年甲斐もなく期待に胸を躍らせて続く言葉を待った。


「まずは『Lunatic brave online IV』の世界での貴方の名前を決めて頂きます」


 と、同時に目の前の空間にキーボードが現れた。


「おお! VRっぽい! なんか透けてる! 触れるのか? これ!」


 どうやらこれに触れて名前を決めるみたいだな。んー……とりあえずアオイでいいかな。

 と俺はキーボードをタップして『アオイ』と自分の名前を入力した。


「『アオイ』ですね? アオイ、ここではステータスやアバターを決めて頂きます」


 なるほど。ここで初期ステータスを自由に割り振って、ゲーム内での見た目を決めるのか。過去作の『Lunatic brave online』でもステータスはレベルアップ時にポイントを獲得して、自分の好きにステータスを割り振れた。同じシステムならおっさん化した俺の脳ミソでも違和感なく出来そうだ。


「まずは初期ステータスを決めて頂きます」


 と、声が響くと次に現れたのはステータス画面だった。


「ステータス画面の説明は必要でしょうか?」


「ん? ああ! 大丈夫大丈夫! 見た感じあまり前のと変わってないから!」


 俺は興奮気味に断ってしまった。まあ、言った通り『Lunatic brave online』の時とステータス画面自体はほぼ変わらない。変わっていることと言えば、立体的だということ。

 ってかどうやって操作するんだ? これも触ればいいのかな?

 そう思いながら半透明のステータス画面を触ると、それぞれのステータスが上下するのがわかった。となればあとはやるだけ……と、早速俺はステータスを割り振ってみた。


 ────────────────────


 Lv:1


 STR:1

 INT:1

 VIT:1

 AGI:1

 DEX:21(+20)


 Unique Skill


 Permanent Skill



 ────────────────────



 で、結果はこうなった。いわゆるDEX極だ! DEXは大雑把に言うと器用さの意味で、『Lunatic brave online』ではこの数値を上げると命中率が向上し、装備している武器によっては攻撃力も上昇した。『Lunatic brave online』の時に俺はDEX極で遊んでいたし、久々のゲームだからやはり遊び慣れていたプレイスタイルがいいだろう、と思ってDEX極にすることにした。

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軟弱王子は前世の力を隠したい~実は世界で唯一の魔法を操り、大軍すらも蹴散らす力を持つが、今世はのんびりと生きたいので喜んで軟弱王子を演じます。でも、なんでこんなに厄介ごとばっかりやってくるんですか?~」という作品の投稿を開始しました。宜しければブックマークと評価をお願い致します。 またこの作品も宜しければブックマークと評価をお願い致します。
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