表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

13/58

十三話 『鍛治』をしてみた

「『調合』したついでに『鍛治』もちょっとやってみようかな」


 そう、『生産』メニューの『調合』を行ったついでに、もう一つの『生産』メニューである『鍛治』も試してみようかと思い立った。


『調合』を始めたきっかけはトーマスに『から揚げ』を差し入れする為だけど、トーマスはNPCだし少しくらい待たせてもいいよね?


 と、俺は早速『鍛治』を始めることにする。


『鍛治』を開いて、まずは『鍛治』を確認する。どうやら『冒険者の服』は作れるようだ。素材が集まっているのだろう。俺は『ラビィ』しか狩ってないから、『ラビィ』のドロップアイテムが『冒険者の服』の素材ってことか。

 と思い『冒険者の服』の詳細を確認すると、素材は『ふわふわの毛……三十個』だった。なるほど……最低三十体以上の『ラビィ』を狩らないといけないのか。『ふわふわの毛』の数は……ざっと見た感じ二十スタックくらいかな。素材の数は充分……ということで早速『冒険者の服』を作ってみよう!


 俺は『冒険者の服』の詳細画面に表示されている『作成』をタップすると『冒険者の服』が作成された。やはりこの程度の装備なら成功率は百%のようだ。さすがDEX極! と言っても比較ができないから通常でどれくらいの成功率かわかんないけど……


『冒険者の服』自体は初期装備だし、今の俺も装備している。別に珍しい装備でもないし、高値で売れる訳でもない。アイテムランクも最低。ただ、需要が全く無い訳じゃない。と、いうよりも需要はあるだろう。仕様が変わって無ければ……だけど。


『Lunatic brave online』の時はプレイヤー同士で売買出来る装備には限りがあった。プレイヤー同士で売買出来るか出来ないかの違いは『鍛治』で作られたかどうかということ。簡単に言うとドロップされた装備はプレイヤー同士で売買することは出来ない。だからドロップした装備の中で渡したい能力があったら、それを捨て装備に移してから売買するしかない。『合成』でドロップした装備に付いている能力を、一度捨て装備に移してから渡す。そして渡された相手はその捨て装備を使って、自分の付けたい装備にその能力をつけるしかない。


『冒険者の服』はそういう使い方を一番されやすい装備だった。一番防具の中で作りやすく、能力も高くないから価値もない。その為に需要はあった。


「今回はどうなんだろう」


 メニュー画面には『マーケット』という表示があった。『Lunatic brave online』と変わらない。『トレード』もあるから、今回のように不特定多数の相手と売買するのは『マーケット』だろう。


 俺は『マーケット』から『購入』を選択し、『冒険者の服』を検索する。すると、ずらずらっと出てくる『冒険者の服』たち。今回購入で見てみたのは相場を確認する為。いくらなら売れるか、そもそも需要はあるのか。の確認の為だ。これが店で売った値段よりも下回るようなら店で売った方がいいし、『Lunatic brave online』であったドロップ装備は売れないシステムは変わってる可能性が高い。


「と……最低で千イクサくらいか」


 イクサは『Lunatic brave online IV』での通貨単位である。これも『Lunatic brave online』から変わったところはない。


『マーケット』での相場を確認したところで、すぐ近くの雑貨屋で『冒険者の服』の売却金額を調べると……十イクサだった。


「予想通りだな……恐らくこれ(・・)なら売れるだろうし、ドロップ装備が売買出来ないシステムも変わらないだろう」


 と決まったらあとはやるだけ。『ふわふわの毛』も『ラビィ』を倒せばいくらでも手に入る。最悪、他の装備で必要な素材だったとしてもまた『ラビィ』を倒して集めればいい。


「最低千イクサだったし、五百イクサくらいならすぐに売れるかな」


 どんなゲームでも金は必要だ。俺は『Lunatic brave online IV』を始めたばかりだから金が全くない。つまり俺は金が必要だ。という訳でドヴァーンと大放出だな! 『ふわふわの毛』を『冒険者の服』に全部変えて金策だ!


 と、俺は早速先程作った『冒険者の服』を『マーケット』にて売却するように操作をした。そして、作っては五百イクサで投げ、作っては五百イクサで投げ……と嵐のような作業を開始したのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
軟弱王子は前世の力を隠したい~実は世界で唯一の魔法を操り、大軍すらも蹴散らす力を持つが、今世はのんびりと生きたいので喜んで軟弱王子を演じます。でも、なんでこんなに厄介ごとばっかりやってくるんですか?~」という作品の投稿を開始しました。宜しければブックマークと評価をお願い致します。 またこの作品も宜しければブックマークと評価をお願い致します。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ