良い時代
「あの子の胸でっかいなー。
昨日食ったメロンくらいあるんじゃないか?」
「胸もでっかいけどあの尻がたまらん。
張りがあって全然垂れてないぞ」
2人の老人が釣糸を垂らしながら、色とりどりの水着を着て海岸にいる女の子達を眺め品評していた。
「しかし良い時代になったよなー」
「ああ、山奥の過疎の村で、親父らなんて二束三文で売りに出しても売れない山に頭を抱えていたのに。
港はできるわ、海水浴場はできるわ、山が売れて売れて俺達いまじゃ土地成金だからな」
「本当だ、海面が上昇して平野部が無くなったお陰で、俺らの山が高値で売れるようになったんだ。
地球温暖化様様だよ」