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神の悪戯に翻弄される冒険者  作者: 佐神大地
第2章
51/330

51 フラグ回収

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「ギル、この辺では上位種のオークは出ないといったよな。」


「はい、いいました。」


「俺たちの目の前にいるオークは先ほどのオークと違う気がするんだが、どう思う。」


「・・・オークソルジャーとオークマジシャンですね。」


 俺たちの前にオークソルジャーとオークマジシャンが立っていた。見事にフラグ回収をしていた。


「よりによって、オークマジシャンですか。やっかいですね。」


「アン、強いのか?」


「眠りの魔法とか炎の魔法とか使ってきます。身体能力はオークとさほど変わらないはずです。」


「炎の魔法か、厄介だな。」


「いや、千波矢。厄介なのは眠りの魔法だ。眠ったら最後だからな。炎の魔法は熱いが、打撃の方が痛い。」


「・・・そうなのか?それなら、俺がマジシャンの相手をするから、二人でソルジャーを倒してくれ。」


「危険ですよ。千波矢さん。」


「心配するな。俺に眠りの魔法は効かない」


「「あっ」」




 俺はオークマジシャンと対峙した。相手は杖を手に握りしめ、こちらは棍棒を握りしめている。互いに渾身の一撃を相手に繰り出そうと牽制している。たしかに、先ほどのオークの方が剣と盾を装備していた分、強そうに見える。


「炎の魔法くるな」


 俺は心の中で呟きながら相手の隙を探していた。俺の目的は時間稼ぎである。俺がこいつを引きつけている間にアンとギルにオークソルジャーを倒してもらう。そして3人でオークマジシャンをボコる。完璧な作戦だ。危険なのは炎の魔法だけだ。


「炎くるな。炎くるな。」


 願いが通じたのか眠りの魔法を唱えてきた。D(ディー)の通訳で唱えている呪文が眠りの魔法だと教えてもらえた。

 これはチャンスかな?俺がわざとふらつくと、相手は杖を大きく振りかぶって攻撃してきた。予想通りだ。後は先ほどのオークと同じだ。避けて、頭に棍棒を叩きつけるだけだ。今度は一撃で倒そう。俺は渾身の力を込めて棍棒を振り切る。


 ボキッ。


 凄まじい衝撃が走り、棍棒が折れる。俺は勢い余って、もう一回転して尻餅を付く。

 これはまずい。


 ・・・


 ・・・・・・


 相手の追撃は来なかった。オークマジシャンの方を見ると、頭が・・・。

 おぇー。



 俺は一撃で倒すことが出来ていた。

 アンとギルの方を見ると二人も優勢に勝負をしていた。ギルは倒したことがあると言っていたし、2対1なら問題ないだろう。

 俺の実力では、助けに行けば逆に迷惑になりそうなので、このまま見守ることにした。しばらくして、アンの大剣がオークソルジャーの首を跳ね飛ばして決着がついた。



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