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神の悪戯に翻弄される冒険者  作者: 佐神大地
第1章
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5 転移失敗?

「ラインハットさん。黙っておくかわりになにか貰えますか?」


「えっ。」


「スキルをもう一つは無理ですよね。」


「それは無理。」


「じゃあ、何か有用なアイテムとか貰えないんですか。」


「いや、それもちょっと。」


「えっと、確かリンガル様でしたよね。上司の方は・・・。」


ラインハットさんの顔が泣きそうになっている。いじめすぎただろうか。


「待ってください。お願いします。千波矢さん、あなたいい性格してますね。

この魔法のカバンを差し上げます。これで勘弁してください。」


「何ですか。この汚いカバンは?」


「汚いカバンじゃないです。魔法のカバンです。このカバンだと中に1000キロぐらい収納できます。」


いわゆるアイテムボックスと呼ばれるやつだ。確かに便利だが今から行く世界では貴重なものなのだろうか?もしかして、向こうでは安く売られているとかはないのか?


「もちろん貴重品です。むこう(アポカリプス)で買ったら1000万ゴールド以上します。ちなみに、安宿1泊で300ゴールドぐらいです。」


ということは1ゴールド10円ぐらいだろうか。・・・ということはこのカバンは1億円の価値があるのか。


「わかりました。黙っておきます。」


「それじゃあ、そろそろ転移させますね。転移先はクラリス教の大神殿です。連絡は入れてます。」


「連絡?」


「はい、神託というやつです。ちなみにクラリス教とは主神ノエルを祭った宗教です。」


「主神ノエル?」


「主神ノエルはリンガル様の御父上で我ら神々の祖です。」


「ふーん。まあいっか。ラインハット、確認だ。

俺はアポカリプスに転移した後、特に何かをする必要はないんだな。」


「はい、その通りです。ただ、こちらから連絡を取る場合もあります。神託による依頼です。」


「神託による依頼?」


「はい、受ける受けないは自由ですが、依頼達成をされるとお礼の品を差し上げます。

まあ、その時になったら詳しくお話します。」


「わかった。」


「それじゃあ、いってらっしゃい。#$&#$%$& へくしょん テレポート。」


ラインハットが呪文と思われるものを唱えた瞬間、俺の体が光に包まれて消える。


「呪文の途中でくしゃみをしてしましました。


・・・


・・・・・・


不味いですね。転送位置がずれましたね。」


ラインハットの顔色が変わる。慌ててスマホを取り出しどこかに電話をした。



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