3 アポカリプス
頑張って書きました。本日3話目です。
たぶん明日からはこんなに書けないです。
「両方とも無理?」
「神の悪戯」を外すのはダメ元で言ってみたが、元の世界に帰すことぐらいはできると思っていた。それが両方とも無理とはどういうことだろう。
「『神の悪戯』は私より上位の神が付けてるので実力的に無理なんだ。ここまではいい?」
「はい」
「もう一つの『君をもとの世界に戻す』は規則で禁止されているんだ。」
「規則ですか。」
「そう。規則。」
「で、俺はどうなるんですか。」
「そうだね。いくつか選択肢がある。
一 魂ごと消滅する
二 異世界に転生する
三 神の駒として異世界に転移する
どれがいい?」
「すみません。もっと詳しくお願いします。」
「一は簡単に言うと死ぬってことだよ。二はどこかの異世界に記憶を持ったまま生まれるってことだね。よく望む人間がいるけど、結構大変だよ。なにしろ生まれる先は選べないし、記憶を持ったまま赤ちゃんになるんだよ。三は異世界に行って僕達のためにお仕事をしてもらうってこと。もちろん、無理な仕事はさせないけど、リスクはついてくるね。」
「三の仕事ってどんなのですか?」
「えっとね。いろいろだね。布教をしてもらったり、敵対勢力と戦ったり、物を作ってもらったり、その人にあったものだね。あっ、うちはブラックじゃないから死ぬほどこき使うってことはないよ。最悪、異世界で生きてもらうだけでもいいから。」
「それなら三でお願いします。」
「君、簡単に決めるね。前の人なんか1ヶ月も悩んだのに。」
「異世界ってちょっと興味があるんで。」
「わかった。それじゃ、この3つから行きたい異世界を選んで。」
俺は3枚のパンフレットを受け取った。
1枚目
近未来SFの世界アヴァロンにようこそ
君たちは連邦国の一員として悪の帝国と戦ってもらう
連邦軍に入隊して帝国と戦ってもよし、一般人として連邦軍を支えてもよし、生き方は問いません。
帝国軍は毒ガス、化学兵器などを使用してきますので気を付けてください。
この世界に来られる方にはある程度の地位とお金が最初からプレゼントされます。
ただし、帝国に寝返る、第3勢力を作った場合は天罰が下ります。
2枚目
剣と魔法の世界アポカリプスにようこそ
君たちはここで自由気ままに暮らしてくれ。騎士を目指してもよし、冒険者として好き勝手に生きてもよし、すべてが自由な世界です。
危険なモンスターが徘徊していますので注意してください。
この世界に来られる方には3つのスキルをプレゼントします。
ただし、人類を滅亡させるような行動をすると天罰が下る場合があります。
3枚目
英知の世界ユグドラシルにようこそ
君たちはこの世界では知恵を競っていただきます。腕力は全く役に立ちません。知恵があるものがすべてを決定する世界です。
日夜騙されない様に注意してください。
特にサービスとペナルティーはないです。
3枚目のユグドラシルは論外だ。知恵による騙し合いの世界。行くならアヴァロンかアポカリプスだが、個人的には剣と魔法の世界かな。
「アポカリプスでお願いします。」