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神の悪戯に翻弄される冒険者  作者: 佐神大地
第4章
179/330

179 前衛をどうする

「話は分かりました。(いにしえ)の大迷宮の50階に行くのが試練なんですね。」


「そうなんだよ。それでアンちゃんにも手伝ってほしいんだ。」


「いいですよ。お手伝いします。」


「それじゃあ、(いにしえ)の大迷宮に行こうか。」


「ラインハットさん、ちょっとまってください。今行っても迷宮に入れないですよ。」


「えっ。そうなの。」


「はい、迷宮に入るには許可がいるんです。冒険者のランクB以上か、有力者の伝手がないと許可は下りないです。。あと、50階を目指すなら準備や役割分担の確認なども必要です。」


「役割分担?」


「はい、(いにしえ)の大迷宮の攻略にはモンスターを倒すアタッカー、治療のためのヒーラー、食材、回復薬などを運搬する人、罠の解除をそして地図を描くマッパーは少なくとも必要だと言われています。」


「マッパーは、俺のD(ディー)の能力でマッピングが問題ないな。運搬も魔法のカバンで問題ないな。」


「はい、回復も私の回復魔法と千波矢さんの回復薬でなんとかなると思います。」


「アタッカーは僕の魔法で問題ないでしょ。」


「ラインハット。魔法の効かないモンスターがいるのを知っているか?」


「あっ、そっか。確かに魔法が効かないと今の僕だとちょっと厳しいかな。」


「アンはランクBのモンスターだとちょっときつよな。」


「はい、やっぱり私達4人だけだと接近戦に持ち込まれた時に対応が厳しそうです。」


 それと罠対策だな。」


「あの。私、罠ならすこしならわかります。」


 アシアナが遠慮がちに申告する。


「本当に。」


「はい、魔法の罠は無理ですけど、通常のの罠なら結構見分けがついます。」


「それなら魔法系の罠は僕が担当するよ。二人で頑張ろうね。」


「はい。」


 ラインハットとアシアナは二人で嬉しそうに見つめ合っている。


「それなら、罠は二人で何とかしてくれな。後は前衛をどうするかか。」


「そうですね。あまり他の人には話せないですよね。」


 中々いい案が出なかった。俺の実力では間違いなくランクBのモンスターとは張り合えない。だからといって、冒険者を雇うのも問題がある。何しろ未踏破の領域にコッソリ行こうとしているからだ。どうしようか。ラインハットの方を向くとアリシアと楽しく談笑している。

 ・・・おい。


「ラインハット、いい加減にして話に戻ってこい。」


 俺は、アシアナとイチャついてるラインハットを叱る。こいつらは言わないと自分たちの世界から帰ってこない。バカップルどもめ。


「ごめん、ごめん。前衛だよね。誰にでも話せることじゃないしね。・・・しかたないか、ギル君にでも頼もっか。彼なら大分強くなってるでしょ。エクセスは苦手だし。」


 そうか!ギルって選択があったんだ。


「後は許可だけか。どうする?王子だといろいろ説明しないといけないからまずいよな。」


 俺がそう言いラインハットの方を見るとラインハットが頷く。


「それではリリアさんならどうでしょうか?あの人ならある程度事情も説明できますし、内容を秘密にしてくれると思います。」


 そういえば、リリアさんは教会での地位が高くなっていたな。アン、ナイスアイデアだ。



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