表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の悪戯に翻弄される冒険者  作者: 佐神大地
第4章
178/330

178 試練の内容

「それでね。さっきリンガル様から連絡があったんだ。それで、試練の内容を伝えられたんだけど・・・。」


 珍しくラインハットが言いにくそうだ。余程の試練なんだろうか。


「どんな試練だったんだ?」


「あのね、(いにしえ)の大迷宮の50階にいる獣王に話をつけてほしいそうなんだ。」


「古の大迷宮の50階!」


 たしか(いにしえ)の大迷宮はまだ34階までしか攻略されてなかったはずだ。しかも、3ヶ月に1回中の様子が変わる鬼畜なダンジョンって聞いた気がするな。


「えっとね。ヒトの常識だとあそこはダンジョンなんだけど、実はあそこは牢獄なんだよ。昔、神に逆らった重罪人を捕まえて封印するための場所なんだ。それで、50階には獣王が封印されているんだ。」


「それで、手助けしてほしいと」


「いやー、確かに手助けはしてもらいたいけど、迷惑じゃない?」


 俺はびっくりした。ラインハットの口からこんな言葉が出るとは思っていなかった。


「今更だろ。」


「でも、あそこは50階まで行くのにかなり時間が掛るよ。たぶん、1回や2回では成功しないと思うんだ。途中で牢獄のリモデリングに巻き込まれたら、外にはじき出されちゃうから。」


「牢獄のリモデリング?ああ、3ヶ月に1回のやつか。」


「そう、それそれ。」


「あそこはテレポート不可の場所なんだ。だから神でも歩いて降りないといけないんだ。大変なんだよ。まあ、今の僕はテレポートは使えないけどね。」


「それはたぶん大丈夫だ。D(ディー)の能力でマッピングできるから。で、行ってどうするんだ?」


「マッピングもできるんだ。意外にすごいんだね、そのスキル。で、することだけど、50階にいる獣王に紙を渡せば、伝わるはずだからって、リンガル様は言ってたよ。ただ、なんか隠している感じはしたけどね。」


「まあ、何かあってもその時考えるしかないな。後知りたいのは50階までのモンスターは強いのか?」


「うーん、どうなんだろうね。神の時は気にならなかったからね。あのへんだと、バジリスクとかオークキングレベルじゃなかったかな」


 結構おおざっぱだな。まあ、神からしたらどのモンスターでもそんなに変わらない様に見えるのかな。


「なあD(ディー)、バジリスクとオークキングについて教えてくれ。」


「・・・バジリスクはランクBのモンスターでとかげのモンスターです。攻撃力はさほど高くないですが、石化の目を持ってます。オークキングはオークの上位種です。高い戦闘能力と知能を有しています。ランクBのモンスターです。」


「ラインハット。ランクBのモンスターだそうだ。どうだ。いけそうか?」


「大丈夫だけど、前みたいに魔法を連発できないんだよね。亜神になってかなり魔力の制限があってね。あと、接近戦は全然ダメになったね。」


 つまり、ラインハット一人では無理な試練のようだ。というか、たぶん俺とアンが一緒に行くことが前提の試練のようだな。


「ラインハット。とりあえず、アンとアシアナにも話をしよう。」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ