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Chapter-30

 なんか最近、俺の性癖が解ってきた気がする。

 つまり……B・Cカップあたりがドンピシャらしい。

 てっきりでっかいことはいいことだ! 派だと思っていたんだが……

 エドラとかプリマスとか、特にダークエルフにはF越えがデフォルトの肉感美女がそろってるのに、見事に嫁がB・Cに集中。

 あ、それとも脱チェリーの相手がAAだからそっちに引っ張られて平均したのかな。

 何が言いたいのかって言うと……


 外が吹雪いてるのでコタツで嫁と戯れることにした。


「ふぁっ……」

 大量に使う薪が確保できないから製鉄作業も休止。

「んんっ……」

 雪で視界が確保できない状況だから酪農施設建設も中止。

「あふぅっ……」

 あ、木材の確保はやらせました。ぐでるエルフ種連中叩き起こして。

「んふぅぅ……」

 そのかわり、俺も仕事……してるフリしてたけど。

 蒸溜所にいました。はい。あそこ暖かいからです。暖かいってより、暑いけど。後は、ペロネールズが暇を持て余してペンデリンと何かしでかさないか、製作小屋で監視とか。

 送電用高圧トランス作りかけてたからな~ 危ない危ない。

 実験程度だったら、春になったらやらせてやると約束して、とりあえず中断させた。

「ふぁぁ……気持ちいい……です」

 で、今何しているかと言うと……


 ルッカ・アードナムの翼の付け根を掻いてます。


「そんなに気持ちいいの?」

「はい、羽の生え際が特に……少しくすぐったくはあるんですけど。」


 あ、何となく分かるかも。

 人間も髪の生え際って他人に触られるとちょっと気持ちよかったりするしね。襟足とか。

 ちなみに、ルッカ・アードナムを正面から抱きかかえる形でやってます。

 あ、コタツに入りながら。

 天翼族って、翼人族と違ってわりかし肉感的な外観してる人が多いんだけど、ルッカ・アードナムはスレンダーなんだよね。うん、俺の性癖あからさまだな。

 ちなみに自室ではなかったりする。周囲から生暖かい目で見られてます。主に獣人族と翼人族と天翼族の。

 だってエルフ種とデミ・ドワーフ共はコタツでぐでぐでだもん。

 おかげでペロネールズには“コタツの増産”と“発電機の改良の検討”という仕事を与えられた。これで監視のないところで暴走する危険はないはず。

 というわけで、のんびりルッカ・アードナムとイチャイチャできます。

 いやさ、ルッカ・アードナムって天翼族から嫁を出すってんで急に嫁になったじゃない。

 当時はグランマリアさんの指揮下だったし、義務感的なところから名乗り出たんじゃないのかなーと思ってたんだけど……


「んー……」


 見事に杞憂でした。

 今、キスされました。

 ディープくないけど、思いっきり情熱的に。


「んー、ルッカ・アードナムはいつから俺の事こんなに好きになったの?」

「今ぐらい好きになったのは……結婚式のときからでしょうか? 宣誓の儀式で……」

 あ、そういうこともあるのか。

 だからやたらキス魔なんだな。

「ってことは、最初はやっぱり、天翼族の義務からっていう感じで?」

「はい……その……グランマリア隊長はああ言う方でしたし……」

 あーうん、俺、ここにいるほとんどの期間、ずーっとあの人のこと堅物だと思ってたからねー。砕けた物言いができないわけじゃないのは最後に知ったけど、それでも頑固で、レアやストラト・アイラを上回って真面目なのは事実だし。

「あっ、でも……」

 多分、俺が、表情を「そっか……」って感じにするより早かったと思う。

「抜け駆けする気が無かったと言えば嘘になるかも、です」

「おいこら」

 衆人環視の場所で言っていいことか、それ。

「でも結婚式の儀式でキスされて、そこからはもう、何ていうか……きちゃいまして」

「来たって?」

「その、私披露宴で立ったままイk……」

「わーっ、わーっ、わーっ」

 年齢制限かけてないんだから、ここまで、ここまで。

 メタいこと抜きにしても、ホールのコタツ座敷で個室じゃないんだから、真っ赤に恥じらいながらエロワードとか禁止。

 そんなの見ていいの俺だけ!

 領主権限だ、なんか文句あるか。

 特にそこの残念そうにしているレアさんよ? あなたたまに自分も嫁だってこと忘れてません? 鳴かすぞこら。とりあえず今夜、ルッカ・アードナムの次に。

 なんか勘違いされてるような気もするけど、俺はレアもきっちり好きだぞ。

 どこぞのヘタレ不幸体質(右手に幻想殺し持ってない方)やヘタレ勇者(ファンタジー系スーパーロボット呼べる方)と違って、逃げ回る気もないからな?

 嫁の中では割合ムッチリしてて、ロリとも言えないけど胸もほどほどなのがたまらない……げふんげふん。

 なぜげふんげふんなのか。

 今はルッカ・アードナムを可愛がるって決めてるからだ。

「あのー、ルッカ・アードナムさん?」

「ルッカでいいですよ。長ったらしいでしょう?」

 お、先に言われてしまった。

「私もナオ様って略してますし、おあいこです」

 そういう考え方もありか、って……


「んー……」


 またキスされました。

 まぁ、好きにさせてるし、嫌じゃないっていうかされたいけど。

 なんだろうこのルッカのキステクは。ディープくないのに情熱を感じさせる吸い方がたまらない。


 あ、ちなみにストラト・アイラさんの場合は俺が好きでストラト・アイラって呼ぶことにしてるんだよね。

 だって“成層圏のアイラ”だよ? かっこいいわ。翼人族の中でも戦士気質らしいストラト・アイラっぽい名前。こっちで英語の意味があるとは思えないけど。


「ところでルッカさんや?」

「はい、なんでしょう?」

「さっきから当たってるんですがねぇ」

「当ててるんです」

 だろうなぁ……

 そう言って抱きついてくるし。

「グランマリアさんには聞きそびれてたけど、天翼族って、アッパーの下着ってあるの?」

 翼人族にはある。

 なんか前掛けみたいな感じで、背中からクロッチ部分のないレオタードみたいなすげぇエロいの。

 やっぱり突起が目立っちゃうの防止が優先してるんだが、一応カップをホールドする紐も付いてる。翼の邪魔にならない程度に。

「えっと……翼人族と同じの使っています、で通りますか?」

「あ、わかるわかる」

 ここに来たのは翼人族の方が先だったからな。ルッカもそういう意図で言ったんだろう。

 実際に調達できた時期ってのは、考えるとあまり変わらなかったんだがな。ノルアルトの暫定領になってからだから。

 ……ソプラントに、わざと焼玉エンジンの図面でも渡してやろうか。

 いくら焼玉エンジンが工作精度や素材技術が低くてもいいって言っても、近代製鉄による鋼と、本来なら旋盤程度の工作技術は必要。

 ドワーフ種なら旋盤の機械なくてもある程度は加工してみせる。

 鋳造はダークエルフが得意としている。石材の型をつくれるからな。

 鋼はそもそも、デミ・ドワーフ鋼ならストレートにそれに耐えられる。

 だが、それができるドワーフ種やエルフ種を奴隷労働の力としか思ってないソプラントに、図面が渡ったところで、油まみれにしてドカンがオチだからな。

 特にクランクシャフトなんて絶対作れない。

 ひょっとしたらソプラントでも奴隷じゃない非人間種もいるのかも知れないけど、複数の種族の合わせ技が必要だからな。無理無理。

 あー、でも、そのためにまた奴隷狩りをする可能性があるのか。それを考えるとやめといたほうが無難だな。

 このあたりの技術は、それこそノルアルトがソプラント国内を監視できるくらいの勢いで信用を“売ら”ないと無理。ま、主権なにそれな時代だから、それでもいいってんなら考えるけどな。主権国家なんて第二次世界大戦後の感覚だし、それにしたってアメリカがジャイアニズムで決めてるところがある。国連本部はジュネーブじゃなくてニューヨークだしな。


「にしても……それなら、見てみたかったなぁ、ルッカの下着姿……」

 突然引き戻すのか、俺よ。

「あはは……今までお見せしたことありませんでしたね」

 ルッカはそう言って苦笑して言ってから、

「では……今夜の夜伽の時間にでも……」

 と、耳元で囁いてくる。

 おおぅ、内容的にも感覚的にもムスコに悪いぜ。

「そうか、よーし、じゃあ、今は……これだ!」

「そ、それは!」

 ふっふっふ、この前グランマリア領に行った時に調達しておいたのだよ。天翼族や翼人族が翼の手入れに使うってブラシをな!

 そう、本来ならノルアルト正規軍のルッカにとっては使い慣れた品だろう。だが……

「ふぁぁぁっ、それで、それで付け根をなんて……っ!!」

「痛いか?」

「いえ……気持ちい、です……」

「じゃあ、もっとやるぞ」

「はい、お願いします……」

 付け根は自分じゃなかなかできないからな! まして他人の手の動きなら気持ちいいだろう! はーっはっは…………


 何してんだろ、俺。

「全力でラブラブですねー、いいですねー、微笑ましいですねー」

 おい、何こたつでぐでりながら生暖かく、ではなく暖かく見守ってるんだレアさんよ。


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