もしかしたら天才じゃないかと。え、天災?
小僧さんの学校で何か、ユニバーサルデザインのアイディアを募集しているのだそうです。
そんな話を聞いてすぐ、思いついたのがこれ。
(某青いロボの口調で)
「どこでも横断歩道~~~」
まあ、聞いて下さいな。
大きな車道を渡りたいと思った人がおります。
お年よりとか、お子さんとか、ベビーカーとか、車椅子でもいいんですが。
その人が路肩で取り出したのは、ん? 懐中電灯? 今どきだと腕につけた某リンゴ的な腕時計風の何かとか?
路肩でそれをスイッチ・オン。すると……
その場に『バーチャル・横断歩道』が出現するのです!
もちろん、道路交通法に順守しているので、出せる場所には限りあり。
それでも、今まで横断歩道がいくつも設置されていたような箇所では、最大の威力を発揮するであろう、と発案者なる私は鼻息が荒いのでした。
様々な状況を家人から問われても、すぐに対応策は出ますので。
例えば、ずらりと何人も路肩に並んで『横断歩道出現』の魔術を行使しようとしている輩がいる場合には、早いもの勝ちという考えで
「すでにシステム利用中の歩行者あり。あと○○分お待ちください」
みたいに、もちろん時間差の対応も、ありですな。
それでも、今まで、横断歩道がないために無理やり車道を渡ろうとして、ひやりとした方々には朗報なのでは、と少し思いましたよ。
そしてこのシステムには更に新しい機能が追加されておりまして。
自動運転システムがついた車は、このバーチャル横断歩道に対応して、数十メートル先でバーチャル横断歩道を感知した場合には、自動ブレーキがかかる、というオマケつき。
これだったら、いくらセコいおまわりさんでも取り締まることができませんわ。ひひひ。
……と、ここまで家人に得意げに話してきかせたところ、家人の反応は一様にうすーーー、ってな感じでして。
「まあ、そのシステムが万が一普及したらさ」
はあ、一応、認めてくれるのか?
「かなり……人死には、出そうだよね」
は? どんな状況で? と訊くに
「自動ブレーキの車の後ろから、自動ブレーキ未対応の車がぶつかって両方前に飛び出して、歩行者をはねる、とかさー、他にも」
はいはいはい。
ご意見は一応、伺っておきましょう。
それでも私の銅像は必ずどこかに建つだろうな。
『限りない犠牲者の屍の上に築かれた』
という、碑銘とともにね。
はい、おしまい!