第六話、豚骨ラーメン売ってみよー
アリアとセレシスと共にオーク骨ラーメンを売るため、商人ギルドに行くことにする。
カランッカランッと商人ギルドのドアについているベルが鳴る。
目の前には、受付が有り赤毛の受付嬢がいる。
「どのようなご用件でしょうか?ってセレシスさんじゃないですか!」
そう、赤毛の受付嬢はこの町に来た時にバックをひったくられた赤毛の女性だったのだ。
「セレシスさん!実は捜してたんです。お礼がしたくて!これどうぞ!!」
「え?」
アリアはセレシスの脇腹を肘でつつきつつ、問いただし、セレシスが答えた。
「...どういう事よ!」
「いやいや、男にバックをひったくられてたのでついつい...」
「はぁ...」
アリアは大きくため息をつくが赤毛の女性が声をかけてくる。
「そういえば!私はセレシスさんのお名前を知っているのに、セレシスさんが私の名前を知らないことは不公平ですね!私は、商人ギルドの受付嬢をしているセリナと言います!!」
「ああ、よろしくお願いします。こちらのチカさんを商人ギルドに登録したいのですが...」
「かしこまりました!」
そういってセリナは商人ギルドの奥に入っていき、紙を持ってくる。
「そちらの方がチカさんですね?」
「そうばい!!」
「身分の証明となるものはお持ちでしょうか?」
この町に入るときにセレシスに貰った冒険者カードを提示する。
「Fランク冒険者のチカさんですね!了解いたしました!」
セリナは慌ただしい様子で奥に向かっていき、戻ってくる。
「完成いたしました。他に、要件はございませんか?」
「屋台開きたい、っちゃけどどげんすればよかっちゃろっか?」
「えっと...えっと...屋台を開きたいんですね?」
「そうですよ。どうすればいいのかと言っています。」
セリナはセレシスが助け船を出してくれた時、目がキラキラしている。
なぜこんなにモテるのだろうか?吊り橋効果かな?...いや、セレシスは顔と料理の腕前だけは良かったし、顔と料理の腕前だけは...。中身は知らないが。だが困るな。居なくなっては。私が異世界人と話すと高確率で疑問の表情を浮かべるのだ。だがしかしそこにセレシスがいればすぐに翻訳してくれるのだ。実に便利である。
「はい!ひと月、橋の上の屋台では金貨一枚と普通の屋台では銀貨30枚。小道の屋台では銀貨10枚です。」
「これでよかね?」
商人ギルドは行くためには途中に橋がある。多くの商人が橋の上で露店出してした。大通りに橋があるため、賑わっているため高く、客を集めたいならここは渋る必要もない。
チカは金貨一枚をテーブルの上に出した。
「はい。お受け取り致しました。これが許可証です。そしてこれが屋台の場所です。火を起こしたい時には移動可能な釜戸が近くにありますので、それをお使いください。」
セリナから受け取った許可証は鉄製みたいで橋の絵が描かれている。屋台の場所は簡易の図で示されている。
「ありがと!」
「ご武運をお祈り申し上げます。」
チカたちはもうここには用はないので去ろうとする。
「セレシスさーん!!またお会いしましょうねー!!」
と、セリナは商人ギルド中に響き渡る声で言った。
「くそ!セリナちゃんが!!」
「リア充爆発しろ」
「まさか。我が町のミスコンテストで選ばれたセリナちゃんが!!」
「ッチ!」
「既に両手に花の状態なのによー!」
っと、周りから聞こえてくるが、チカたちは聞かないことにした。
商人ギルドから出る。
「肉食系はばりえずかね」
「ほんとに勘弁してほしいですよ...。私はこれでも1254歳なのでお爺ちゃんが孫を見るかようでしたが。ああ、チカさんは私にとってのアイドル的存在ですよ!」
「...」
「はあ...こっちが勘弁してほしいわよ...」
あの子、私と歳変わらなそうなのにこの違いとは...。そもそも、お爺ちゃんがアイドル応援してたら引くと思う....。
そして、橋の露店の準備を始める。
「大きか鍋。あとお椀。それとお箸...。いやフォークでよかよね。いや汁も楽しんで欲しいけん。レンゲ...じゃなくてスプーンの方がよかね!」
「釜戸は使っていいってセリナさんが言っていたので、私持って来ますよ」
「しょうがないわね。私も行くわ!」
っと準備は着々と進んでいく。
「オーク骨ラーメンって銀貨一枚ぐらいでよかよね。」
「そうですね。まあ高かったら下げればいいだけですし、それで行きましょう。」
早速客引きをせねば!!
「豚骨ラーメン、ばりうまかよー!!」
そして豚骨ラーメンのスープを煮炊きさせ、香りを漂らせてた。客引きはバッチリだ。するとこってりした見慣れない匂いに客足が徐々に増えていった。
「うまいっ!」
「こんな食べ物初めて!」
「実に濃厚なスープ!!」
と好評なようだ。良かったこの地の人に味が合ってくれて。海が近くにあるため、味があっさりな魚介系が多いと思って不安だったのだ。
「麺が切れてしまったけん。ここで作った方がよか?」
「止めといたほうがいいと思いますよ。下級異能を持ってるだけですごいんですから」
「じゃあ、閉めといた方がよかね。今日はもうここまでたい~!!」
千香が大声でいい、店を閉めてる時に一人話しかけてきたので振り返る。
「すごい繁盛してたね!次はいつ開けるの?」
ほかの人とは違い身なりが良い茶髪の青年が話しかけてきた。
「ええっと10時...」
「ああ。5刻ぐらいですかね。」
千香はこの世界の時間のことが分からないため、すぐにセレシスがアシストに入った。
「ああ、分かったよ!」
ッと軽く返し茶髪の青年は帰っていった。のでセレシスが時間の説明をしてくれる
「この世界では、一時間を半刻。二時間を1刻というんですよ。そして一日12刻あります。これは地球と変わりませんね。一時間以下は大体人々に伝わってないのでいいでしょう。さて今日はひと仕事やったのでおいしいもの沢山食べましょう!たしかにチカさんもお酒は飲めるはずですよ」
「二十歳じゃないとよ?」
「ここは、異世界ですよ?そんな法律はありませんよ。」
「そうわよ。特に禁止されてないわね」
「とりあえずいきましょう!」
「飲んでよかとね...罪悪感があるっちゃけど...」
「とりあえずいきましょう!」
っと連れていくセレシスだが、彼はこのあと後悔したのだった。
「いいやげんにゅっさあい(翻訳不可)!!」
「...」
「セレシスったらも~」
「うぃいっつもぉ、うぃいいっちょおおぉんふぃとのふぁあしふぃいってくぅれにゃーしぃい!!(翻訳不可)」
「...」
「ふふふっ」
「うぃいい。よぉおおったぇっとお(翻訳不可)?」
「...もう行きますよ!!チカさん!アリアさん!からこれもう五時間もここで飲んでるんですよ!!」
そしてセレシスは誓った。チカには酒はもう飲ませるなと。
色々あり、しばらく投稿が出来ませんでした。m(__)m




