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第二十九話、猫耳はまったく最高だぜ。

昼食を食べた後....。


「ふぅ...。焼きそばのソース....どうやったとよ?」

「いやぁ...街に出る前に作って...今日まで寝かしてたんですよ。本当はキャベツっぽい野菜があったらお好み焼きが出来たのですが...」

「っく!どっかなかかねえ...キャベツ...。」


チカは昼食を食べ終わった後にこのソースを旅で作ってるの見かけなかったのでセレシスに聞いた。

そしてお好み焼きも材料さえあれば作れることを知り、材料が無いことを悔やんだ。


「違うけど、ジャガイモならシークラドで見たわよ。」


悔しがってるチカにアリアが言った。


「ジャガイモあると!?ポテトチップス作れると!?」

「残念ながら、買ってきてないわね...」

「くっ!なんで買ってくれんやったと~!」


アリアが言った言葉にチカが反応するがどうやら買ってきていないらしい。


「だけど、これから行く町、クスラが名産地ってきいたわよ」

「ほんと!?それはもう、さっさと行くしかなかね!!」

「大丈夫わよ、そんなに急がなくても馬車は動いてるわよ。」

「ぬぅ...はよ行きたかー...。」


再度、アリアの言葉にチカが反応し、急かしてくるチカをアリアがなだめる。


「あ。そういや、思い付いたっちゃけど....」


チカはパッと思い付いた事をアリアの耳元に近づき話す。


「まず、力そのものは再現しきると?」

「出来るわけないわよ、その力を出す出力源の筋肉はどうやるのよ?」


チカの異能、再現について、アリアに話す。


「じゃあ、その筋肉を再現すれば?」

「無理だわ…。体が耐えきれるはずないわ。」

「じゃあ、体丸ごと変えればいいっちゃ無いと?」

「その体の材料はどうするのよ?」

「そいつを材料にすればよかっちゃないと?」

「そいつを殺す必要があるし、体に負荷がかかって最悪死ぬんじゃない?」

「っく。それは難しかね...」

「とりあえず止めなさい。力より命が大事よ。」


アリアの言葉により、チカが考えこむ。さらに追加で真剣な声でチカを止める。


再現の異能で物...物質を作る時は材料を有していなければ、能力を使う事の出来ない。

それは生命体の体も同じ....体を作る時に材料が必要。体の組織は個体により変わり、ほぼ絶対と言っていいほど別の物での再現は再現不可である。

だがしかしその個体、本人の死体を材料のすれば、再現が可能である。

再現は出来る。だが元の体に負荷が掛かり、最悪死に至るだろう。


「じゃあ...異能を再現はしきるっちゃろ?」

「うん。出来るはずよ。」

「じゃあエルドの異能を再現しきるっちゃなか?」

「いけるわね。だけど人の目もあるから普通じゃ使えないわね。」

「くっ!こんな時に人の目が...」


アリアへの質問の返事を聞き、チカは仲間と護衛を連れていたことを後悔したのだった。


「とりあえず、異能は再現出来るからより多くの異能を見ましょ...」

「じゃあ、まだ見とらんミアルの念話とかどうなん?」

「いいわね。」


アリアの言葉により、再現の異能で再現出来る異能を増やすため、ミアルの異能、念話を見ることにする。


「どうすれば、使ってくれるかしら…」

「セレシスのレシピチラつかせれば食いつくっちゃなか?」

「アンタ、それエグいわよ...。まあ、使うわよ!エグいけど...」


そしてチラつかせる事をセレシスに言うことにする。


「セレシス、ミアルちゃんに異能を使わせるため、レシピが欲しいんだけどあるかしら…?」

「え?...........ああ、なるほど....。」


アリアの説明の少ない言葉でアリアの考えを納得し、アリアの考えを答える。


「猫耳少女の真剣な時の猫耳の位置を把握したいんですね!?」

「ちがぁ!うっ!わっ!よっ!」


セレシスの言葉にアリアが小声で怒る。そしてセレシスに説明し正しく納得させる。


「なるほど...。じゃあ醤油ラーメン焼きそば....シーフード焼きそばのレシピにしましょうかね...」

「!?シークラドに帰りたくなったっちゃけど!?」

「やめなさいよ....それならいくらでも作るわよ!......セレシスが...。」


セレシスの言葉にチカがUターン宣言するがアリアに止められる。その後、アリアが小声で付け加えたのだった。


「コホンッ........ミアルさん、ミアルさん!」

「うにゃ....は!?.......なんですか?」


ミアルは寝かけていた意識を覚醒させセレシスの話を聞く。


「かわいi....じゃなくて.....エルドさんにレシピ届けて欲しいですよ。この紙ですね!後、利益はいつも道理で!!」

「はい。分かりました!」


何かを言いかけた事を訂正し要件を言う。


「お坊ちゃまの声が久しぶりに....いや、会いたいとかそうじゃにゃくって....」


と言いつつ、正座し目を瞑り、瞑想する。

どうやら、連絡される側と違い、話が出来るようだ。ちょっと念話の意味が違うと思うが、そこら辺は気にしない事にする。

しばらくして、ミアルが聞き取れない声でボソボソッと呟いた。

レシピの内容を度々片目を開け確認しながら報告をしているようだ。


「はい!終わりましたよ」


両目がパッと開き、ニコニコとした表情で正座をやめて、元の座り方に戻し連絡が終わったことを知らせる。


「うん。バッチリやね!」

「じゃあいいわね」


アリアとチカが耳元で話し合う。


「真剣な時のピシッとした猫耳も良かったですが徐々にふにゃふにゃになっていく表情と猫耳が最高でした!!」

「........」

「アイタッ!?足踏まないで下さいよ!?」


セレシスの説明を聞きアリアが無言でセレシスの足を踏むのだった。


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