表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
26/42

第二十六話、騎士との合流

盗賊討伐し処理した後、馬車は目的地に向けて、走り出す。


「さて、今日の昼ごはんは今朝作ったサンドウィッチです」

「いやいや、あんなエグいモノ見せたら食べる気失せるわよ!」

「そうですそうです!」


セレシスが昼ごはんを食べようと宣言しサンドウィッチを出すがアリアが反論し、それをミアルが便乗する。


「確かにタイミング悪かったですね...でも」


セレシスはそういい、チカの方を見る。


「もぐもぐ、ふぇっ?」

「もぐもぐ...」


そこには、ガッツリと食べているチカ、それと馬車の御者をしながら、食べているドミニクが居たのだった。


「...アンタ達正気なの?」

「全然いけるっちゃけど?」

「ご飯は食える時に食っとくデス」

「....はぁ.....」


アリアの質問にチカとドミニクが答え、それにアリアが溜め息を付いた。


「早くしないと無くなりますよ?」



セレシスの言葉にアリアとミアルがサンドウィッチの方を見ると既に三分の一まで減っており、慌ててアリアとミアルは食べ始めるのだった。

それから数分立ちサンドウィッチが消滅する。


「チカちゃん.....8割食べてなかった?」

「......食べてなかよ」


アリアが聞いてくるがチカはそっぽを向き、数秒沈黙し食べて無いと答えるのだった。


昼食を終える中も馬車は動き続ける。すると後から何かが走ってくる音が聞こえる。


「アレ、馬と人?がこっちに向かって来とるね,。」

「あれですか。騎士の様ですね。あの装備....シークラドからでは無いでしょうか?」


パカラッパカラッ!っと音を立て馬に乗った騎士が三騎やって来る。

ドミニクは馬車を止め、騎士を待ち騎士が追い付く。


「領主の馬車なので狙われやすいから追い掛けてきたんだが…無事か?」

「あ、グリード」


騎士が止まり、先頭に居た1人が話しかけて来る。その騎士はグリードだった。


「まあ、盗賊に襲われましたが無事です。」

「なに!?.....まあ、ショウを倒したチカならば余裕か。」


セレシスの言葉にグリードが驚くがすぐさま納得した。


「とりあえず、この旅の護衛を領主の息子から頼まれたので同行する。」

「護衛をさせて頂く、クラウスです」

「同じく、ミシェルです」


グリードがそう宣言し護衛して貰えることになった。

クラウスはヘルムで見えなかったが、休憩時見ることができ、青髪の真面目そうなグリードより年が少し低そうな好青年だった。

ミシェルはヘルムを被っていたが、鎧の形状と高い女性らしい声でわかる。

ブロンドヘヤーでクラウスと同じ年齢ぐらいだ。

馬車の横に馬に乗った騎士が並走する。


「セレシス、次の町ってどのぐらいで着くと?」

「そうですねぇ.....ドミニクさんが言っていた通りならあと2日ぐらいですかね」

「うん、合ってるデス。」


セレシスに後どのくらいで着くかとチカが聞きセレシスが答えるとそれにドミニクが言う。


「まだそれくらいあるっちゃね。じゃあ暇やね…。そうだ!アリア、魔法の練習せん。」

「でも、チカちゃん。結構強くなってるからしなくていいんじゃない?」


チカは時間を把握し、暇だな〜っと思い思い出したかの様に魔法の練習をする事をアリアに言う。

アリアは本を読んでおり、面倒くさそうに返す。


「いやいや、暇やしやろうよ」

「......分かったわよ」


だが、チカにそれが通じ無かったのでアリアは少し考え込んで 結局やる事にする。


「ちょっと逆側に行ってくれん?」

「あ、はい分かりました」


馬車の左側を並走していたクラウスにチカが指示し右側に移動してもらい馬車を走らせながら、魔法の練習をする事にする。


「じゃあ、どんな魔法撃てばよかっちゃろうか?」

「そうわね....火力メインとかどうかしら?」

「そうやね!それが良かね!」


チカは考える、闇と光で何が出来るか...。闇は....ブラックホール?だけど原理知らないし、光....は...?レーザーとかならいけそうだ。


「レーザーとかどうなん?」

「それ絶対地面に向けて撃ちなさいよ!?怖いから!?」

「分かっとるよー」


放つ魔法は光属性魔法でレーザーを放つ。クラーケンの時とは違い太陽光を集めるのではなく、光属性魔法で出した光を凝縮させる。

チカは集中し、地面に手の平を向ける。

そしてチカの手に光が集まる。その瞬間、チカから伸びる、光の柱が地面を貫く。

すると...ジュッ!ジュジュジュッ!!!っと地面が焼ける音が聞こえ、焼けた匂いが漂う。

やがてチカの手の平から出た光の柱は途切れる。


「見た目が派手わね」

「そうやけど表面しか焼けとらんし火力なか。」


チカはそういい、もう1度手の平を地面に向ける。

するとさっきと違いそこから一本の糸のような光の柱が伸びる。

ジュッジュッジュッジュッっとさっきより静かな音を立てる。馬車に乗りながら移動してる為1本の線が引かれる。それは10cm程の深さまで穴が空いている。

そして光の柱が途切れる。


「やっぱ、集中させとると火力よくなっとるね!」

「アンタそれ.....人に撃たないでね?悲惨な事になるから」

「うんうん、分かっとる....よ....。」


アリアと話してるチカは急に倒れ込み気絶する。


「魔力を多く使う魔法使ったから魔素使い切って気絶したのね。」

「いや、それ狙ってやってませんでしたか?だるいからって」

「...何のことかしら?」


急に倒れたチカに向けてアリアが呟いたががセレシスがアリアに向けて言うがアリアは恍けるのだった。

遅れてすいませぬ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ