第二十三話、旅の二日目!
ミアルが馬車から下りてきてご飯を食べた後、明日朝早く出発するそうなのでササッと片付けて寝る。
パンをのせてた皿は葉っぱなので捨てて、スープが入っていたのは葉っぱで拭き取り、軽く水洗いする。
「もうササッと寝ましょ。朝は早く起きないと行けないわ」
「では、寝床の準備しますよ。」
セレシスは木の付近に布と毛布を敷き始める。
「すごい早かなか?」
「夜になったら基本することが無いから仕方ないのよ。じゃあ、セレシス。1人で見張り、よろしくね。」
「ええっ!?」
アリアはチカの言葉に応答した後、セレシスに頼むがセレシスが嫌そうな顔をする。
「男1人しか仕方ないわよ」
「男が見張り固定なんですか!?」
「セレシスしか頼れる人がおらんっちゃん。やってくれん|と?」
「ふにゃー」
「ワタシは先寝ますデス。」
っとセレシスを応援する言葉を言う女性陣。後半はいなかった。
「しょうがないですね!」
それに応えるようにセレシスが快く、受ける事にしたようだ。
「チョロいわね...。ふぁあ〜.......もう、寝ましょ。」
アリアがボソッと何かを言った後、欠伸をして寝床に向かった。
「ちょっとっ!今さっき何か言ってましたよね!?」
「セレシスうるさか、寝れんっちゃけど。」
「ああ、すいません。って、みんな寝るのはや!?」
セレシスがアリアの声に反応してる時、皆各自で寝床に入っていった。馬車に二人寝転げれるのでドミニクとミアルがそこで寝る。ドミニクは大の字、ミアルは丸くなって眠って行った。
チカとアリアは木の近くに敷いた布と毛布に転がる。チカは毛布の端ギリギリで寝て、アリアはチカが居ない方の端より体一個分ぐらい隙間を開けて寝た。
「もう寝てしましましたか...。早いですね。」
セレシスはチカ達女性陣の様子を見つつ焚き火の絶やすことなく枝を入れていく。
「やはり、ここは起きてる者の特権。寝顔を見るしかありません。」
セレシスは寝てる皆に近寄っていく。
「チカさんは...毛布に包まって顔が見えないし、アリアさんはうつ伏せになって見えないし....やはり見張りは損しか無いのでは?馬車組を見ていきましょう。」
馬車に近付いていく。すると可愛い寝息....では無く、ドミニクさんのいびきが...
「うっ!.....やっぱり損しか無いですよ!」
ミアルの方を向くとやはり丸まっており、顔が見えない。
「やっぱりです。.....起きてる者の特権が....」
っとセレシスはぼやきながら焚き火に枝を焼べていき、夜が更けていくのだった。
早朝。セレシスが徹夜し、見張りした後の皆を起こすが皆、朝に弱く機嫌が悪い。
「朝ですよ〜。起きてくださーい!」
「眠いわ…後30分。」
「眠か...後2時間...。」
セレシスは有効打を与えるため、あることを言う。
「昨日の夜、高かったけど香辛料集めてカレー作りましたよ!!後、土属性魔法で釜戸作ってナンを作っておきました。」
「カレー!?」
セレシスの言葉にチカが反応する。
セレシスは昨日、ちょっと離れたところに移動して、香辛料を調合してカレーの具と混ぜてカレーを作ったのだった。しかも、徹夜中の有り余る時間で異能を隠すために言った土属性魔法が使えないこともないので頑張って釜戸を作り、ナンの生地を練りナンを作るのだった。
「これですね。」
セレシスが蓋のしてある鍋を出し、蓋を開ける。
「すごかー!」
蓋を開けるとふんわりとした湯気の後に、スパイシーなザ・カレーと言っても過言ではない再現度のカレーの香ばしい匂いが付近に漂う。
「スンッ、スンスンッ」
ミアルがどうやら匂いを嗅ぎつけて来たようだ。猫耳なのに犬っぽいように見えるがどちらも獣なので人間よりは嗅覚が高いだろうか
「はっ!なんでこんなところにいるんですか!?」
どうやら、町から出てきて記憶がないようだ。
「もぐもぐ。うまか〜!!」
「それは作ってよかったです!」
ミアルの発言は無視され、カレーとナンが美味しいという話に変わる。
「話聞いて下さい!!」
ミアルが真剣な表情で答えるのをチカが返答する。
「ミアルちゃんを飼っとっていいって、エルド君が言っとったから連れてきた|とよ〜」
「お、お坊ちゃまぁー....」
チカの言葉を真に受けしょんぼりしたミアルだったがアリアに聞いたところ、連絡役として付いていくことになっている。って言ったので嘘が発覚しミアルが激おこになったのだった。
荷物を馬車に積み出発するが馬車内では....
「ミアルちゃんもふもふしてよかよね!!」
「駄目です!!!」
「昨日はバリもふもふしまくっとったのになんで今日は駄目と?...」
「ふ、ふぇ!?人が無抵抗な時に何してくれてるんですか!!」
っと昨日と違い、ミアルがモフらせてくれなかったので今日は無理やりモフろうと思います。
その様子を見ていたセレシスは...
「くっ!!寝れない!!」
欲望と欲望がたたかっているのだった。




