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クラシックメモリーズ  作者: たろたろソース
4/12

日常

あれから年月が経ち、今の俺は高校生だ。

しかも音楽とは全く関係のない空手部に所属していた。


それは何故かと言うと、

護身用と体力を付ける為だ



あれから衣和とは仲良くなり度々遊んだり二重演奏を良く組んでやったりもした。その度に優勝してまた1番取れたねっと言い合い笑ったものだ。

当時の俺は天才ヴァイオリニストとして活躍していた

天才ピアニストと天才ヴァイオリニストが二重演奏すれは

言わなくても結果は分かる

俺は元々ヴァイオリンには直ぐ教わったものを覚えてしまって少々つまらなかった



小学校に上がり

衣和が段々と俺への執着が強くなった

例えば俺が他の子達と喋っていると、相手との会話を終えた瞬間衣和から呼び出されて

アイツ誰、何で喋ってるの?、等と言って正直ウザくて引いた。


それでもめげず俺はクラスの子と話をして衣和がそれを見て俺がそのクラスの子の悪口を言っていたという"デマ"を流された

実際は何も言ってないのにわざとだ。それほど俺が気にくわないらしい


そのお陰で友達も小学校高学年の頃には離れていった。だから、一人だった。寂しかった。


なのに俺と比べて

衣和は元々人望も厚く、優しく、容姿端麗という事で人気があった。意味がわからない。


アイツは何もかも揃っているというのに…本当は性格悪いのに


衣和曰く、アイツらウザイしつこい何で俺だけ。消えれば良いのにって良く俺に毒吐いてたな。

いやいや、お前も負けてないからな?って言ってやりたいよ全く


衣和の家は日本最大の会社を担うグループだった。

いわゆる御曹司。次期当主。というとんでもない人間

アイツとまた会ったらなにされるか…怖い


そのクラスからの無視や教科書を無くされたり体育着を切り刻んでいたり小学校から中学までいじめはエスカレートしていった。

そのいじめの元は衣和くんと一緒で羨ましい 恨めしい たかがヴァイオリン弾けるだけでと言葉の暴力も毎日の様に合った。


おまけに、俺の家は一般家庭だがみんなとは違った。

俺の母親は俺に暴力を振るっていた


母親は再婚してまた新しい父親と一緒になった。

ここまでは良い。だがその後に新しい父親との子供が作れなくなったのだ。それが気にくわないらしく俺に当たっていた。



父親は良く出張をして余り家に帰らなかった。父親事態は良い人何だけど助けを求めても仕事があるからで無理だろうと思い諦めた


そんなの知らない貴方の身体が悪いのだ俺には全く関係の無い事。


学校に行ったらいじめられ、家に帰ったら虐待を受け

もう嫌になった。ヴァイオリンも親も学校もその頃のたった一人の友達衣和も嫌になった


それを考えてから俺は無表情になった。笑わなくなった。



だから、アイツには黙って高校の進路を変えた。

もう、会いたくない二度と関わりたくない

華仙家とも。何も。平凡に生きていたい。



それほど思ってしまうのだ。

アイツとまた出会ってしまったら今度こそ自分の所に置いてまたいじめようと権力をフル活用して衣和と同じ高校に無理矢理入れさせられるんだろうと思うと悪感と憂鬱しさと苛立ちが出てきた。




何故そんなに俺に執着するのかが分からない本当にウザイ








だけどこれだけは守らなくては

俺のこの平穏な高校生ライフを――――




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