表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ネカフェの懲りない面々  作者: shian2011
3/3

【2nd customer】 セーラー服のまま、挿・れ・て

今回の話には性的な表現が含まれています。

性的な表現に嫌悪感を持たれる方は閲覧をご遠慮下さい。

R18のような内容ではないと著者は考えていますが、念のため、18歳未満の方も閲覧をご遠慮下さい。


本作品はコメディですので、もちろん、本文はアダルトな内容ではありません。


【セーラー服のまま、挿・れ・て】


 22時以降、18歳未満はネカフェに入れない。

 東京都の条例では23時だけど、22:59とかに来店されても扱いに困るので、22時でいいんだろう。


 制服着用の学生は22時前でも入店NG。

 学校指定ジャージや学校名入りの部活ジャージもNG。

 でも、少し前に流行った『制服風の私服』なら入店OK。

 ただし、見分けるのが難しいデザインもあるので、その場合はNGにしておくのが吉。

 

 

 22時を少し回った頃、一人の女性客が来た。

 提示された会員証をスキャンすると「18歳」と表示。

 年齢はセーフだ。

 でも、セーラー服を着ている。

 18歳=高校三年生なら、制服着用でお断りだけど……。

 その……セーラー服って、むかしの制服じゃないの?

 いまでもあるの???


 その女性客、ちょー判断に迷った。

 見た目はagehaモデルっぽくて、小悪魔系でプチエロい。

 高校生というより、キャバ嬢とかfz嬢(フーゾク嬢)っぽい。

 昔っぽいセーラー服を着ているところにギャップがあって、オヤジだったら萌えるのかも。

 こーゆーのをピンポイントで狙ったfz店もありそう。

 まあでも、fz嬢でなくても、こんなDQNなJKもフツーにいそう。

 女はメイクで全然変わっちゃうしな~。

 意外にスッピンはJKどころか、JC並みにロリ入ってるかも知れない。

 JK? fz嬢? どっちもアリだな。

 う~ん。



 着ているセーラー服も、ガッコの制服かfz店の制服なのか、ビミョーなライン。

 ガチでガッコ制服もありそうだし、ドンキのコスプレコーナーでも売ってそうだし。


 セーラー服のスカートは短めだけど、フツーにありそうな丈だ。

 目測でスカート丈30cmとか?

 でも、脚がすらりと長くて、膝上20cmくらいあって、ミニスカに見える。

 駅とかの階段の上にいたら、ちょー目のやり場に困りそう。

 

 セーラー服のジャケットの方は、裾が少し短くてヘソが見えそう……で見えない。

 絶妙(?)の長さだ。

 これも「短い」と言うよりも、その……胸が大きくて裾が持ち上がってしまっているみたい。

 ふくらみが服の上からでも分るくらいだし。


 っと、イヤイヤイヤ、違うから!

 そーゆーイヤラシイ目で見てるわけじゃないから!!

 純粋に、JKか否かとか、制服か私服かとか、入店させて良いかどうか判断しようとしているだけだから。

 ホントだよ~。

 ……確かに、エロいしカワイイなー、とは思ったけど。

 


 総評として、制服自体はフツーにガッコ制服でありそうなデザインだが、身体がエロいからJKというよりfz嬢っぽい

 服装と中身のギャップが大きいから、入店の可否に迷う

 う~ん。




 ちらりと、会員情報欄の生年月日を確認した。

 あ、まだ誕生日が来てなくて18歳か。

 今年19歳になる人だから、高校は卒業してる。

 あー、でも、留年とかしてれば現役JKもアリじゃん。

 う~ん。



 でも、迷ってても仕方ない。

『すでに卒業してて制服風の私服をシュミで着ている女性』とヤマを張ろう。

 その上で、僕=店員の対応は『制服JKにより入店拒否』とする。

 なぜなら、制服シュミの女性ならばリアルJKと間違えられても、怒りはしないハズ。

 もしかしたら喜ぶかも知れない。 

 ポジティブにそう信じよう、うん。


「申し訳ございません。制服ではご入店できません」


「え~っ。いーじゃん、入れてよ!」


「規則ですので……。着替えてからご来店下さいませ」


「え~」


 女性客はぷぅ~っと頬をふくらませた。

 カワイイなー、おいィ!

 小悪魔だよ、小悪魔降臨しちゃったよ!

 僕の萌えが顔に出ちゃったのか、女性客は急ににやりと笑った。

 そしてフロントのカウンターにもたれかかる。

 セーラー服に包まれた大きな胸が、カウンターの上にボヨンッと乗っかった。


「ねぇ~ん、制服のまま、挿・れ・て」


 ちょっ、え~っ!? 待ってぇぇぇ!!

 そんな、『制服のまま挿れて』だなんて!!!

 イヤイヤイヤ、落ち着け!

 女性客は『店に入れて』と言ってるだけで、『制服を着たままアレを挿れて』とか、そんなエロい話じゃない。

 ちょー思わせぶりな台詞と仕種だけれども!

 僕の思春期的脳内変換機能、頼むから止まってくれ!!


「ねぇ~ん、イイでしょ? ちょっとだけだからぁ」


 はわわわわわ~~~~~~~~~~~ん。

 ちょっとだけ挿れちゃおうかな~。

 ……ハッ、違う違う!

 字が違う……じゃなくて、いや字も違うんだけれども!

 店に入れちゃダメだって。

 23歳にしてエロ妄想暴走の僕の脳ミソもダメダメだけれども!!



 そのとき、店長がフロントへ来た。

 店長とセーラー服の女性客の目がばっちり合う。


「あ~っ、テンちゃん!」


「うわっ、レイちゃん!? なんでこんなトコに?」


 え? テンちゃん? レイちゃん? 

 え? 知り合い? 店長の?

 え? 『店』長だからテンちゃん?


 セーラー服の女性客はニコニコして手を振っている。


「お店がヒマだから、ちょっと寝ようかな~って思って」


「あー、そうなんだぁ。じゃあ、ボクが『いらっしゃいませ』言う番だね、あはははは」


 店長はそう言いながら、レジで女性客の入店処理を行った。


「ごゆっくりどうぞ~、あはははは」


 店長は鼻の下を伸ばしながら、女性客を店の中へ促した。

 女性客はにっこり笑い、コツコツとヒールを鳴らしながら、店の奥へと歩いていった。

 さらりさらりと流れるロングヘアと、ヒラヒラのミニスカの後ろ姿。

 僕がブラックバスだったら、魅力的なルアーにバクっと食いついてたと思う。

 

「伊藤くん、いまの客と入店でなんかあったの?」


 店長はじろりと僕を見た。


「え、いえ。あの、制服だったので入店拒否……」


「あぁ、そーゆーコトか。いまのはフーゾク店のコスプレ制服だからいいんだよ」


 あ~、fz嬢か~。

 深読みしないで挿れちゃえば……、じゃない、入れちゃえば良かったなぁ。


「まあ、アレだよ、伊藤くん? 都の青少年育成防止条例の改正案では、制服=18歳未満とみなすとあるんだ」


「はぁ……」


「その改正案が通れば、フーゾク店の制服コスプレも禁止になるかも知れない。制服コスで遊ぶなら今のうちだよ!」


 店長はヤラシー笑みを浮かべて、親指をグッと立てた。


 イヤイヤイヤ、僕を巻き込まないで下さい。

 てゆか、アンタ、そーゆーショミがあったんかい!

 30過ぎて結婚もしないで、そんな店でセーラー服と遊んでて、ホントに大丈夫か?

 まったく、テンちゃんにも困ったもんだ。

 でも、さっきの女性客となら……アリかも?

 

 デヘッ。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ