【2nd customer】 セーラー服のまま、挿・れ・て
今回の話には性的な表現が含まれています。
性的な表現に嫌悪感を持たれる方は閲覧をご遠慮下さい。
R18のような内容ではないと著者は考えていますが、念のため、18歳未満の方も閲覧をご遠慮下さい。
本作品はコメディですので、もちろん、本文はアダルトな内容ではありません。
【セーラー服のまま、挿・れ・て】
22時以降、18歳未満はネカフェに入れない。
東京都の条例では23時だけど、22:59とかに来店されても扱いに困るので、22時でいいんだろう。
制服着用の学生は22時前でも入店NG。
学校指定ジャージや学校名入りの部活ジャージもNG。
でも、少し前に流行った『制服風の私服』なら入店OK。
ただし、見分けるのが難しいデザインもあるので、その場合はNGにしておくのが吉。
22時を少し回った頃、一人の女性客が来た。
提示された会員証をスキャンすると「18歳」と表示。
年齢はセーフだ。
でも、セーラー服を着ている。
18歳=高校三年生なら、制服着用でお断りだけど……。
その……セーラー服って、むかしの制服じゃないの?
いまでもあるの???
その女性客、ちょー判断に迷った。
見た目はagehaモデルっぽくて、小悪魔系でプチエロい。
高校生というより、キャバ嬢とかfz嬢(フーゾク嬢)っぽい。
昔っぽいセーラー服を着ているところにギャップがあって、オヤジだったら萌えるのかも。
こーゆーのをピンポイントで狙ったfz店もありそう。
まあでも、fz嬢でなくても、こんなDQNなJKもフツーにいそう。
女はメイクで全然変わっちゃうしな~。
意外にスッピンはJKどころか、JC並みにロリ入ってるかも知れない。
JK? fz嬢? どっちもアリだな。
う~ん。
着ているセーラー服も、ガッコの制服かfz店の制服なのか、ビミョーなライン。
ガチでガッコ制服もありそうだし、ドンキのコスプレコーナーでも売ってそうだし。
セーラー服のスカートは短めだけど、フツーにありそうな丈だ。
目測でスカート丈30cmとか?
でも、脚がすらりと長くて、膝上20cmくらいあって、ミニスカに見える。
駅とかの階段の上にいたら、ちょー目のやり場に困りそう。
セーラー服のジャケットの方は、裾が少し短くてヘソが見えそう……で見えない。
絶妙(?)の長さだ。
これも「短い」と言うよりも、その……胸が大きくて裾が持ち上がってしまっているみたい。
ふくらみが服の上からでも分るくらいだし。
っと、イヤイヤイヤ、違うから!
そーゆーイヤラシイ目で見てるわけじゃないから!!
純粋に、JKか否かとか、制服か私服かとか、入店させて良いかどうか判断しようとしているだけだから。
ホントだよ~。
……確かに、エロいしカワイイなー、とは思ったけど。
総評として、制服自体はフツーにガッコ制服でありそうなデザインだが、身体がエロいからJKというよりfz嬢っぽい
服装と中身のギャップが大きいから、入店の可否に迷う
う~ん。
ちらりと、会員情報欄の生年月日を確認した。
あ、まだ誕生日が来てなくて18歳か。
今年19歳になる人だから、高校は卒業してる。
あー、でも、留年とかしてれば現役JKもアリじゃん。
う~ん。
でも、迷ってても仕方ない。
『すでに卒業してて制服風の私服をシュミで着ている女性』とヤマを張ろう。
その上で、僕=店員の対応は『制服JKにより入店拒否』とする。
なぜなら、制服シュミの女性ならばリアルJKと間違えられても、怒りはしないハズ。
もしかしたら喜ぶかも知れない。
ポジティブにそう信じよう、うん。
「申し訳ございません。制服ではご入店できません」
「え~っ。いーじゃん、入れてよ!」
「規則ですので……。着替えてからご来店下さいませ」
「え~」
女性客はぷぅ~っと頬をふくらませた。
カワイイなー、おいィ!
小悪魔だよ、小悪魔降臨しちゃったよ!
僕の萌えが顔に出ちゃったのか、女性客は急ににやりと笑った。
そしてフロントのカウンターにもたれかかる。
セーラー服に包まれた大きな胸が、カウンターの上にボヨンッと乗っかった。
「ねぇ~ん、制服のまま、挿・れ・て」
ちょっ、え~っ!? 待ってぇぇぇ!!
そんな、『制服のまま挿れて』だなんて!!!
イヤイヤイヤ、落ち着け!
女性客は『店に入れて』と言ってるだけで、『制服を着たままアレを挿れて』とか、そんなエロい話じゃない。
ちょー思わせぶりな台詞と仕種だけれども!
僕の思春期的脳内変換機能、頼むから止まってくれ!!
「ねぇ~ん、イイでしょ? ちょっとだけだからぁ」
はわわわわわ~~~~~~~~~~~ん。
ちょっとだけ挿れちゃおうかな~。
……ハッ、違う違う!
字が違う……じゃなくて、いや字も違うんだけれども!
店に入れちゃダメだって。
23歳にしてエロ妄想暴走の僕の脳ミソもダメダメだけれども!!
そのとき、店長がフロントへ来た。
店長とセーラー服の女性客の目がばっちり合う。
「あ~っ、テンちゃん!」
「うわっ、レイちゃん!? なんでこんなトコに?」
え? テンちゃん? レイちゃん?
え? 知り合い? 店長の?
え? 『店』長だからテンちゃん?
セーラー服の女性客はニコニコして手を振っている。
「お店がヒマだから、ちょっと寝ようかな~って思って」
「あー、そうなんだぁ。じゃあ、ボクが『いらっしゃいませ』言う番だね、あはははは」
店長はそう言いながら、レジで女性客の入店処理を行った。
「ごゆっくりどうぞ~、あはははは」
店長は鼻の下を伸ばしながら、女性客を店の中へ促した。
女性客はにっこり笑い、コツコツとヒールを鳴らしながら、店の奥へと歩いていった。
さらりさらりと流れるロングヘアと、ヒラヒラのミニスカの後ろ姿。
僕がブラックバスだったら、魅力的なルアーにバクっと食いついてたと思う。
「伊藤くん、いまの客と入店でなんかあったの?」
店長はじろりと僕を見た。
「え、いえ。あの、制服だったので入店拒否……」
「あぁ、そーゆーコトか。いまのはフーゾク店のコスプレ制服だからいいんだよ」
あ~、fz嬢か~。
深読みしないで挿れちゃえば……、じゃない、入れちゃえば良かったなぁ。
「まあ、アレだよ、伊藤くん? 都の青少年育成防止条例の改正案では、制服=18歳未満とみなすとあるんだ」
「はぁ……」
「その改正案が通れば、フーゾク店の制服コスプレも禁止になるかも知れない。制服コスで遊ぶなら今のうちだよ!」
店長はヤラシー笑みを浮かべて、親指をグッと立てた。
イヤイヤイヤ、僕を巻き込まないで下さい。
てゆか、アンタ、そーゆーショミがあったんかい!
30過ぎて結婚もしないで、そんな店でセーラー服と遊んでて、ホントに大丈夫か?
まったく、テンちゃんにも困ったもんだ。
でも、さっきの女性客となら……アリかも?
デヘッ。