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紅茶店  作者: 方霧
17/21

むらさきの笑顔


君にも聞かせたかったなあ




もう、大丈夫なんだよ。





***





雨はあっという間に止んでしまったが、まだアスファルトは色濃く湿っている。

かぶっていた黄色のハンチング帽を少し上げて、空を窺うと、重く立ちこめていた雨雲は散らばって、澄んだ青空が見えていた。日は傾いて、青色が橙色を帯びている。

右手には畳んだ傘、左手には家からの荷物を詰めた紙袋を提げて、人気のない住宅街を一人歩いていた。


着替えに、タオル、コップ。落としてしまったから買い置きの新しい歯ブラシ。本…まあいざとなれば病院の売店があるし、何か必要なものを忘れていたなら、また取りに行けばいい事だ。それほど長い間滞在するわけでもないし…


「…と」


思わず足を止めた。

角を曲がると、道端に誰かがうずくまっているのが見えた。


膝を抱え、腕の中に顔をうずめている。ニット帽と服装の雰囲気から若い人らしいことはわかるが、それぐらいしかわからない。

どうも不良だとかいう風ではない。

具合でも悪いのだろうか。

病院へ行く道の先にその人がいるので、どうしても傍を通りがかる形になってしまう。

辺りを見まわすも、自分とその人以外誰もいない。


「…」


逡巡したものの、そのまま進むことにした。

おそるおそる、少しずつ歩み寄る。近づく気配を知ってか知らずか、その人は微動だにもせず、うずくまったままだ。


素通りすべきか。

しかし、どうも気になる。


最も近寄った時、決心した。

見知らぬおじさんが声を掛けたところで、嫌がられるか無視されるだけだろうことを承知で、声をかけてみることにした。


せめて全力で逃げるとかはやめて欲しい。きずつくもの。


「あの、どうかされました?」



ぴくっ



反応があった。逃げそうな様子はない。

どうやら少年らしい彼は、少し顔を上げた。

さらり、とニット帽からこぼれた白い前髪が露わになる。


「あ、れ」


少年は、少しずつ頭をもたげる。

顔がこちらに向く。

赤いグラデーションのレンズの向こう側にある瞳と目があった時、彼は僅かに、微笑んだ。


柏杜はくと、くん?」


「…窓傍まどはたさん」





***

数時間前、紅茶店

***




突然降りだした雨は激しかったものの、通り雨だったのかすぐ上がって、もう雲間から薄日が差している。


店の扉がある壁には出窓がある。店内から見て、扉の右側だ。

白いレースのカーテンごしに、濃いピンク色をしたシクラメンの花が、小さな植木鉢に収まって置いてあるのが見える。

私はしばらく、その花が斜めに陽を浴びて、燦々と輝くさまばかりに目を遣っていた。




チク    タク    チク    タク    …




オーナーは、私の右側でカウンターにふせったままだった。


ちらりと、横目で様子を窺う。

カッターシャツの中に長袖を一枚着ているだけという薄着で、その背中は幾分か寒そうだ。

柏杜さんはいつでもかっちりした服を着ているので、見習いたい、と思う。

私はというと、いつも通りのパーカーとジーンズに、店内用スリッパ着用という、とても気楽な服装をしていた。看病する為にも動きやすい方が良いだろうと考え、昨夜のうちに元の服に着替えていた。

心を入れ替えたばかりだというのに元通りになっている。

情けない気もするし、今回は利便性を優先させてのことだから仕方がないと、言い訳がましい考えも浮かぶ。

ついでに、入れ替えたまま心は揺らいでいないのだから、それでいいという気もした。


昨夜は柏杜さんと交代で寝て、一人ずつ智者の看病をしようと話していたのに、結局私が布団で横になることはなかった。そのせいでまだ体の節々が痛い。

柏杜さんは少しでも横になって眠れたのだろうか。




チク    タク    チク    タク    …




もう一度視線を柏杜さんに送る。

依然として動く気配を見せない。


俯いているので、相変わらず白いままの前髪で隠れて、表情は見えない。寝ているのかとも思ったが、両腕を組むようにして、両肘をカウンターについたままという中途半端な体制を維持しているあたり、意識はあるようだ。

何か考え事をしているのかもしれない。

思考の邪魔をしないよう黙っておくことにした。



もっとも。


そんなことは、どっちでもよかった。


眠っていようと、起きていようと


隣に居るのは、まごうことなく柏杜さんなのだから。




そして、お互いに何も喋らない時間が続いた。




チク    タク    チク    タク    …




どれくらい経ったのだろう。

何も喋らない。

それでも、この時がいつまでも続けばいいと思う。


居て欲しいと言われたのだから

許されるなら

いつまでも傍に居よう。


どこかへ行こうという気は、露ほども起こらなかった。


長いような一瞬のようなひと時が

過ぎていく。




チク    タク    チク    タク    …




はっ…


そういえば昨日、冥令めいれいは夕方から仕事をすると言っていたような。

お茶を飲んでいる時、智者ともひとから何か書類をもらっただけで何もしてないけど…。

…大丈夫だったんだろうか。



…まあ私が気にしても仕方がない。




とりとめもない事を考えながら、焦げ茶色の木製の壁、床、天井、と無意識に店内を眺めていた。


天井は梁がわたっていて、柱以外の部分は白い内壁が覗いている。

店に入って左側の壁沿いに、三つ並んだ机。真ん中の机の真上にも一つ窓がある。同じく閉ざされたレースのカーテンを透き通るように差して、壁より濃い焦げ茶色をした滑らかな木の表面を、陽光がつやつやと照らしていた。


店内の落ち着いた色合いも、静謐な空気も、

初めて来た時と何も変わらない。


違う事と言えば、

いつも私たちが座る、一番奥の4人席の机の上に、店員用の黒いエプロンが畳んで置いてあること。

その唯一のエプロンの持ち主が、今私の隣に居ること。


それぐらいだった。


この貴重な時間を味わうように

ゆっくり、深呼吸をした。




とん   とん   とん   とん   とん   …




ふいに、壁の向こうからゆっくり階段を下りる音が聞こえた。

階段へ続く扉に目を向けていると、開いた隙間から智者が現れた。

すっかり顔色も良さそうだ。


「ん、三篠みすず


「おや智者」


「………なに?どうした?」


智者は戸惑ったような表情を浮かべた。

店内の電気は、まだ点けていなかった。

暗いカウンター席に二人並んで、無言で座っているこの状態に対して、どういう反応をすべきか悩んでいるらしい。


「うん…まあ」


私自身もどういう状態かよくわかっていなかった。


「それより、具合どう?何か要るものある?」


さっき眠ってからそれほど時間も経っていないはずだ。

どうしたのだろう。

訝しむような顔をしていたものの、私の声に表情を戻し、紫色をした両の眉を上げた。


「ああ、だいぶいい。いや…」


そこで、何故か一瞬言い淀んだ。

けれどそれも一瞬で、すぐに逸らした目をこちらに向ける。


「さっきめいから電話があった」


はっと息をのむ。

今まで、全くの無反応だった柏杜さんが顔を上げる気配を、後ろに感じた。

智者は視線を、私の後ろに移した。


瑪瑙めのうもう大丈夫だって。働き過ぎ」

「それで」


智者がこともなげに言う。

こともなげに言う智者に、柏杜さんは静かに強く問うた。

低い声のした方へ振り返る。声の主は、顔を上げたもののかすかにうつむき、体は正面を向いたままだ。


「病状は」


今度は、しっかりと智者の眼を見た。


「再発、したのか」


続けて、詰め寄った。

静かに訊いているだけのはずなのに、どこか威圧的だ。

柏杜さんの気迫に圧されてか、智者はじっと真顔で無言のままだった。


「……ふぅ」


息をついて、軽く眼鏡を押し上げた。引き締めた口元を緩めると、眉をハの字にして、少し情けない顔になった。


「ああ」


智者が肯定する。

柏杜さんは小さく息をのんだ。


「冥令が店に着いた時、かなり具合が悪そうだったから病院に連れて行ったそうだ。診断結果は十二指腸潰瘍で、今病院だと。仕事のストレスに過労と、食生活の乱れもあるし、ほっとくと薬飲まないから無理やり入院させたらしい。どうやら健康診断もずっとサボってたみたいだ」


「智者が診てたのは?」


私が口を挟むも、特に気にする風もなく答えてくれた。


「…ああ、数ヶ月前にやったあれか」


そこで何故か居心地悪そうに、後ろ頭を掻く。


「その時は何とか言うことを聞いてくれたが…綿密な検査は出来なかった上、あれ以来ことごとく逃げられて…。本人も知り合いに診られたくないって譲らないから、せめて定期的に市立病院に行くようおれと冥令で言い含めていたんだ」


そこまで喋ると、立ったままカウンターに左腕を置いて、少し体重を預けた。座る気は無いらしい。

私の眼を見て、どこか自嘲的な笑みを浮かべた。


「…まあ、結局無駄だったわけだが。無理やりにでも診てやりたかったが…さすがにめいもおれも、胃カメラとかレントゲンの持ち合わせはないからな。……でも、無理やりにでも、診てやるべきだったんだな…」


喋り終え、智者は再び情けない顔になって、目線を柏杜さんに送った。

普通に話しているのに、智者は時々俯き、一瞬ばつが悪そうな顔を見せた。

目線を追う。

柏杜さんはまだ真剣な眼差しを崩していない。口だけが、かすかに動いた。


「窓傍、さんは?」


窓傍…?

昨夜話していた、瑪瑙の旦那さんの事だろうか。

確かに、一緒に住んでいたなら病院に行ったか行っていないかわかるだろうし、一度入院しているならなおさら、体調管理にも気を配るはずだ。


柏杜さんの瞳に、少し怒りが滲んでいた。

ああ、と智者が受ける。


「教授になった、って言ったろ?ついでに色々お役目も貰ったせいで、あちこち学会に顔見せなきゃいけなかったり、研究室にもしばらく滞在しなきゃいけなかったりで、忙しくてもっぱら家にいなかったんだと。でも瑪瑙も瑪瑙で、忙しさにかまけて店に泊りで作業することも多くて、先生がなるべくこまめに帰っても、家に居ない事がしばしばだったらしい」


情けない顔のまま、智者は、はは、と笑った。

少し、柏杜さんの瞳が揺らいだように見えた。


だけど、と。

情けない顔は、やわらかく微笑んだ。

どこか、影をひそませた笑みだった。


「もう、大丈夫」


「…」


応えない柏杜さんに、智者はなおも微笑みを向けた。

大丈夫なんだと、なだめるように、智者は繰り返した。

徐々に、俯いていく。


「話を聞く限り順調に回復しているし、今回は休ませるための入院であって、治療自体は薬で十分だ。これからはめいもおれも、無理やり診察するし。べったりひっついてやるよ。先生も、この仕事の波が過ぎたら、近くに居るようにするって言ってる」


「…」


柏杜さんは、なおも応えない。


微笑んでいた顔が、ふいに曇った。

抑えきれなくなったかのように、智者の表情が崩れた。


「…悪かった…。柏杜」


智者はうなだれた。

絞り出すような声は、震えていた。


「大丈夫って…」


上手く声が出ず、一度唾を呑み込んで、もう一度口を開いた。

手を、白くなるほど強く握りしめている。


「大丈夫って、言ったって…。危ないところだった。…気がつけなかった。おれも、めいも。…お前が、また――」


その先を言い淀み、智者は目を泳がせた。

力を入れ過ぎて小刻みに震える拳から、怒気が伝わる。

爪が皮膚に食い込み、ぎりぎりと音がする。

自分を戒めているのだろうか。



きっと、過去に

私がしらない、何かがあったのだろう。

柏杜さんが傷ついた…辛い、何かが…



「すまない、本当に…」


声にならない声で、智者は何度も謝罪の言葉を口にした。

時計の針の音と混ざり、溶けそうなほどに、かすかな、絞り出す声だった。

いつしか、時計の音しか聞こえなくなった。



「なんでそばに居てくれないんだって、思っていたこともあったよ」



一瞬、誰の声かわからなかった。

けれど、私でも智者でもないならば、あとはこの場に一人しかいない。

低い声は続ける。


「わたしが代わりに行くって、あの時。病院で姉さんに付き添っていたのは、窓傍さんだった。俺は…ともはもう知ってるんだろうけど…病院に、近づけもしなかったから…。俺は、姉さんを支えてやれなかった。ずっと、無力だった。…だけど先生が、姉さんを助けてくれた。窓傍さんが、俺の様子を見に来てくれるたびに、俺の事はいいから、ずっと姉さんの所に居るよう、窓傍さんに頼んだ。先生がいてくれて、本当に助かった」


淡々と、

淡々と。


「…そして、俺は、一人になった。家に、一人残された。次第に、そのことがたまらなく、辛くなりはじめた。わがままにも、淋しくなった。どんなに気丈に振る舞っても、どんどん、悪い事ばかり考えるようになって…眠れなくなって…。でも、誰にも話せなくて…。話す、相手もいなくて…。…ともやめいが、いてくれたらって、いくら思っただろう。寝ても、覚めても、がらんとした部屋。…俺は、ひとりだった」


低い声が、止んだ。

智者が苦しそうに顔を歪めた。

より一層深くうなだれて、顔が、見えなくなった。


「…でも、違ったんだ」


低くて、かすれた声がした。


「違うんだ、智者」


声音が少し強くなる。

智者は、おもむろに顔を上げた。


「めいも、ともも、何も悪くないじゃないか」


ぽつぽつと

柏杜さんは少しずつ言葉を紡いだ。


「誰も悪くない。強いて言えば、体調管理に気を配らない、姉さんが悪いんだ」


おどけたように、そう言った。


「いいんだよ。めいも、ともも――」


そうして、呟きながら漂わせていた目線を、


「――ほら」


智者に定めた。



「こんなに、そばに、いてくれるじゃないか」



目線の定められた先を見る。

智者は目を見開いていた。



「もう、大丈夫。ありがとう、智者」



声で、笑っているのがわかった。


智者は眩しそうに細めた目を閉じ、さらに隠すように、手で覆った。


柏杜さんを盗み見た。

私たちの方から顔を背ける寸前、赤くなった目に、涙が滲んでいたように見えた。



はあ、と息を吐いて

知らず、私も笑顔になった。



きっと、その、何かが。


何かが、今終わったのだ。


この瞬間に。


彼ら「家族」の過去に横たわっていた、何かが。



智者は顔を手で覆ったまま。

柏杜さんは私たちから顔をそむけたまま。


しばらく、二人ともその体勢から動かなかった。


今だけはそれでいいと


場違いな存在の私は、そう思った。





突然智者がこちらに背を向けた。


なにごとかと背中を見やると、背後に向かって話し始めた。


「めいはしばらく、瑪瑙の傍に居ると言っていた。まだ先生は忙しいらしいから。あと先生が、近いうちに改めてお前のとこに謝りに行くって。そう伝えるよう頼まれた」


…?

何を謝るのだろう。


「なあ、柏杜」


智者が少し、顔をこちらに向けた。

かろうじて見えた口元が、笑みをかたどっているように見えた。


「瑪瑙は、すぐ元気になるよ」


柏杜さんは反応しなかったけれど、確かに聞いていることは何となくわかった。


「冥令が動くなっつってんのに、点滴一回受けたら元気になったって、すぐ仕事に戻ろうとしたらしい。…あいつ絶対俺達の中で一番長生きするぞ」


冥令が叱り、瑪瑙がだだをこねている様子がありありと想像できて、私は少し笑った。


「なあ、柏杜」


もう一度、智者は優しく名前を呼んだ。

大事な、ただ一人の弟の名前を。


「人は、そう簡単に死なないよ」


その声にも無反応のまま、

柏杜さんはカウンターに伏せてしまった。


一向に返事がないからか、智者が振り返った。

二人でしばし白髪頭を眺めていたが、身じろぎもしなかった。


ああ、


ほっとしたのかもしれない。


しばらく、このままの状態を続けることにした。

一人にすべきかと少し悩んだが、一人になりたかったら無理にでも自分の思いを通す人だ。

昨日店内にひきこもった、あの時のように。


くすりと、思わず笑みがこぼれる。

私が笑ったのを見て、智者はよくわからなさそうな顔をして小首を傾げたが、つられたように、笑顔になった。

それから、ああ、あと…と付け足した。


「めいに訊いたら、今日は窓傍先生もいるし、お前は一日ぐらい休めって怒鳴られたから…おれはもう少し上で寝かせてもらうな。柏杜、いいか?」


髪の毛が揺れる程度に、頭が縦に動いた。それを見て、私と智者が同時にふっと笑った。


「助かる。ありがとう」


智者はそう言い残すと、扉を閉め、またゆっくり二階へ戻っていった。


ひとつ息をついて、私は再び瞑想の渦に己が身を沈めた。





それもまた、突然だった。



がばっ



「!!」


反射的に右側を仰ぎ見ると、カウンターに両手をつき、勢いよく立ちあがったまま、また動きを止めている柏杜さんの姿があった。

目元が少し赤い。


「…よし」


ぼそりと呟いて、柏杜さんはせわしくカウンターの向こう側に回った。引き出しのひとつをがたがたいわせながらひっぱりだすと、中から半透明の赤色のレンズが嵌まったサングラスを取りだした。

素早く装着。

それから私が居る方とは逆に、店の奥へ進み、カウンターの内側に並んだ棚の、一番端の扉を開けてニット帽を取り出した。

手早く装着。


突然の出来事に私は反応が出来ない。


「…行ってきます」


がちゃカランばたん


扉に付いた鐘の音の余韻だけが店内に残る。


怒涛の出来事にしばらく呆然と、柏杜さんが去った方を見つめていた。

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