二話
寝よう。
うん。
……二度寝最高ッ!
「おやす『ピーンポーン』無視無視……」
『ピンポン』
「……」
『ピンポンピンポン』
「…………」
『ピピンポーンピーンポーンピンポン』
「……どこぞの双子の曲か……」
寝させろ。
こちとら疲れてるんだ。
『あけろぉッ!』
「……くっそう分かったよ」
ガチャ
「……ほへ?」
「おは」
「押無先輩……!?」
「返事は返すもんだぜぇい?」
「あ、おはです」
「うむ。入らせてもらうよ。」
「待て。」
「むきゅ」
「秘奥義!《ヘッドロッカー》!」
「痛い痛い」
「……」
しかし、見れば見るほど、先輩とは思えないよなぁ……。
小さい幼いカッコいい。
「ふに〜」
「うぉ! 可愛い!」
「にゃぷ」
「にゃ?」
「ふわわ……! 何このキラキラワールドッ!?」
「俺ん家です。」
「ここはキャットアイランドか!?」
「違います。」
「和むにぇ!」
「噛みましたね。」
「いてぇ……」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫……女は愛嬌で頑張るよ……」
「……」
そういや女の人だった。
「このちっちゃいキュートな身体を見てもか!」
「小さいだけですね」
「あああ……! 貴様なんか北海道某所のファミレスのバイトに謝れぇ! ついでに種〇にも謝りやがれミジンコッ!」
たまに着いていけなくなる。
「……で? 何の用です?」
「あ。ああ、いやぁ、大した用じゃ無い……のかな?」
「……気になりますよ。そんな風に言うと」
「てゆーか、頼み? うん。頼みがある」
「……?」
「……ちょい、付き合ってくれ」
「は? それ位なら、いくらでも……」
「なら毎日誘おう」
「すんません嘘吐きました」
「……ハルっち、もしや用事有った?」
「へ? いや、来なかったら、猫とじゃれるか、二度寝。又は何処か行ってましたね」
「……邪魔、したか?」
「いえ。全然大丈夫ですよ」
「そか。良かった」
「……なか入ります?」
「……お邪魔するよ」
「……で、何ですか?」
「……ペット、飼いたいな。と……」
「……ペット。ですか……?」
「……ん。小動物で迷ってるんだ」
「ハムスターとか?」
「向日葵が無い」
「無くても大丈夫だった筈ですけど……」
「マジか!? じゃああれか!? 《とっとこ〜走るよハム太郎。どこでも〜走るよハム太郎大好きなのは向日葵の種》は嘘だと!?」
「いや、嘘では無いと思いますが……」
「くっそう大好きだったのに騙された!!」
「だから違うってんだろが」
「まあ良いとして」
「……。でも、ハムスターか……」
「ん? どうした?」
「いえ、ハムスターも可愛いなぁ。と思いまして……」
「……飼って良いのか?」
「何でです?」
「……食われないのか……?」
「……。籠に入れりゃ良いでしょう」
「お。今の入れりゃがレミりゃの言い方に似てた」
「んな事どうでも良いでしょう!?」
……どうしりゃ良いんだ。
この人。
① 追い出す。
② 黙らせる。
③ 心頭滅却すれば火もまた涼し。
……うん。
これしか無いな。
では、前回と同じ用に要望を書いて下さい!




