表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/5

第二話(後半) 小松奈美視点

「そうだ! 奈美ちゃん、今度バレンタインでしょ? もしその日に彼が来たら、カフェラテと一緒にチョコレート渡しちゃえば?」

「チョ、チョコレート!?」


 突然の千尋の提案に、奈美は思わず声をあげた。


「シーッ! 声が大きい!」


 千尋は慌てて奈美の口をふさぐ。

 勤務中に私語をしていたなんて店長にばれたらなんて言われるか。


「例えばの話よ、例えばの。都合良く彼がその日に来るかなんてわからないし」


 千尋の言葉に奈美は落ち着きを取り戻して「うんうん」と頷いた。


「でもマジな話、チョコレート作戦はいいと思うんだけどなー」

「そ、それは千尋からしたらそうかもしれないけど……」


 奥手の奈美は、過去一度として男の子にチョコレートをあげたことはない。

 いいなと思ってた男子も、クラスメイトたちはみんなあげていたのに、奈美だけはあげることが出来なかった。

 結局、その男子もクラスの女子とくっついて卒業してしまった。

 奈美にとってバレンタインデーのチョコレートはハードルが高いのだ。


「まあ、ダメ元で用意だけしといたら? いざチャンスが来たとしても持ってなかったら渡せないしね」

「う、うん……」


 奈美はあまり気乗りしなかったが頷いたのだった。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ